戦争開始
いよいよ戦争が始まってしまった。
主人公、玲音は明と森の中に隠れていた。
そんなときに玲音はある黒い影を見る。
さて、その黒い影の正体とは?!
4・戦争開始
玲音は隣にいる明に黒い影のことを話した。
そして敵か味方かもわからない状況で銃を構えることにした。
黒い影は少し距離のある木の後ろであった。
1人に見えるが森の中を1人で行動しているとは思えない。
もしかしたら、こちらの様子をうかがいに来た敵か?
何も分からないまま銃を木の方へ向ける。
「玲音っ」
小声で明が話しかけてくる。
「なんだ?」
「あいつは敵だ。そして奥の木にも大量の敵がいる。たぶん水族だ」
「何でわかる?」
「とにかく。銃をしまえっ」
なんだって?
驚いた様子で明を見ていると意味を説明してくれた。
「銃を使っても人数で負ける。こうなったら森ごと燃やすんだ」
「でもっ」
森を燃やしてしまえば助かる。しかしっ
「俺はこの国の王子だ。森が1つ消えた位でどおってこともない」
そうだった。
明の父はこの国の王であった。
「…分かった」
そう言い銃をなおし森に火をつける準備をする。
敵はまだ気づいていない。
敵の方も気にしながら掌に火をつける。
あとは、木にその炎を移すだけ。
そして近くの木に燃え移らそうとした時である。
相手が気付いたのか敵の軍がこちらへ向かっている。
「玲音。いそげっ。あいつらが来たら火が消えてしまう」
そうだった。相手は水族だ。
「分かっているっ」
急いで周りの木にも火を移していく。
「よしっ。飛んで場所を移動しよう」
「あぁ」
いつもは穏やかなのにこういう時になると、しっかりしていて頼りになる。
水族が襲ってくる前に空へ逃げた。
いや。それが作戦だった。
敵は、炎が森中を伝うのに気づいたら空に上がってくるはずだ。
それを狙い撃ち落とす。
次々と水族が出てきた。
俺らは炎を撃ちまくった。
途中で明がこちらを向いて俺に分かるように小声で話した。
「人数が多すぎる。玲音お前は逃げろっ」
えっ…
「そんなっ。お前はどうするんだよ!」
「俺は命を懸けてこの軍を潰すっ」
「何言ってんだよっ!2でも無理そうなのにお前1人で太刀打ちできるわけないだろうっ」
いくらなんでも身勝手すぎる。
「だまれっ!俺はこの国の王子だっ」
「…っ」
こんな時だけ王子を名乗る。
ここまで言うなら下がりしかない。
違う盛へ移ろうとした時である。
明が俺に向けてこう言った。
「絶対助けに来いよ」
俺は返事するまもなく違う森へと移った。
5・暗黒の森
近くの森へたどり着いた。
俺はただ息を荒くして座り込んでいた。
「明っ…」
俺はあいつを呼びながら最後の言葉を思い出していた。
…絶対助けに来いよ…
自分でも分かっていたのだろう。
王子という分際ですぐに殺されるはずがないという事を。
情けない。
たった1人の友人すら助ける事が出来なかったのだ。
悔しくて、悔しくて。
どうすることもできなかった自分を責めるしかなかった。
でも、こんなことをしている場合ではない。
あいつを、明を助けに行かなくては。
まだ、戦争は終わっていない。
そして森を突き進んでいくことにした。
ここは暗黒の森。
どの森よりも暗いことからそう呼ばれている。
ここを抜けると闇族の国へ着く。
そして、その国を抜ければ水族へとたどり着くのだ。
水族たちはきっと明を連れ海を渡り自分の国へ戻っているのであろう。
俺は炎族のおかげで海を渡る事が出来ない。
こんなことを考えている間にもあいつらは水族の王に明を渡しているかもしれない。
そう思うと走らずにはいられなかった。
空を飛びたいが、敵に見つかる可能性がある。
今、自分は1人だ。
複数出かかってきたら確実に負ける。
飛べないもどかしさを抱きながら森の中を駆け抜けた。
6・闇族の国へ到着
森を抜けた。
それでも夜のように暗いのはここが闇族の国だからだろう。
今は戦争中だ。
四方八方から銃声が聞こえる。
見つかると厄介なことになりそうだ。
そう思いこそこそと町を抜けていく。
そんな時であった。
「おいっ」
後ろから声をかけられる。
「うわっ」
驚きのあまり後ろへのけぞってしまった。
やばい。
殺される。
今、俺は死の直前に立っている。
2話目はここまでです。
明は無事なのか?
声の相手は?
敵か?味方か?
3話目もよろしくお願いします




