第二十五話
投稿遅れてすみません
身体がふわついているように感じるのは、精霊の夢を見ているからか、それとも毒が本格的に回ってきたからか。
夢の場面は目まぐるしく変わり、やがて捕らわれた聖女は邪神の神殿に連れていかれる。
ちなみに、聖女を裏切った少女たちも一緒に連れてこられた。裏切っても何も得をしなかったようだ。後悔したような顔をして、聖女に向かって謝ろうとしているが、聖女はそちらを見ることは無い。
黒ずくめの男たちが現れ、聖女を含む少女たちを邪神殿の奥まで連れていく。
そして、邪神殿の奥で現れた、この神殿の主にして女神の宿敵、全世界の敵である邪神は。
…彼女らをこの世界へ召喚した、女神自身だった。
精霊たちは悲しげな顔をして、《彼女》を眺めていた。精霊たちは、知っていた。でも、何もできない。だからこそ、小さな彼らは聖女を待つ。いつか、“おかーさま”が帰ってきて、全ての歪みを治してくれると信じているから。
この世界の“女神”。《彼女》は、おおよそ神に似つかわしくない感情からこの世界を造った。
自分を崇めてほしい。自分が世界の中心であり、他者からみてもそうでありたい。
でも、自分の嗜虐趣味も満たしたい。なら、どうすればいい?
答えは簡単。自分で世界を創り、創造物に自分を“女神”として崇めさせ、なおかつ同時に自身を“邪神”として皆に認めさせ、恐怖に陥れ、時折“生贄”と評して『おもちゃ』を手に入れればいい。
魔王システムを創ったのも、勇者召喚システムを創ったのも、全て《彼女》が成したこと。全ては己の欲のために。




