それぞれの日常
1ヶ月程放置して申し訳ない!
短くて申し訳ない!
だけど見捨てないで下さい!
エヴァンが返事に合格判定を下したことを、当の本人が知るはずもなく、彼は呑気に畑仕事をしていた。一応、両親に報告くらいはしようと考え、
『ウォード伯爵家の騎士になるから引っ越す』
と普通なら怒られるような手紙を送ってはいたが…………そんな事を気にしない彼は、やるべきことが全部終われば荷物をまとめるつもりでいる。元々感傷に浸る様な思い出もなく、そもそもノアはそんな性格ではない為に、行動に迷いはない………………因みに、元は祖父母の家なので売ることなく、弟妹のどちらかが住むだろうとノアは考えている。
「型の見直しでもするか……」
あくび混じりに呟いた彼は、どこまで行ってもマイペースであった。
* * *
庶民としては割と大きく、裕福だと分かる赤茶色のレンガ造りの住居……それはノアの実家であり,そこから出てきた大柄な男こそ彼の父親であった。
「ん? クロウ……って俺宛の手紙かよ。しかもあいつからか。へぇ…………伯爵家の騎士になるのか。ならあの家の管理はジンにでも任せるか」
ノアの手紙に感想がこれだけ……流石はマイペースの親である。そして、ノアの予想通りノアの弟にあっさりと管理を任せてしまう。それでいいのかと言いたくなる程に軽い。
「さてと。仕事を始めますかね」
そして、クロウは何もなかったかのように仕事に出掛けていった。
* * *
「何!? 本当に我が家の騎士になると返事が来たのか! そうか……ならばこの私がしっかりと騎士としての心構えを教授せねばな…………!」
アリシアは、ノアが騎士になることを承諾したと父から聞いて思わず立ち上がってしまう。嬉しそうに笑みを浮かべ拳を握り締めていることは、本人も気付いていない。自分が今、何をしていたのかをも忘れてしまっているようだ。
「……はぁ。アリシアよ,今は食事中だ。座りなさい」
いくら貴族としてはおおらか……というかいい加減な部類であるエヴァンも、アリシアの行動には苦言を溢さずにはいられなかったようで、苦笑いを浮かべている。アリシアも謝罪をして座り直すものの、喜びを隠しきれずに口元が緩んでしまっている。エヴァンは、自身とは種類の異なる喜びを表す娘に何故だか悲しくなっていた。
(評価してやっているんだ。小僧には些か厳しい訓練を積ませるか……よし,そうしよう)
呼び方が、小僧に変化しているのにも気が付かないのはご愛敬だ。彼も父親なのだから。
主人公の父親を出せた!
今後どんな行動を取るかは私にも分からないけどね!




