第十一話
さぁ、今日も元気にいってみよーっ!
今日のメニューは…手加減に手加減を重ねてゴブリン(D~C-)とコボルト(C)のミラクル☆コラボ♪ ボス役は、な、な、なんと!百戦錬磨のオーガ(B)だよ♪ 数はおよそ500×1と300×2の大☆軍☆隊!ひとり400匹近く狩れるかも!?ちょーお得だね!ま☆こんなの朝飯前だよね、ゆーしゃくn……
_| ̄|○、;'.・ ゴホゴホオェェェェェ
ヤバい、どうした俺。何がおきたんだ俺。テンション狂った。副官に見られてないといいが…
チラリと横目で確認すると、幸い副官も忙しそうだ。バレてない、バレてない。うん。
でもまぁ、狩りはやっぱり楽しい。自分で狩ってないというもどかしさはあるが、訓練場よりよっぽど面白い。ほら、勇者たちもあんなに活き活きして楽しそうだ。いつも以上にやる気たっぷりに剣を振り回している。連れてきてよかったなー
「…勇者たちは、単に死に物狂いなだけだと、思います。」
いたのか、2番よ。ほんとお前気配薄いよな。俺も本気で警戒していれば気づくが普段どうでもいいから気づかないんだよなー。
おっと口が。
…つか、さっきのヤバい思考、バレてないよな?あまりにキャラ乖離しているから大丈夫だとは思うけどな。
さてさて。勇者たちはどうやら女神'sパワーを行使し始めたようだ。
女子生徒Aのこうげき!女子生徒A は 火炎放射 の わざを使った!
ゴブリンA~Dは倒れた!
うむ。そこそこの威力。だが…女神'sパワーが俺のひと振りに劣るのは問題だよな。剣技に負ける女神'sパワー。俺の剣技自慢ではない。ないったらない。
ま、全力で成長してアイツらに自信ができればそれでいいんだけどね。あれ?もしかして俺って結構いいやつ?いや、成長させなきゃ酷いやつ?
あ、生徒Aがピンチっぽい。
「5番、れっつごー」
「どうしたんですか団長」
…れっごーなんてキャラじゃない?知るか
「生徒Dがピンチ。死なないようにだけサポート」
「せ、生徒Dって…あ、アキラですね」
ほほう、5番は生徒の名前を覚えているのか。感心、感心(棒)
「…そうですよね、俺たちの名前も覚えていないくらいですもんね」
何か言ったかね5番。
5番は無言で生徒を助けに行った。
ふむ。あとで訓練増やしておくか。
「お疲れさん」
「「「疲れたあああああああ」」」
ふう。ようやく終わったか。案外遅かったなー。そんなに楽しかったのか…。気持ちは分かるがいたぶって殺すのは感心しないな。魔物のストレスで肉が不味くなりそうだ。気持ちは分かるけどね。今回は訓練だし、手早く殺してやるのが慈悲というものじゃないか?
「…団長、彼らは、手早く殺さなかったのではなく、技術不足で殺せなかっただけかと」
…いたのか、2番よ。ほんと気配薄いよな。
「あと、魔物をいたぶって殺すのは団長だk…「団長らしくて素晴らしいと思います。」」
副官よ、人の話に割り込むのは感心しないぞ?
「ほら、2番がしょげてるだろ。せっかく話してたのに」
(怯えてるんでしょう、団長ディスった罰で訓練が増えるんじゃないかと考えて)
「…何か考えたか?副官よ」
「いえ何も。」
ニッコリ微笑む副官は何故か汗ダラダラである。暑いのか?
「とこで、勇者たちを放っておいていいのですか?」
「ん、死なないようにポーション渡しといただろ?」
「…いえそうではなく。なんか、精神的に死んだようになっているので。」
「ふぁいとー、応援してる」
「心にもないことを言うなよ、副官殿が困っているだろう?」
変人王子 があらわれた!!
「…失礼なこと考えてたろ」
と言いつつ流す王太子。あ、でも久しぶりに会うからそこまで暇じゃ無い説。
ま、どうでもいいやそんなこと。
誤字脱字あったらすみません。