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異世界帰りの英雄は理不尽な現代でそこそこ無双する〜やりすぎはいかんよ、やりすぎは〜  作者: mitsuzo
第二章

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225「池袋ダンジョンの戦い(2)」



——1時間前 池袋ダンジョン『入口』


「だがしかし⋯⋯『副作用あり覚醒(トランス)ポーション』の効果はたしかにすごい⋯⋯」


 そう語ったのはアレクサンドル・アーサー。実際、少し前までB級やA級だった者たちの実力が数段上がっているのがパッと見ただけでも明らかだったからだ。


「そうじゃな。実際ここにいる者たちは最低でも『A級下位ランカーかそれ以上』の実力はあるしの⋯⋯じゃが」


 そういって、覚醒(トランス)ポーションの副作用により見事に変化を遂げた結果、貞操逆転キャラや獣人キャラがわらわらといる。


「ははは⋯⋯まったくすごい絵だね。でもこの光景は彼らの『覚悟』でもあるからね」

「⋯⋯そうじゃな」


 そう、この光景は今回のイベントに参加したB級以上ランカーによる覚悟の現れであることをなんだかんだと言う櫻子もちゃんと理解していた。


「それじゃあ、早速向かおうか。櫻子、号令を」

「うむ。それでは⋯⋯皆の者!」


 櫻子が小さい声でも遠くの者にまで届くことができる魔力を伴わせて声を上げると、さっきまでザワザワと騒がしかった探索者(シーカー)らがシンと静まり返る。


「報告では現在この池袋ダンジョン10階最下層にて喋る魔物が多数出現し、地上侵略を目的としている。我々はそれをダンジョン内で阻止するべくこれから潜入する。知っての通り喋る魔物の脅威度は最低でもBランク以上⋯⋯よって通常の低ランクの池袋ダンジョンという固定観念は捨てるように、なのじゃ!」

「「「「「はっ!!!!」」」」」

「できる限りのスピードで最下層を目指す。気合い入れてけなのじゃあああっ!!!!」

「「「「「おおおおおおお!!!!!」」」」」


 櫻子の宣言を皮切りに、アーサーやソフィア・ナイトレイといったS級トップランカーを先頭に探索者(シーカー)の集団が池袋ダンジョンへ入っていった。



********************



「うおらぁぁぁぁぁっ!!!!」

「せい!」

「しゃおらああああっ!!!!」


 ダンジョン潜入後、そこには通常の低ランク魔物しかいないということもあり、行く手を遮る魔物だけを仕留めながら進んでいく。その後もすぐに喋る魔物が出現することなく、櫻子たちは30分程で一気に5階層まで踏破。そして、



——池袋ダンジョン『6階層』



「思っていたよりも侵攻は進んでいないようだな」

「そうじゃの」


 アーサーと櫻子が想定よりも喋る魔物の侵攻が遅いことに安堵する。しかし、


「アーサー、櫻子⋯⋯いるわよ」


 ソフィアが2人に呟く。


「ああ、わかってる」

「ここからじゃな」


 そんなやり取りをしたその時、


「「「「「ハイジョハイジョハイジョ⋯⋯」」」」」


 何匹いるのかわからないほどの喋る魔物の集団が奥から見えた。


「どうやらこいつらが喋る魔物の先頭らしいな」

「うむ。しかも見る限り喋る魔物といっても会話ができない《《小物集団》》のようじゃ」


 そんなアーサーと櫻子が戦力分析をしていると、


「櫻子様!」

「お、お主⋯⋯は⋯⋯カルロス具志堅かっ?!」


 2人の会話に入ってきたのは琉球ダンジョンを拠点とするあの『色黒アフロヘアーのちょびひげ筋肉だるま』がチャームポイントのカルロス具志堅だった⋯⋯が、


「はいさ〜い!(はぁ〜と)」

「「⋯⋯ええぇ」」


 そこにいたのは『色黒アフロヘアーのちょびひげ筋肉だるま』⋯⋯に《《たわわな胸》》が追加された新カルロス具志堅だった。


「はーい、アーサー。久しぶりぃ(はぁ〜と)」

「カ、カルロスさん、あんたもしかして⋯⋯」

「ええ。飲んだわよ⋯⋯副作用あり覚醒(トランス)ポーション。で、その結果が『女体(TS)化』ってわけ」

「「「ええええええええっ!!!!!」」」


 カルロス具志堅の衝撃的カミングアウトに櫻子、アーサー、ソフィアが呆然とする。


「お、お主はS級なんじゃから、喋る魔物の脅威を計ってから飲んでもよかったんじゃないか?」

「そ、そうですよ。カルロスさんのような実力者であればもう少し様子を見てからでもよかったかと⋯⋯」


 櫻子とソフィアが目の前の『TS版カルロス具志堅』に《《表向きな言葉》》をかける。しかし実際は「いや《《TS化》》の可能性は多分にあったんだから自重してよ!」という本音が裏にあったのは言うまでもない。しかし、


「やだ〜! そんなの私は気にしないわよぉ〜! それよりも強くなりたいじゃない? だからいの一番に飲んだわ!!」


 と、カルロスがなぜかマッスルポージングを決めながら嬉しそうに答える。


「アーサー?」

「な、なんでしょう⋯⋯」


 するとここでカルロスがアーサーに声を掛ける。震えるアーサー。


「うふん。ぶっちゃけ今の私ならあんたにだって勝てる気がするわ(はぁ〜と)」

「⋯⋯!」

「「っ!?」」


 と、カルロスがアーサーにまさかの挑発的な言葉をかけるとアーサーがピクリと反応する。その横ではカルロスの突然の煽りに櫻子とソフィアが驚愕している。


 そんな2人の間に少し不穏な空気と緊張感がまとわりだしたが、しかし、アーサーはカルロスがそんな安っぽい言葉をかけるほど愚かな人物ではないことはわかっており、故にその言葉の真意を捉えて冷静にカルロスへと言葉をかける。


新作はじめました!


『TS転生者の生存戦略〜Transsexual Reincarnation's Survival Strategy〜』

https://ncode.syosetu.com/n3337kz/


毎週土曜日10時頃投稿


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