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さよならカラメル  作者: 竹梅林
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プロローグ : わたし

女子高生が主人公モノの小説です。不定期です。

2018年5月28日。わたしは今日も学校に行きます。

朝6時、そんな早くに起床出来るはずもなく、ちょっとだけ二度寝した。家を7時に出るはずか、そんなこんなで7時半に。

遅刻は確定だろう、だけど焦りは湧いて出てこない。いつの日からかは忘れたけど、危機感は蓋をされてしまったようで。顔を洗って、制服を着て、今日の時間割をチェックして、ノートと教科書を詰め込んで、髪を必死に直して家を出た。スマホの画面を見ると7時28分。ああ、今日も遅刻確定だなと思いながら、ゆっくりとした足取りで絡まったイヤホンを解き、私は学校へ行きます。


どこか心の隅であり得ない事が起こったらいいのにと望みながら、横断歩道を渡ってバス停に到着時刻ギリギリで着き、駅までのバスに揺られる。朝はあんなに眠かったに今は頭が冴えてて眠れない。今の内に寝とけよ、あんなに授業では寝るのに、と思っても駄目だ。仕方ないのでスマホアプリでも開こう、もうバッテリーは89%しか無いけど。


駅に着いた。電車に乗る。私の行く方向は通勤ラッシュとは程遠い向きにあるので、ガラガラの車両に乗り数駅揺られる。そういえば朝ご飯食べるのを忘れたなと今更思い出しながら、電車を降りた。


降りた駅から数十分歩いて学校に着く。校舎の階段を登ってB組に着いた。今日も1日が始まる。




2018年6月2日。わたしは今日も学校へ行きます。遅刻ギリギリの時刻、顔洗って、髪整えて、制服着て、リュックしょって、玄関閉めて。今日も1日が始まる。




2018年6月8日。わたしは今日も学校へ行きます。

遅刻して、朝の準備して、バスと電車に揺られながら、湿気が灯った空気を吸って、学校へ着く。ああ、中間終わって期末が始まると憂鬱になりながら今日も1日が始まる。




2018年6月11日。わたしは今日も学校へ行きます。今日も遅刻、今日も準備、雑に髪整えて。今日は珍しく朝から二階のリビングにあいつが居たけどシカトした。挨拶する義理はないから、ドタドタと階段を駆け下りてさっさと玄関を出る。




2018年6月19日。わたしは今日も学校へ行きます。いつもの遅刻よりも更に更に寝坊してしまって、おそらく2時間目が始まった時に着くだろう。教室のドアを開けるのが緊張する。




2018年6月25日。わたしは今日も学校へ行きます。昨日の夜は眠れなかった。朝の準備はしたくないけど、学校へ行きたくないけど、月曜日だけど、行かなくてはならない。ああ、なんか良いことないかな。地球がどうにかなるとか。2012年に見たパニック映画を思い出しながら、わたしは今日も学校行きます。




2018年7月2日。わたしは今日も学校へ行きます。相変わらず寝坊して、絡まった髪を必死に直してイライラして、制服着て、でも今日は暑いからセーターは着ないで、今日の時間割を見ながら焦った手でノートと教科書ぐしゃぐしゃにしてリュックに詰め込んで、玄関を出た。バス停前のコンビニで今日はピザまんを買って、バスに揺られながらスマホ弄った。もうバッテリーは86%しか無かった。それでいつも通り駅について、電車に乗って学校へ向かうんだ。電車に乗って、数駅。何も考えずにスマホを弄る。もうあと二駅ぐらいで駅に着く。
























それで学校に今日も行くんだ。筈だった。

突然視界の輪郭がズレるようになって、私の周りから世界が軋んだ音が聞こえて、地球がカチ割られたように電車諸共激しく揺さぶられる。スマホも持てなくなって、電車の窓の外からいつも見える住宅街の、ビルの広告の、その先にある地平線から、激しい光が放たれたように見えたのは今でも覚えている。


まわりの乗客の悲鳴に脳を叩かれながら、必死にパニックになりかける自分を必死に落ち着かせようとするけど、どうにかなるものでは無かった。やがて揺れは激しくなり、窓の外に広がる住宅街が壊れ始めて、電車はレールから脱線して、下に広がる街へ落ちる。













電車が落ちて、世界が逆さまになった。やけに頭は冴えてて、今日は学校へ行けなくなっちゃって、

































なんだか妙に泣きたくなって、世界は終わった。


ここまで読んでくれてありがとうございます。

続きます。プロット、凄く沢山あるのですが小説に纏められるか不安なので失踪するかもしれません。

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