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風を掬う者(先行版)  作者: 愚者x2
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弐章/英雄/挿話弐拾捌/急がば回れ

少数精鋭の別働隊で露衣土城を急襲する事にした討伐軍。

その別働隊にはリーダーである燿炎を含め、

凍浬、麗羅、崩墟らの四天王が揃って組み込まれていた。

本隊の方は露衣土軍と睨み合いをするだけだからだ。

戦況から考えて、露衣土軍の方から攻めて来る事は、

先ず、ないと言っていいであろう。

万が一、露衣土軍の方から攻めて来られたとしても、

数の力で負ける事は考え難い。

今や、形勢は圧倒的に討伐軍の方に傾いているのである。

だから、別働隊を組まずに本隊のまま、進軍して行き、

露衣土城を攻め落とす事も可能であった。

むしろ、露衣土城を攻め落とすには、

そちらの方が確実ではあった。

しかし、それでは、露衣土帝国がやってきた事と

なんら変わりがなくなってしまう。

そして、双方の軍、更に民間人も含め、

悪戯に犠牲者を増やすだけなのだ。

それを避ける為に、少数精鋭の別働隊を組んで、

露衣土城のみを攻め落とそうとしているのである。

そして、燿炎達、別働隊の一行は、

この澪の谷を露衣土城へと向かって進んでいた。

澪の谷の底には氷河が流れていた。

討伐軍はその氷河の上を進んでいる。

両脇は切り立った崖である。

このような所で軍隊を展開する事は出来ない。

別働隊も縦長になって、進軍するだけだった。

もし、此処で露衣土軍が仕掛けて来るのであれば、

崖の上からの攻撃しか考えられないのだ。

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