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風を掬う者(先行版)  作者: 愚者x2
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終章/光の彼方へ

何だろう。

心地いい。

自分が一体、何者なのか。

そんな事はどうでもいい。

ただただ、心地いい。

此処が一体、何処なのか。

そんな事もどうでもいい。

なんて、心地いいんだろう。

此処にはあらゆる柵が無い。

これが、本当の自由というものなのだろうか。

あれ?

自由って、何だっけ?

まあ、いいか。

この温もりは何なのだろう。

あれ?

温もりって、何だっけ?

まあ、いいか。

自分が、どんどん此処に溶け込んでいくようだ。

あれ?

自分って、何だっけ?

もう、何もかもがどうでもいい。

その、どうでもいい何かに光が射す。

光に包まれた、そのどうでもいい何かは、

光に引っ張られるように、光の元へと向かって行く。

遥か彼方にある、あの光へと。

そして、感じる。

どうでもいい何かが感じる。

嫌だ。

此処がいい。

先程まで、どうでもよかった何かに感情が芽生える。

嫌だ。

まだ、行きたくない。

いや、ずっと此処に居たい。

だって、感じるんだ。

判ってしまったんだ。

あの光の先に、何が待ち構えているのか。

全てを理解した何かが光の彼方を突き抜ける。

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