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決意

 トワは目の前に立つ義利の姿に違和感を覚えていた。二日前、出発の時と比べて何かが違う、と。今現在「表」に出ているのがアシュリーだからと言ってしまえば、それはそうなのかもしれない。しかし、彼女にはそれ以上の何かがあったのだろうと、確信にも近いモノがあった。


 それは今までに多種多様な人間を見てきたトワでも微弱にしか読み取れないものだ。だからティアナは気づけない。


 人殺しと、そうでないモノの違いに。


 義利は、実質上は殺しをしていない。殺したのはあくまで砂で作られたエッダだ。だからこそ薄いのだろう。しかし、それでも彼の中では確実に、人を殺した経験として積まれているのだった。それを、トワは直感で感じ取っている。


「さぁーて、楽しい折檻の時間だぜ!」


 アシュリーが言い、跳び出す。口調や目つきで二人の区別は容易だ。今は、アシュリーが身体を動かしている。


 彼女は一度の踏み込みで自身が弾き飛ばしたエッダの懐まで入り込むと、勢いそのままに右の拳を鳩尾の辺りへ下から打ち上げるように叩き込んだ。エッダの身体が拳の衝撃と、それを軽減するための軽い跳躍によって跳ね上がる。


「ダッチ!」


 叫び、義利と交代したことにより目つきが穏やかになる。彼は真上にいるエッダを見つめながら拳に魔力を集中させ、射程に落ちてくるのを待ち構えた。


 エッダは苦悶の表情を浮かべながら、右手を彼にかざす。するとそこから黒い液体が放出された。


 突然のことで反応が遅れた彼は、雨のように降り注ぐそれを全身に浴びてしまう。


 着地、というよりも落下だろう。エッダが地面に受身なしで叩きつけられる。


「くッ……! なにコレ……」


 義利は身体に纏ったそれを手で払い落とそうとするも、溶けたゴムのようでドロリと粘り気がありへばりついたままだった。


 エッダはそんな彼を見てニヤリと笑う。


「うふふ。それの持ち主は『ジエキ』って呼んでいたわ」


 ティアナの握っているナイフが、義利へ向けられる。それは彼女の意思によるものではない。ナイフ自体が、彼に引き寄せられているのだ。その力は徐々に強まっており、ティアナの身体を引きずるほどになっていた。


「アダチさん、避けて!」


 とうとう握力が限界を迎え、手中から離れたナイフが射出されたかのように義利へ向かって真っ直ぐに飛行する。


 彼はそれを避けるために大きく身を逸らした。だがナイフは追うように進路を変え、そして彼に突き刺さった。


 二の腕に根元まで潜ったそれを抜こうとするも、魔人の力ですら動かすことはできなかった。筋力を強化して抜こうとし、そこで彼は理解する。


「なるほど……、磁液ね」


 エッダの放出した液体は、強力な磁気を有していた。遠くのナイフが引き寄せられるほどの力だ。


 であれば、下手に抜くのはやめるべきだと、彼は刺さったナイフから手を離した。抜いたところで別の部位に刺さるのだ。それがもし心臓や脳に向かいでもすれば命に関わる。


「隊舎だもの。たくさんの金属があるでしょう? それがぜぇんぶアナタに向かって来るわ」


 不敵に笑うエッダを遠めに見ていたトワは隊舎の中に微かに鳴る金属音で異変を察知した。


「トセグチ・へぜ・ホホニ!」


「金属をどうしろって?!」


「壁で覆えって言ってるの!」


 トワにはエッダたちの会話を理解することができない。だが今の一連の場面から、それが金属を引き寄せる能力だと理解し、ティアナへなるべく簡潔に指示を出した。……にも関わらず直接は通じず、キャロの通訳を介したことに若干の苛立ちを感じながら、少女は周囲を見回す。


 ドアノブ、釘、防具、火掻き棒……。それ以外にも多数存在する金属を瞬時に見極め、その中から最も殺傷能力の高いであろうと判断した大剣の柄をトワは即座に握りしめた。


「ルト・ヌシ!」


 先ほどのやりとりでティアナのヌネグ語に対する理解力を認識したために最小限の言葉で伝える。


「分かった!」


 ティアナは自身の評価が下げられているとは思いもせずに、トワの行動と、かろうじて言葉からその意味を理解し、指示通りに大剣を壁で覆った。その途端に大剣は引っ張られているように壁へ衝突し、動きを止める。


 直後、隊舎の各所に使用されていた無数のネジが抜けた。木製の壁など無いかのように貫通し、一直線に義利へ向かう。


「ああッ、もう!」


 それらを全て纏めて三重の壁で覆うも、一つ目の壁を貫き、二つ目に食い込んだところでようやく止まった。すでに勢いが乗った後で、接触が面ではなく点だったために、キャロの壁すらも貫いたのだ。これがもし大剣だったら……。そう考え、ティアナはトワの判断力に関心する。


 そして目に付く金属を壁で覆いながら、ティアナはエッダと向かい合う義利へ呼びかけた。


「できる限り防いでみせるから、アダチさんは戦いに集中して!」


「頼んだ!」


 それに目も合わせずに返すと、彼は電撃による目くらましを使い、視認での爆破を未然に抑える。


 現状で彼が最も警戒しているのはそれだった。視認するという単純な発動条件のみで魔人すらも死に追いやる爆発能力。しかし防ぐことは簡単なのだから潰さない手はない。


 目くらましの効いている間にと、彼はエッダの腕を掴んだ。


 組み伏せられる。そう予測したエッダは更なる能力を発動した。


 すっ、と義利の手の甲から刃が突出する。その刃が皮膚や骨を通過し、そして彼の眼前にまで迫ってきた。


「ィいッ!」


 あまりにも突然であったため、加えて痛みにより反応が遅れてしまい無傷での回避とはならなかった。突如出現した刃物により、彼は耳の軟骨を切られ、さらには掴んでいた腕を離してしまった。


「うふ、体から刃物を生やす。なあんて能力が役に立つとはね」


 スルスルと、エッダは全身のありとあらゆる箇所から刃物を生やした。そして最終的に刃によって鱗を形成してみせる。


 逆立つ鱗の鎧。攻めと守りを両立しているそれを身にまとい、エッダは笑う。


「知ってる? 電撃って、地面に流れるのよ」


 足を持ち上げて義利へ見せつけると、そこには真っ直ぐに生えた一本の刃があった。


「これで電撃は効かないわ。どうする? 殴る?」


 足からの刃を地面へ突き刺す。それはアースとしての役割を果たしているのだ。


 電撃を放ったとしても体表にある刃を伝い、地面へと流される。殴打をしようにも、その拳は刻まれ、深刻な手傷を負わせるには至らない。即席で考えついた対処法ではあるが、それは義利を封殺するためであれば完璧な作戦だ。


 両手を広げてエッダは余裕を体で現す。


「アシュリー」


 小さく呟く。そして身体を明け渡した。


 アシュリーが拳を構える。全身へ魔力を巡らせ、その作用で毛髪が逆立ち、淡い光を発していた。


『アシュリー、僕の痛みは消さないで』


「わーってるってーの。ただし――」


『半分の半分、でしょ?』


「そ」


 短く答え、地を蹴る。次の瞬間にはそこに義利の姿はなく、踏み込みによって生まれた小さなクレーターがあった。そして魔人・義利は、エッダの腹部を拳で貫いていた。


「ガッ……!」


 腕を引き抜くついでとばかりにアシュリーはエッダを足蹴にして飛ばした。


 打突面である四指は完全に切断され、貫通した際に差し込まれた腕には無数の切り傷が刻まれ、そして最後の蹴りによって足裏の皮は剥離している。


 重傷だが、それによって得られた戦果は大きい。


「なっ……、なんッで!!」


 呻き混じりにエッダがようやく紡ぎ出せたのはそれだけだった。


 なぜ殴れるのか。


 不思議でたまらないのだ。魔人の傷はすぐに修復される。だがそれをわかっていたとしても、できるのは拳を打ち込むまでだ。普通であればそこで拳からの痛みによって手を引き戻す。しかしアシュリーは拳を打ち、そして貫いた。


 確信していた勝利が霞んでいく。寒くもないのに身体が震える。


 それはエッダが今までに体験したことのない感覚だった。


 数多の能力を行使することで絶対無敗で有り続けた彼女にはわかるはずもない。


 それが恐怖であることなど。


「まだ……、まだよ!」


 エッダが腕を横薙ぎに振り、その動作で腕に生えていた刃を射出する。


「おっ、そんなこともできんのか」


 それを全身に浴びても意に介さず。アシュリーはヘラヘラと笑う。


 痛みによる行動の制限は、義利相手であれば確かに有効だ。しかし、彼は一人ではない。その身体をアシュリーに明け渡す事で痛みなど無いも同然にすることができるのだ。痛みをアシュリーに押し付けていることに義利は引け目を感じているが、アシュリーからすればどうということはない。


 追い詰められつつあるエッダは、混乱の中にありながら光弾を生成し放った。


 ゆっくりと迫るそれを見ながら、アシュリーは小さくため息を吐いた。


「お前、分身の方が強かったぜ?」


 腕を広範囲に渡り爪で裂き、先ほどのエッダと同じように横薙ぎに振り払う。傷口から溢れる血液により、光弾はエッダとアシュリーの中間の位置で炸裂した。


『アシュリー、交代だよ』


「おっと、そうだった」


 一度触れたら交代。それが彼らの間でのエッダと戦う際の決まりだった。


「さてと。エッダ・ヴィジョン。話をしようか」


「ふざけないでよ!」


 自棄になったエッダが再び光弾を大量に生成するも、そう来るだろうと予測していた義利が電撃によりその全てを起爆させる。


「ッカフ……」


 もはや叫ぶ気力すら失ったエッダは横たわったまま起き上がる気配を見せない。


 そんな彼女を見下ろしながら義利は言う。


「過ぎたるは猶及ばざるが如し僕の国の諺なんだけど、キミはまさにそれだね」


「……何が、言いたいのよ」


「ありすぎる能力を把握できてないんだろう? だから発動までに普通より時間がかかるんだ。だいたい四秒。それだけあれば充分対応できる」


 追い込まれている今の状況であれば使い慣れているであろう光弾を使うはずだ。憶測でしかなかったがそれが的中したために彼はその対応ができたのだ。そして、その際に自傷を行わずに電撃を放ったのは、ティアナの壁や、トワの操る水を爆破対象として認識していたため、自身の放つ電撃でも光弾を起爆させることができるという、これも憶測でしかなかったがそれが正しかったがために無事でいるに過ぎない。


 内心ではすべてがうまくいき脱力している。だが彼は、より威圧的に見せるために平然と振る舞いながら言葉を続けた。


「狩られる側の気分はどう?」


 言って、地に横たわっていたエッダを足で転がしうつ伏せにさせ、電撃でエッダの右腕を貫く。


 激痛に小さく悲鳴を上げ、彼女は義利を睨む。


「……まだ終わりじゃ――」


 その言葉を言い終わるより速く、彼はさらに電撃を放った。


 左腕、右足、左足、胴。と、それを一巡りさせもう一度右腕から。


 電撃を打ち込まれた部位は焼け、そして衝撃によって跳ね上がる。それを眺めながら、彼は無表情で繰り返し、何度も、何巡もエッダの四肢へ攻撃を続けた。そして一巡する事に必ず先程の質問をした。


――狩られる側の気分はどう?


 と。


 反抗的な言動を見せれば電撃、無言でも電撃が見舞われる。そんな状況にエッダは抵抗することの無意味さを悟った。


「……最悪よ。いっそ殺して欲しいくらいに」


「そう。君が虐げてきた人達もみんなそう思ってたんだよ」


 電撃が止む。彼は抵抗の見られなくなったエッダの背に、今度は自身の腕に刺さっていたティアナのナイフで刻みを入れ始めた。


「あっ……、ああっ!」


 刃が通った痕はすぐにふさがり、出血もたいしては起こらない。


「考えたことはなかったのかな? 今自分のやっていることを自分にされたら、って」


 どこまでも感情を押し殺した声で、彼はナイフを動かし続けた。直線や曲線を描き、時には深くまで差し込み、ひねりを加え。


 まるでそれは――、否。


 これは拷問だった。


「ひとつ聞かせてよ。どうやってユネスとの契約をしたの?」


 既に心が屈服しているエッダは饒舌だった。


「こ……、このアクターは、結婚相手を殺したあと、心が壊れたから……。自分が不幸な目にあってるのに平和に暮らしている人が憎いからって……、すぐに契約したわ」


「そっか」


 グッとナイフを押し込み、エッダの背中から腹部へ刃を通す。この拷問においては質問に答えようが答えまいが関係ない。彼の気分次第でその手は止まり、あるいは過激になる。


 その時、戦闘が終わったことに気づいたティアナが義利の元へ歩み寄ってきた。


 ティアナには一瞥もくれずに、彼は続ける。


「エッダ。キミは今までに何人殺したのか覚えてる?」


 ナイフの柄を握り、電撃を流す。刀身は電熱によって赤みを帯び始めた。


「あっ……! お、覚えて、ない」


 身を焼かれる痛みに顔を歪めつつも、エッダは答えた。それを聞き、義利はさらに視線を冷たいものへと変える。


「……君にとって人間を殺すのは、その程度のことなんだね」


 刀身が淡い光を放ち始め、それに焼かれる傷口から煙が立ち上る。


「アダチ……、さん?」


「なに?」


 彼の放つ尋常ではない怒気に、思わずティアナはたじろぐ。


「あの……、まさかとは思うけどこの魔人のことも――」


 逃がすの?


 と言い切ることはできなかった。


 それまでティアナはエッダの姿を意識的に視界から外していたのだが、つい、チラリと見てしまったのだ。


 倒れ伏す魔人の手足は未だ修復過程にあり、そして腹部に突き立てられているナイフが目に付き、息を飲む。


「これ……、アナタが?」


「そうだよ」


 こともなげに返す義利に、彼女は耳を、目を疑う。


 彼女の知るアダチ・ヨシトシは平和的な性格で、少なくとも誰かを痛めつけることを良しとはしないはずだった。しかし今目の前にいる彼は、抵抗のできなくなった魔人に対し、残虐な仕打ちをしている。


 ヘーゲンに行く前後の彼が繋がらずにティアナは困惑していた。


「ア、シュリーと……、変わって?」


 その結果、どこか他人行儀になる。


 義利は、そんなティアナの心情には気づかず、ちょっと待ってね、と軽く返し、念には念を入れてエッダに電撃を打ち込んだ後に触れた。


 そして、冷たく感じられた彼の目がギラリと鋭いものに変わる。


「何か用か?」


 口調からアシュリーだとすぐに分かり、途端にティアナは気を緩めた。


「アダチさん、何があったの?」


「キレた」


 期待していたような答えを得られずに落胆する。


「なんでキレたの?」


「今度スミレにヘーゲンのことを聞いてみろよ。今はそんなことより、やらなきゃならねえことがあるだろうが」


 言われて、ティアナは無抵抗になった魔人を見る。忘れていたわけではないが、この魔人の処遇を決める権利は、今のところ義利が握っているのだ。義利に従順なアシュリーはもちろん、彼が実力行使に出た場合には勝ち目のないティアナにはその決定に抗うことはできないのだから。


「……さすがにこの様子じゃあ、殺すのよね?」


 既に再生能力の限界が近いのだろう、エッダの傷は完治しておらず、傷口は血を溢れさせていた。


 魔人の修復能力は無限ではない。それには魔力を使っているのだから、アクターの魂の終わりが近づけば修復も止まる。このまま彼が拷問を続ければ、確実に殺めることとなるだろう。


 ティアナの言葉を受けたアシュリーは少しの間を置いて、彼の意思表明を待った。


「殺したくねえって」


 そしてそれをティアナに伝える。


「ああ、やっぱりね」


 そんな言葉にようやく彼の面影を感じることができ、彼女は安堵する。


 しかしそれもつかの間。


「ただし、お前が殺せってんなら殺す、とも言ってる」


 続くアシュリーの言葉に彼女は唖然とさせられる。


「……え?」


 するとアシュリーは義利がしたように電撃でエッダの手足を封じると、彼女に触れた。


「エッダ――、この魔人は殺しを楽しんでた。だから、僕は全てを許すことはできない。けど僕は彼女の命に対する責任を負いたくないんだ。悪いけど、その責任をキミに押し付ける」


 義利の言葉の意味を、少しの間ティアナは考える。命に対する責任。それを押し付けるとはどういうことか。


「……殺すのはアダチさん、だけどそれを決めたのは私、って感じにしたいのかしら?」


「そう。卑怯だと罵ってくれて構わないよ」


 殺せと言われたから殺した。だから僕は悪くない。そう言い逃れるための道を彼は作ろうとしているのだ。


 国務兵であるティアナは間違いなく殺せと言うだろうと予測しての彼の言葉だ。そして、仮に見逃せと言われれば、その後にエッダが起こす殺生は逃せと指示したティアナの責任となる。


 彼は一度殺しを行った結果、その後に自らが背負う羽目になる命の重さを知った。それはとても耐えられるようなものではなく、故に逃れようとしている。


 ティアナは、ほんの一秒だけ考え事をするように目を瞑り、言った。


「殺しなさい」


「……ごめん」


 それは誰に向けられた謝罪だったのだろう。彼はティアナの指示を受け、行動を開始した。エッダの命乞いも、謝罪も、懺悔も、悲鳴も、何もかもを無視して作業的に電撃を打ち込み続ける。


 こうして一人の人間、ユネス・コクスコウムとその精霊、エッダ・ヴィジョンの二つの命は潰えた。

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