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異世界帰りの英雄は理不尽な現代でそこそこ無双する〜やりすぎはいかんよ、やりすぎは〜  作者: mitsuzo
第二章

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230「7階層の戦い(1)」



——7階層『越智・及川』


「おらぁぁぁ!!!!」


 キィィィン!


 越智の斬首剣大蛇による上段からの一刀を『ダイオウイカ風喋る魔物』が4本の触手で食い止めた⋯⋯のではあったが、


「イカのくせに⋯⋯硬ぇ触手だなぁ⋯⋯!」

『グ、グヌヌ⋯⋯』


 しかし越智はそのまま体重と魔力を刀に乗せていく。


「はぁぁぁぁ⋯⋯!」

『グ⋯⋯オ⋯⋯オ⋯⋯オオオオ⋯⋯!』


 越智がすぐに後ろに下がると思っていた喋る魔物だったが、まさかここからさらに魔力を放出し刀を押し付けてくるとは予想していなかったため、


(ハアハアハア⋯⋯ナ、ナンダコイツハッ?! 剣速モ速ク、魔力モコンナニ持ッテイルナンテ⋯⋯! ヴァルテラ様カラ聞イタ話ト⋯⋯全然違イ過ギルゥゥ!!!!)


 越智の攻撃を何とか耐え凌ぐ喋る魔物だったが、


「ていうかさー⋯⋯⋯⋯私がいること忘れてない?」

『ッ?!』


 越智が上段での押し込みに必死に対応している喋る魔物の下から聞こえた《《声》》に喋る魔物は死を予感した。


千手打突(せんじゅだとつ)っ!!!!」


 過疎化ダンジョン凸り隊の副リーダー『百合姫』こと及川の『スキル:薙刀闘将(なぎなたとうしょう)』のスキル技『千手打突(せんじゅだとつ)』が炸裂。


 彼女の愛用武器『薙刀ブレード』が喋る魔物の下段から中央に向けて幾千の薙刀の打突が襲う。


『ウギャアアアアアアアア⋯⋯!!!!!』


 及川の打突はダイオウイカ風喋る魔物の外装を無惨に破ると、さらにその奥にある『魔核』を粉々に粉砕。喋る魔物は断末魔を上げながら倒れると体が蒸発するように消滅した。


「やるじゃん、及川」

「とーぜん!」

「それにしてもこの黒い衣装で⋯⋯⋯⋯《《ウサ耳》》はなぁ」

「何よ? 覚醒(トランス)ポーションの『獣人化』でウサギの獣人になったんだもの。ウサ耳くらいあるわよ」

「何かバニーガールみた⋯⋯⋯⋯へぶしっ!!」

「ああんっ!? 今、何つった? もういっぺん言ってみ?」

「ご、ごめん、なさい⋯⋯」


 ただでさえ色気じみた格好に抵抗がある及川に対して、そんな空気を読まない発言の越智の顔面には及川の右がまともに入った。


 同情の余地なしである。



********************



——7階層『ミル・リリン・愛宕シスターズ』


「ぐっ⋯⋯!」


 ガギン!


 カマキリ風喋る魔物の2本の鎌はかなり硬い上、見た目以上に手元から伸びてくるため、3人は喋る魔物の鎌攻撃に苦戦していた。


『ケタケタケタ⋯⋯! ドウシタドウシター? コノ程度カー、人間』


 4人を相手にして押されるどころかむしろ押している喋る魔物は愉悦まじりに煽る。


「ちくしょう⋯⋯マジで強いな」

「そうね」


 すでに覚醒(トランス)ポーションで『女性(TS)化』しているがまだうまく使いこなせていないミルとリリン。


「このままじゃまずい⋯⋯⋯⋯ん?」


 すると、ここでリリンがあることに気づいて愛宕シスターズに声を掛ける。


「ねぇねぇりんなとりんねちゃんってさ、覚醒(トランス)ポーションって飲んだの?」

「飲んだー」

「飲んだー」

「それで今ってその覚醒(トランス)ポーションで獲得した新スキルは発動してるの?」

「してないー」

「してなかったー」

「え? そうなの! なんで?」

「「だって今は必要ないかなって思ったからぁ!」」

「「マ、マジぃ?!」」


 りんなとりんねの言葉に驚くミルとリリン。


「え、えーと、このままだとちょっと不利なので、新しいスキルを使っていただけるとありがたいな〜と」


 と、ミルが恐る恐る二人に聞いた。すると、


「うんわかったー!」

「わかったー!」


 と、二人がミルの願いを快く引き受けてくれてホッと安堵するミル。すると、


『ケタケタケタ。マダ何カスルノカ? イイゾー待ッテテヤル。ケタケタケタ』


 喋る魔物は2本の鎌をパシパシ叩きながら余裕をこいている⋯⋯その時だった。


「『スキル:狂乱暴力』〜!」

「『スキル:狂乱殺戮』〜!」


 愛宕シスターズから何とも怖いワードの入った『スキル』を口にした。すると、


 ドン⋯⋯!


 突如、二人の体から魔力とまばゆい光が放出しあたりを包み込んだ。すると、


「お〜お〜そこのカマキリ野郎⋯⋯殴り殺すぞ」

「姉さん、あたいがあのカマキリ、ズタズタにしていいっスかぁ?」


 そこには金髪と赤髪のリーゼントで昭和の女性ヤンキー⋯⋯『レディース』のメイクをした二人が立っていた。


「え、えっと⋯⋯あ、あのぅ〜」

「ふ、二人って愛宕シスターズですか?」


 ミルとリリンが恐る恐る二人に声をかけると、


「あぁ?! 足りめーだろが!」

「どっからどう見ても愛宕シスターズだろが!」


 と、金髪リーゼントの姉・愛宕りんなと赤髪リーゼントの妹・愛宕りんねがミルとリリンにメンチを切りながら返事を返した。


 こうして愛宕シスターズがスキルを発動した結果、令和のこのご時世に昭和ヤンキー⋯⋯『ビー◯ップ風高校与太郎狂乱レディース』が爆誕したのであった。


※なんのこっちゃ


新作はじめました!


『TS転生者の生存戦略〜Transsexual Reincarnation's Survival Strategy〜』

https://ncode.syosetu.com/n3337kz/


毎週土曜日10時頃投稿


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