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王の遊戯  作者: 孤影友誼
3/4

闇の国クリアスシャドー

炎族の玲音(れおん)は無二の友人明(あき)を助けに行くため水族の国へと急いでいる。

そこに行くには闇の国クリアスシャドーを通らなければいけない。

そんな中不意に声をかけられ焦る玲音。

その声の持ち主とは…?

7・闇の国クリアスシャドー

どうするか。

自分の存在が気付かれてしまった。

声の相手はわからない。

たぶん闇族である。

敵…だろうな。

たぶんだが、このまま振り返れば殺されるだろう。

だからと言って立ち尽くすわけにはいかない。

俺の友人明が待っているのだ。

一刻も早く助けに行かなくては。

今にも殺されそうになっているかもしれない。

俺は相手を確認すべくそのままの状態で話しかけることにした。

「だっ…誰だ」

思わず声が震えてしまう。

「そんな怖いこと言うなよ。俺だって。おーれ。大輔(だいすけ)だって」

大輔か。

よかった。

大輔は俺の友達。

親が人間好きで人間の名前を拝借させてもらったんだと。

いつも明るくていい奴だ。

「なんだ。お前かよ」

振り向きながら小声でしゃべりかける。

「あぁ」

そこにはいつものあの笑顔があった。

「何でここにいるんだ?」

「俺はここで闇族を待ち伏せてるんだよ。1人で出て行っても殺されるだけだしな」

「たいへんだな」

「お前はどうしたんだよ」

やっぱり聞かれたか。

「幼馴染の明ってやつが水族に連れ去れて…」

語尾が小さくなってしまう。

助けられなかった罪悪感が自分を襲う。

「そうだったのか。でも1人で乗りこんでも無理だろ」

「まぁ…そうだけど」

「しゃぁねぇな。俺が連れて行ってやるよ。あっちの岸まで」

「本当か!ありがとう。恩にきるっ」

「しーっ声がでけぇよ」

「ごめんっ」

やっぱり大輔は優しい。

俺が困ったらいつでも助けに来てくれる。

お礼を言ったらごまかすけど、たぶん照れているんだろうな。

それでも、こんな友達がいてくれてよかった。

俺は大輔について行った。

裏道を通っているのか敵には1人も会わなかった。

ようやく海の音が聞こえてきた。

もうすぐ、岸へ着く。

「もう少しだな。」

「ここまで来てもらってすまない」

「いや、いいんだよ。幼馴染のため、だろ?」

こんな時でもかっこいいことを言うのか。

そう思うと笑いそうになって仕方がなかった。

「よし。着いたぞ」

「ありがとう」

「気にするな。じゃ、気をつけてな」

「…あぁ」

よし、この海を渡って行くか。

さすがに海に潜ることはできない、危険が伴うが空を飛ぶしかない。

上空へと飛び立った時である。

「玲音っ」

大輔の声がした。

「なんだ?」

すると大輔はよくわからないビンを投げてきた。

それを取り見てみるとビンの中には地図が入っていた。

「それ、水族の国の裏マップだ。うまく使えよっ。じゃ」

そう言ってどこかへ行ってしまった。

まったく最後まで気取ったやつだな。

いまどきビンを投げてくるなんて。

そんな大輔に感謝しながら水族の国へと急いだ。

3話目はここまでです。

普通に霧のいいところで終わってしまったのですが…

明は無事なのか?

そしてこの禅僧の全貌とは?

次最終話っ

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