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第1話「ベランダから美少女が降ってきましたが、おまけもたくさんついてきました。返品不可だそうです」

飽きやすいので投稿頻度は低いです、

よろしくおねがいします…

という事で、おっぱいとおしりの関係性は

最終的にマ☆コという事に結論づいたのである。


さて次の議題です…今この部屋には二人の人間がいます……

一人は美少女、一人は普通…いや、中の下くらいの男…なのだが。


男は“なぜか”この状況で現実逃避に走っていた…

     

     >しかも下ネタの。<


――さて、この状況は…夢だよね、夢だ。夢だろう。


いやその、確かに拾ったのも餌付けしたのも俺だけどさ。


この状況は…いくらなんでも…ねぇ…


時刻はすでに夜11時、皆が寝静まろうとしている

アパートの2階…私はこの状況で何故、現実逃避していたか。

それを説明するにはおよそ20分ほどさかのぼる……



――――20分前――――


「ただいま……ふあぁっあっああっぁあぁぁぁぁ」


今日もアットホームな雰囲気で週休二日制で

実力に応じて昇給するらしい仕事から

帰ってきた俺氏、無事死亡。


――いい加減転職したい。転職したいいぃぁぁぁぁ!

転職!転職!転職!転職ぅぅうううわぁああああ(略


靴を脱ごうとしてしゃがもうとすると、

遅効性の疲れによりバランスを崩し玄関に突っ伏す。


――もうやだ…なんだっってこんな仕事を

飽きもせずにやっているんだ…


毎日朝の通勤ラッシュに揉まれ、

駅から7分と言う絶妙な位置にあるビルに出社。


部長の殺気めいた睨みで仕事を押し付けられ

後輩はクソみてぇなサボりをかまし。

お茶すらロクに()れられないくせして

自信だけは立派。やる気も実績も実力もないのに

給料ガーとか、仕事のやりがいガーとかぬかしやがって。

後で絶対ぶっ…死ぬときは道ずれでぬっころす。

いっそのこと自爆テロでもしてやろうか…


そんな日々に癒しのさんじにじ…やっぱり女子高生は最高だぜ!

Vtuberとか考えた奴天才だよな。国民栄誉賞とかあげたい。


「ぬがっ…ふぁほぁっふ…缶チューハイを…

 俺に缶チューハイをよこせ…よこっぶほっ…」


疲れと先程まで倒れていた事により、めまいに

襲われシラフなのに酔ったようにくらくらと

歩きながら洗面所に向かう。一人暮らしにしては

やや広い12畳に、風呂トイレ別、収納も台所も十分な

大きさを持っているため、同僚と一緒に軽く

宅飲みができるのである。優秀。しかもなぜか

家賃もそこそこ安いのである。いわく付き物件とかでも

ないっぽいんだよね。意味不明すぎる。

そのうち何かしらのツケが回ってきそうだけど、

ぶっちゃけ今の職場でトントンってことでいいよな…いいよなァ?


手と顔と喉を洗い終え、冷蔵庫から缶チューハイと

一昨日仕込んでおいた煮卵を取りだしベランダに直行。


「うぅ…今日は結構冷えてるじゃねぇかぁ^~」


「……おつかれ。んにゃ…ぁぁ…」


プシュッ、と。10月の少し冷えた風を浴びながら

一人酒よ、これがまた良い。主食はお酒、ハッキリ分かんだね。


この年でこんなことしてる時点でなんかお察しだけど。

まぁタバコとか吸ってないしいいよね…いいよね?


「ゔぁ…癒しが足りない…何か育てようかな、

 トマトとかナスとか。んー、可愛いものが欲しい…」


我ながら寂しいものである。もはや電子的な癒しでは

心の(すさ)みが治らないのである。おっぱいマウスパッド欲しい。

そんなことを思いながらも缶チューハイ(350ml)は既にに底を付いている。


「ごちそうさま…さて、委員長の配信でも

 見ながらゲームしよう…今日は何やろっかな…」


あぁそう。心が荒れてる原因その2、ギスギスゲー…

まぁ別にいいよね、ストレスのはけ口にもなってるし。

ガチ恋しながらゲームするマン。強い(適当)


12畳の部屋の隅に置かれた趣味スペース。

机にPCマシンやルーター、モニターなどを繋ぐコードが

乱雑に這っており、さながら人口のジャングルのようになっていた。


「さってぇ~♪おっ、やってんじゃん(歓喜)」


PCを起動しブラウザを起動、すかさずYoutubeを

チェック、どうですか!この手際、今ならなんと

1万9千8百円!の、15回払いですよ!どうです奥さん(適当


うん、疲れてる…委員長助けてマン、MAD早くしろ。


ゴドッ!


「!?アイエェェェェ!?謎音!?謎音ナンデ!?」


音がした方向…すなわちベランダを見に行こうとするが…


『やめてくださいね、勝手にフラグ立ててほんとに

風呂入りに行かれると困るんですけど、わたくしそういうの許しませんよ』


あ、すみません委員長、申し訳ナーミン。

でもさ、なんっか嫌な予感がするのよ。

どれくらい嫌な感じかと言うと、あれです、


偶然同級生に駅の付近で出会った所、元カノが

そいつと付き合ってたくらいには嫌な感じです。

実に的を射ていて素晴らしい表現力だと思う。思うよなァ?


嫌でも待て待て待って!見に行ったらダメだと俺の直感が

言っている…人間にわずかに残された本能が

行ってはいけない…面倒くさいことになると

3年近く部長に睨まれ続けた俺の感覚が!

ここで行くか行かないかで俺の人生が

分かれると…言っている…だがしかしッ!


「チラ見だけ!チラ見だけェ。ェアッファ!?」


うん、俺疲れてる。もうダメェ、今日は寝る。

寝なきゃ死ぬ。明日は覇王有給拳を使わざるを得ない…

あ、むしろ幻視を訴えて救急搬送されたい。


――ここで男に電流走るッ!――


いや待て…これは逆に行ったほうがイイんじゃないか…

ここで()えて行って人生の分かれ道を曲がったほうが

いいんじゃないか、と…本能が!直感が!28年間の

おぎゃ!ばぶ!から、ブラック企業に勤めるまで、

28×365+閏年(うるうどし)の6日の1万226日を

生き抜いてきた俺の第六感が!行け、行って逝けと…


いやまァホントの所は何となくだし、ベランダの鍵

閉め忘れてるので閉めなきゃマズいと思っただけなんだけど。


いやぁこれ…なにこれ、夢?ラノベ?ンンン…


「これホント…ヤバイよな、うーんこの…」


え?あぁすみません、何が見えたかをまだ言ってなかったですね…


視界に入ったのは、銀髪の少女でした。


それはそれは美しく。流れる髪は雪のように白く、


川を渡る水のような透き通る銀髪。肌も病気と


間違えてしまいそうな程の純白。着ている服は


孤高な(カラス)のような漆黒がちりばめられた白の


のワンピースに、頭には白を引き立たせる血のようで


鮮やかな深紅の小さなフリルがあしらわれたカチューシャ。


四肢は少し触れただけでポキリと折れてしまいそうなほどに


華奢。まるで夢の世界から迷い込んできてしまったような美少女は、


都会から少し外れた町の薄汚れた空気と10月の少し冷えた風には


似合わない程に華麗な姿ですから、そりゃあ幻視だと疑っても


何もおかしくありません、ましてやこの男はラノベやゲームなどで


二次元の美少女を毎日のように見てグヘグヘ言ってるような変態なのです。


そのうえブラック企業に毎日しごかれてますから、もう病気です。


「うぇあぅおふ…なんという…もうだめ、寝る。寝てやる…」


――いやしかし待てよコレ、実際ホンモノだったら凍死するよな…

  触るくらいならセーフだよね、日本人かすら怪しいし

  身分証明書のような物も持ってる風ないし…問題ないねッ!


そう判断した俺氏、苦悩の末なんとか無事帰還。

人命の為と思い込み犯罪じみた行為に出る。

誰も見ちゃぁいねぇんだよ、バレなきゃ問題ないんだよォ!


ガラガラガラァッ!


ベランダの扉を勢いよく開け放ち、どうか本物であってくれと言う

願望と、面倒くさいことに巻き込まれたくないから幻視であれと言う

矛盾した思考を抱えて少女にタッチ、イェス美少女イェスタッチ。

ベランダに横たわっている美少女をお姫様抱っこ、おひめさだまっこではない。


予想以上に冷えている少女を両腕で抱えて部屋に戻り、

寝せる場所がなかったのでしょうがなくベッドに寝せる。


俺のターン!片手鍋に冷蔵庫から2L20円で売られていた水を入れ

コンロにIN、そしてまた冷蔵庫から味噌とネギと豆腐と油揚げを召喚、

適当なサイズに切り、流し台の下からカットわかめと器をセット!


お湯が沸いたので油揚げとネギを投入!その後適当に粉末出汁と

味噌を投入!ネギに火が通った所で火を止め豆腐を投下!

軽く混ぜた後器に流すッ!ターンエンド!


もう一回俺のターン!

味噌汁と箸を持ちベッドに直行!

ベッドの脇においてある小さな机へ設置!

なんかおいしそうなので俺の分の味噌汁も器に入れて

俺も口に含み軽く咀嚼(そしゃく)!そのまま嚥下(えんげ)

ふうぅっと息をつき味噌汁を机に戻す!

ターンエンド!


…ふぅ、そろそろ起こそうかな、寝息は立ててるみたいだし

顔色もほのかに赤みを取り戻しているような気がする。

そーっと、優しく肩をゆする。

すると少女は微かな音を出し、ピクリと震える。


「んぅ…ふぁ…あと5分…5分だけぇってぁ!?」


――!?!?!?待ってこれ待って、なんか思ってたのと違う。

うん、まず突っ込みどころが3つあるよね、


うん、まず一つ目、その格好で何のためらいもなく

がばっと起きて周りを見回したし。


二つ目、なんでそんなに声を荒げたし。普通にビビる。


そして一番大事な三つ目ェ!なんでそんなに声が低いんだよ、

一瞬ヤクザっていうか関わっちゃだめな感じの人かと間違えたよ、

なんでそんなに声ガラガラなんだよオォァッパイノペロペロソース!


あ、幻視じゃなくて幻聴だったかな、やっぱり南斗有給拳したほうがいいか…


「ぉぅそこのクソガキ、ここはどこか言えよ、死なすぞ」


すみません、この子返品したいんですけど返品ってできますか?

え、返品は受け付けてないの?困るよ、そちらの製品ガラクタなんだよ…


「へぁ^っあぃすみません!?申し訳ありませんでしたので

 こちらの御御御付(おみおつけ)でもお飲みくださいませ

 大変申し訳ありませんでしたっぁ!?」


おれの直感により関わっちゃダメと再判断。

yakuza attack! throw the miso soup and chop sticks! yeaaaaaaah!

いや、丁寧にお渡ししましたよ、ちゃんと。


「なんやこの深緑のでろでろと鈍い黄色のぶわぶわと

白い塊が泥水に沈んだ物体は、んでこの棒きれ2本はおめぇの眼球を

刺すためにあるのかぁん?ぁぁん?」


やばいこいつやばい。もう日本語通じない人かな、

お父さん、お母さん、僕は今から殺されるかも知らん…

っていうかその見た目でなんでそんな声が出るんだよ、

普通に身の危険を感じる。ヤバいヨ、ヤバいヨ。


「泥水じゃなくて味噌汁でございますお客様、

 お口に合うかわかりませんがお体が冷えていらっしゃるかと

 思い僭越ながら私が作らせていただきましたぁッ!?

 同じものがこちらにあるので私が先に飲みますよっ!」


お気に召さないようなので俺の喉に無理やり

味噌汁をシュウウウウゥゥゥッ!超!エキサイティン!


「ほぉん?泥水じゃないんやな、ほんなら

飲んでやるわ…ズズズゾゾゾッ」


その瞬間少女に電流走るッ!

圧倒的…美味!一人暮らしの自炊生活で

培われた圧倒的技術による味噌と出汁のバランスウゥッ↑!


「おいしい…お兄さん、コレすっごくおいしいよ!

 ねぇ、もっとおかわりはないの?

 さっきはあんなひどい口調を使って申し訳なかったわ!

 だから、分かったら早くお代わりを頂戴!?」


一口飲んだ瞬間、一気に味噌汁を飲み干し、箸で

中の具も全部かきこむ。よほど空腹だったのか、

すぐにお腹からグギュルルルゥゥっと音がする。


――は?いや待って、時に待たれよ、何かおかしい。

何がおかしいかって、あの女の子、普通に女の子の

声が出てるのはナンデ!アイエエエ!美少女ヴォイスナンデ!?

返品はちょっと考えますのですみませんがもう一度

かけなおしますね!?


「えっとその…何?お腹空いてるの?今日は帰り遅かったし

何も作ってないからカップ麺しかないけど…食べる?」


その問いかけに少女は即答。


「よくわかんないけどそれもおいしいんだよね!?

 私すっごくお腹空いてるの!はやく頂戴!?」


味噌汁の器を勢いよく机にたたきつけ、少女は

目を輝かせて言う。


「うん、そうだね、分かったから落ち着いて待ってようね、

 もう夜だよ、隣の部屋の人から壁ドンされるからね、やめようね」


「わかったから!早くおいしいものを頂戴!

 いいから!早くゥ!」


――あれだ、この子、ヤクザでも美少女でもめんどくさい子だ。

 困る…そういうの困る…現実逃避したゥイ^~ッ!


まぁさすがにこのまま空腹で放置するのもアレなもんで。

ちょっと待ってて、と付け加え、味噌汁の器を持って台所に行く。

片手鍋に入っていた味噌汁を器に無理やり全部入れ、

軽くすすいで水を張ってガスを添加。

ガス台の下の棚からカップ麺(地元から大量に買い占めておいた

煮干し系ラーメン屋の奴、醤油味)をお湯を入れるだけにし、

なみなみに入った味噌汁を持ち、ベッドへGO。


「まだ時間あるからこれ飲んで待ってろよ、

 これで最後だからありがたみを持ってェァッ!?」


味噌汁を机に置くと同時に少女の手が閃き、

味噌汁を強奪。そのまま一気に飲み込んだのである…。

俺の分まで。ないわー…


「なちょぉまっふざっけ、俺の分返せよ!

贅沢に油揚げと豆腐とネギとワカメ入ってるんだぞぁ!?」


どこにそんなに容量があるのか、ほっぺたの中に器2つ分の

味噌汁をため込みゴキュゴキュと飲み干している…ふぁっきゅふぁっきゅ。


「お兄さん!これもっと無いの?私これ好きなんだけど」


こいつはそのうち、絶対に泣かせる。俺が過労死する前に

絶対に、何があっても泣かせてやる…


「ふざけんなてめぇ、こちとら寝る前のゲームをしようと

していたところをお前に邪魔された挙句貴重な食材を

吐かされてるんだよ、そういう事を考えたうえで発言しろ」


「あ゛あ゛ん?てめぇ誰にそんな口きいてんだぶっこ…

 お兄さん待って?今何って言った?ゲーム?

 ゲームがこの部屋にあるの!?」


「もうお前黙ってろよっていうかキャラ固定しろよ、

 あるよあるけど!やらせるとは一言も言ってねえよ」


ぐつぐつぐつぐつ…と。台所の方からお湯が沸く音が聞こえたので

台所へ赴き、もうお湯を入れるだけのカップ麺にお湯をだばぁ。

キッチンタイマーを3分にセットしてベッドまで戻る。


「ぇ、ねぇってば!私やりたい!ゲームやりたいんだけど!?

 私ゲームには自信があるのよってひぁにゃ!?」


バンバンバン!、うるせぇぞ!と言う隣の住人からの壁ドン。

ぇー、これ明日ゴミの日で会わないようにしなきゃなんか気まずい…

まぁ俺のせいじゃないからいいっちゃいいんだけども。


「うん、そうだね、分かったから人の話を聞こうね、

静かにしないとこのアパートから僕が社会的に抹殺されちゃうからね、

っていうか、僕もう寝たいんだけど。早く帰って?」


ピピピピピピピwwwwピピピピピピピwwwwゴーウィwwww

ゴーウィwwwwヒカリッヘーwwww


台所のキッチンタイマーに呼ばれたのでダッシュで

割りばしとカップ麺の器を回収しに台所へGO。

目標を無事確保!そのままベッドへ直行。


「おにぃさん、何それ美味しそうじゃん!

私にくれるの!?くれるんだよねそうだよね?!」


目のハイライトマシマシニンニクアブラで

俺氏に話しかけてくる美少女、年齢、氏名不詳。

そういや聞いてなかったなって。


「…その反応は何かイラッとするからやっぱりやめていいか?

 これ地味に高いんだよ、俺にも3口くらいよこせ」


「え?いやよ、私3日くらい何も食べてないの、

 もうお腹が空いて気が狂った後の悟りの所まで

来てるのよ、いいから食べさせてよ」


なんでだよ、なんでそんなに食ってねぇんだよ、

思いっきり育ちよさそうな見た目じゃねぇか…

ってか、今思ったけどこいつ意外とデカいのな。

いや、揉んだ瞬間ヤクザヴォイスでドヤされそうなのでしないけど。


「わかったから少しよこせ、俺に少しよこせ」


カップ麺ふたをもぎ取り簡易皿を作成、

割りばしで適当に麺を奪い取ったのち

回収し忘れていた箸でズゾゾゾゾゾッ

という音を立ててもきゅもきゅ。


「もう食べていいの!?いいんだよね!?

 なんか湯気立ってて美味しそうなのが伝わってくるわぁっひ!?」


2度目の壁ドン、次はなさそうです。怖い。


「なに!?ここは世紀末なの?!なんでさっきから壁から

変な音がするの!?お兄さん、ここはどこなの!教えてエーリン」


…なんでや。 何がとは言わないけど。なんでや。


「いいから黙って食え、そんでもって寝せろ。

 もう11時過ぎてんだよ、もう俺は気持ちよく

 対面おしゃぶりにして気持ちよく勝って終わって

 寝てる予定なんだよ、明日はちょっと早いんだよ、寝せろ」


人の話をちゃんと聞いてください、カップ麺すすりながら

聞かれるとホントにやる気なくなって寝そうだからやめて。


「お兄さん、これ何!?すごーく、すごっくごーく美味しいの!

もう、空っぽの胃袋にこの程よい塩分が染み渡るゥ…!」


何この子、ほんとに意味わかんない。

意味不明度でいうと、飛行機とか新幹線で

ノートパソコンガッチャガチャ鳴らしてる

意識高いのが一周回って頭悪そうな見た目のクズ…あ、

この世のカーストの最底辺から4番目くらいの人が

泣いてる子供に舌打ちするくらいには意味が分からないです。


まぁそういう見てて不快な意味わからなさではないけども。


「…っていうかまだ名前を聞いてないんだが。

 お前、かぐや姫みたいにお迎え来ないだろ、

 今日くらいは泊めてやるよ」


…自分で言っておきながらなかなか歯の浮くセリフな気がする。


「ズルルルル…ズルッ…もきゅもきゅ、

 あ、私?私ね、コットンっていうの!

 お兄さん、これあと3つくらいないの!?」


「あのさ、もう少しこう、ロマンティックに

いう事は出来ないのか?その見た目でそういう事言われると

すごく幻滅するんだけど。もう遅いけどさ」


いや、今更にもほどがあるが…っていうかコイツ、

もう完食したのか…汁もないし。しかも相当腹減ってるなコレ…

ウームム、なんか作ろっかな、俺も小腹空いてるし。


「お風呂沸かすからさ、入ろうか、冷えてるだろ?

 その間に何か軽く作っておくから…それでどうよ?」


なんとまぁ、彼女いない生活を過ごして

もう5年目を迎えたのに、まぁなんとこんなセリフ、

どこの喉から出てきてしまったのか。人類史の謎である。


「お兄さん、童貞臭いくせにそういうセリフは

 遠慮なく言えるのは才能だよね、着替えとか考えてる?

 あ、一周回って逆に童貞臭い…かも…うわぁ」


こいつ、人をイラつかせる才能があるかもしれん。

いや、どこで輝くんだそんな才能…役所に電話すれば

回収に来てくれたりするかな、この子。捨てたい。


「うるせぇよ、もう裸で寝てろよ、何も起きねぇよ…

 いや冗談ですって、Tシャツとジャージ貸すから。

 下着…は…なんとか我慢してください、申し訳ない」


元カノの忘れものとかねーよ、あったとしても埃かぶってるね。


「ぇー、分かったよ、私も風邪ひきそうだから早く

 お風呂沸かしてきて!早く!お風呂!」


うるせぇコイツ。ベランダからポイ捨てダイナミックしたい…

でもまぁお風呂入れちゃお…


「じゃあお風呂入れてくるから待ってて…

 あ、パソコンとか勝手に触るなよ、絶対に」


念のためくぎを刺してからお風呂に行く・・・が、これ

逆にフラグだったか。ガッデム。

いやバスタブ使うの久しぶりすぎて変なゴミ浮いてこないかしら。

お風呂掃除してるから大丈夫だと思うけど。

蛇口をひねって蓋してそのまま帰還…と。


やはりフラグはフラグだったのか、なんか美少女が

パソコンのキーボードカチャカチャしてるのが見えた。

野郎、ぬっころしてやる!


「おいてめぇ、勝手に何やってんだってアァ、

勝手にマッチングしてるんじゃねぇよ?!ってか

もうPick画面進んでるじゃねぇぇぇぇかぁぁぁ!?

しかもランクマッチじゃねぇかッてめぇ、てめぇぇぇぇぇ!?」


もうやだ、回線ぶっこぬきたいけどペナルティ

飛んでくるのでもうここは俺が交代して差し上げよう…


「お兄さんこのゲーム何!?MOBA!?MOBA

には自信があるんだよ私、まぁちょっとまかせてよ!」


何この子怖い、MOBAっていうワードを知ってるあたりに

怪しさを感じる…もしかして、ゲームに自信があるというのは

ホントのとこだったのかしら…まぁちょっとだけ

見るだけ…見たら変わろう。絶対に。


『死は風のごとし…いつも傍らにあるものよ』


待て。待ちやがれ、よりによってそのキャラはアカン…

うーんこの…俺そのキャラ使えないのに…しまったのぉ…


「エーット、コットン=サン?あの、わざとそのキャラ

選びました?っていうかそいつバン漏れしたのか…」


「ヒャッホウィ!」


「真面目に答える気はないんですか?」


「ハサキィ!」


「オイ真面目に答えろ、なぜヤ〇オを選んだ」


「モリアゲドーン!!!」


「「この世には確かなものが三つある。名誉、死、そして二日酔いだ……」」


俺もハモってしまったが、先ほどまでの美少女とは

まったく違うほうのヤベェ奴が生まれてしまった。


――――10分後――――


「ちょまっ…お前頭の中どうなってんの?

 ヤバくね?えまちょっ、これ、ったァh!?」


途中で交代して何事もなくゲームを終わらせようと思っていた

俺氏、パソコン画面を流れる画像を信じられない模様。


それはそう、Youtubeで【400IQPlay】と付いて流れてくるような

神がかったプレイが流れてきていた。あ、お風呂が沸いたそうです。


「へっへーんっ、まぁ私にかかればこんなもんよね、

 ゲームには自信があるって言ったじゃん?ま、そういう事ね!」


いや、なんとも。信じられない。これ、プレイヤー

変わった罪でBAN飛んできたりしないよね?

あと5分で敵の降参が飛んでくるレベルでボコボコに

してるんですが。むむむ、ヤバみが深い…


「あ、コレ相手2人諦めモード入ってるね、I Winだわ」


いじめが発生している。俺TUEEEのいじめが…深刻である。

あ、相手のサレンダー入りました、これはひどい。

いやしかし、チャットはしてないから割と健全ではある。


「よしよし、まぁ相手の歯ごたえがなさすぎるねェ~!

 これくらいの差で諦めるようじゃダメダメのダメだねっ」


「もういいから風呂入ってこい、すごいのは分かったから

 風呂入って飯食ってクソして寝ろ、話はそれからだ」


もう一度マッチングボタンを押しかけた少女の手を弾き、

お風呂にする?ご飯にする?それともクソして寝る?

と言ってお風呂へご案内。普通だったらここからなにか

ぐへへな展開が待っているのだろうが、そんな展開は

ヤクザヴォイスが打ち消すのである。無慈悲だね、諸行無常だね。







時は2018年8月、男はネット小説を書こうと思い立った(なんか始まった)。

そうして書き始めたのが確か8月の最初の方、何故か原因不明の高熱に襲われ

一週間丸々寝込んでいたり、アニメ見たいぃぃとか言って飯食いながらアニメ、

風呂入りながらアニメ、クソしながらアニメ見たりしていたらこんな日になっていた。

後悔はしているが反省するつもりは微塵くらいならある。

と、しゃるみぃ氏は供述しております、応援してくれると

喜んで天まで一方通行で昇っていきます、よろしくおねがいします。

誤字脱字、感想、アドバイスなどありましたら

思い立った瞬間送ってくれヨナ。応援してくれると

モチベーションがあがりまくり。おねがいします。

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