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みんなのあれが気になる……

「ラウラさん……おはようございま〜す。」

「ミリア様おはようございます。」

トテトテと、通路を歩いているとラウラさんが何かを捕獲していた。


「ミリア様、お助けを……!」


テディベアがイヤイヤと涙目で救いを求めてきました。


「ラウラさん。またマリオンの抜け毛ですか?」

「はい。本来、闇に紛れて気が付かれないまま外敵を倒す、暗殺に特化したアサシンベアが長時間人目に触れ、子供たちに触られ過ぎたためストレスで脱毛症に……」


マリオンを見てみれば毛に艶がなく、少し毛の密度が薄い気がします……

「…………マリオン、あなたの毛並みのためです。毛が無くなって寒いのは嫌でしょう?ラウラさん、マリオンをお願いします。」

「かしこまりました。マリオンは今日1日療養させます。おい!喜べクマコウ!!今日はあたしが1日療養に付き合ってやる!まずは毛にいい薬膳とヘアパックだ。…………」

「ああ!違うのです!今はちょうど生え変わりの時期で…………ミリア様!助けてください!いや!……ワカメづくしはもういや〜!」


かわいそうなマリオン……


連行されていくマリオンを横目に私は考え事をしながら親衛隊の談話室に入室しました。

部屋にいるみんなに挨拶をして相談所に向かい、手紙を確認しながらも考え事をしてしまってました。


「ミリア様、考え事?悩み?ヒジリ聞く?」


ずーっと悩んでいる私をヒジリが心配してくれているので、私は思い切ってヒジリに聞いてみることにしました。


「…非常にどうでもいいことなのですが……

…ヒジリ……ヒジリの羽って……扱いは毛なのですか?」

「……?ヒジリわかんない……?」

「お風呂に入る時には翼はシャンプーで洗うのですか?それともボディーソープ?」

「ヒジリ、シャンプーしてる。ボディソープだとゴワゴワ。」

…………

「ちなみにサクヤ……」

「……妾の尻尾はシャンプーじゃ……」

聞く前に言われてしまいました……


「マーキュリーは…………」

「儂!?髪の毛はシャンプーで、体はボディソープじゃ。」


「いえ、ドラゴンって人化した時に体を洗えば竜化した時、綺麗なのですか?」


「……一応体を変質させて人化してるのじゃ……」


「……竜から人に変わった時、汚れとかどうなるの?」

「…………消えてるのかのう?」


「じゃあ逆の場合は?人から竜になる時、服はどうしているのですか?」


「儂はアイテムボックスに収納しておるのう……」

「実験してみましょう。」


まず、相談所の外に出て……竜化した状態で腕に特大の腕輪をつけてもらい、人化する……


腕輪は消えていた。


「アイテムボックスに入っておるのう……」


「そうですか……装飾品とゴミの違いってなんなのですかね……。ふむ……

マーキュリー……アイテムボックスにゴミ……入ってませんか?」


「うーむ……あっ!!!………うぅ、ぐすっ…儂、早退するのじゃ……」

満載みたいですね……


「はい……気をつけて……不法投棄はダメですよ?」


マーキュリーが顔面を蒼白にして相談所からさりました……


「マスラさんは……私たちと同じですよね?」

「同じね……ガイもそうよね……」

「……マリオンは全身シャンプーなのかしら……」


「妾が一緒に風呂に入った時は、肉球はボディソープ、それ以外はシャンプーじゃったのう。」


「あっ!!アンデットってお風呂に……」


「入らんじゃろうな……さらに腐りやすくなってしまうしの……」


「ニコラスの合流がまた難しくなるわね…………」


「ねえ、マスラさん、育毛剤って近くに売ってますか?」

「育毛剤?ミリア様、それは何に使うの?」

「マリオンの毛を手入れしてあげたいのです。まずは毛が抜けないようにと……」

「お優しいのねぇ…………まず、育毛剤自体ありません。塔のモンスターはあまり毛の量を気にしませんし……

ただ、アイテム試作室に作らせるなら……」


アイテム試作室ですか……塔のモンスターや宝箱から出てくるアイテムを開発したり、安くて効果が強いポーションを開発するところですね。


「なら、アイテム試作室に行ってみますか。」


「ミリア様、ちょうどいい。ヒジリ、手紙見つけた。アイテム試作室、相談!」


と、ヒジリが手紙を見つけたらしく、私にアピールしてくれました。


「じゃあ、行ってみましょう。ところで……相談の内容はなんですか?」


「……ん?新作の発表!」


「そうですか……新作のアイテム、楽しみですね!」



そうしてみんなでアイテム試作室に行くことにしました。

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