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閑話(?) 勇者たちの目線

若干委員長寄り目線

 

「疲れたぁ」


 夏菜子がぐったりとしながら言った。それはみんな同感である。


 何しろ、ここまで来るのに魔物に遭うわ盗賊が出るわ大変だったのだ。


 日本から召喚されて、もう5年。不思議なことに、この5年間の間勇者たちは身体的に成長していない。レベルアップし、強くなろうとも大人にならないのだ。5年といえば、本来ならばみんな21~22歳になっているはずなのだが…


「まだお酒は無理だよねぇ…」

「突然どうした?」


 雅之に怪訝な顔をされるが、委員長はなんでもないと首を振る。やはり女神が言っていた通りなんだろう。


 文化祭の前日。康二たちのクラスは突然光に包まれ、異世界に召喚された。総勢36名。女神は、ここは異世界であり、ここにいる間は康二たちの歳は変わらず、日本での時間も変わらないと教えてくれた。


「なら、ここにいる間は永遠に生きられるじゃん!」


 クラスメイトたちも驚いて目を見張っていた。女神曰く、確かにできるが不死身ではないから死ぬこともある。日本に帰すためには、魔王の核を破壊した時に得られる魔力が無いと無理であるし、この世界の人達も魔王を倒してもらうことを望んでいるから、是非協力して欲しい。そのための力もこの世界にいる間は貸すから、と。


 最初、康二たちは高を括っていた。ゲームみたいな世界、ライトノベルのような展開、自分たちの現実ではありえないチカラ。


 だが、次第にわかっていった。何故この世界の人々が己の力だけでは魔王を倒せないか。この世界の人々が召喚した目的は康二たち自身ではなく、康二たちが貰ったであろう女神の加護と女神の力。だが、それだけで生きられるほどこの世界は甘くなかった。


 戦ったことすらない康二たちに、アルザナ王国の魔法騎士団は戦い方を教えつつ、守ってくれていた。そうでなければ、恐らく被害はもっと大きかっただろう。


 現在、康二のクラスメイトは総勢33名。3人、いない。


 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


 リヨル王国の騎士に剣を教わると聞き、なんとかたどり着いてみると、教えてくれるのは“荒くれ者の巣窟”の第九騎士団だったので正直、みんなガッカリだった。イケメン騎士を期待していた絵美以外もガッカリしている。


 …そして現れたのは、茶色のコートを着て、フードを深く被り、緑の石が目の部分に付いた銀の仮面をつけた怪しさMAXの人だった。


「お前ら、訓練場(一周1キロ♡)を10周してこい。」


 そして鬼だった。


 いや10キロって。そりゃないでしょ。


「俺の騎士は毎朝40周してから朝飯食ってるぞ?寝る前には城の敷地(一周20キロ)を5周させてるぞ?」


 鬼だ。冗談でなければ人外の所業だ。…カイト団長の後ろの騎士の様子を見る限り、冗談では無さそうだ。遠い目をして若干白目を剥いている。ナニソレコワイ。そもそもそんなこと。人間にできるのか?


 ていうか、この人(?)絶対楽しんでる。兵士に訓練させて愉しんでる。ドSだ。怖っ




 そして結局、みんなで訓練場を白目向きながら走らされた。ヤバい初日から死にそう。死んでいいかな…


 オマケに倒れそうになるとポーションで無理やり立たされる。休む間もなし。怖っ

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