表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
回復魔法はハイステータスです  作者: 春野日向
1/1

運が良かっただけ



「ヒカリ!」


自分の名前を呼ばれて目を覚ました。

目の前には幼なじみのハルの顔。

いつもならばその事に安心しておはようなどと挨拶でもしていただろうけれど、痛む背中と周りの状況がヒカリに危機を知らせていた。

一瞬で自分の状況思い出した彼女は、ハルの差し出す手を必死で掴み背中の痛みを耐えながら走り出した。

自分達がいるこの孤児院はそれなりに人数がいる為か広く、そして古い。

1度火が着いてしまったら木造で山奥にあるこの建物はひとたまりもない、とまだ幼いヒカリにもわかってはいたが、先程までいたはずの食堂はどうなっているだろうと部屋から出た際に確認した方角は既に煙が充満していて何も見えなかった。

その事に足を止めかけた自分を力強く引っ張ったのはハルだった。


「戻ってる時間は無い、ヒカリ、逃げなきゃ!」



ついさっきまで同じ場所で笑っていた友人達が頭の中で苦しむ映像が浮かんでくる。

自分の無力さが悲しかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ