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摩訶不思議な話

不思議な家

作者: ナリチカ

第4話


私が高校2年の頃、学校から帰って来て風呂に入る為に浴室に入ると洗い場の真ん中辺りに砂山が出来ていた。

この辺りでは見かけないさらさらした砂で、大きさは酒を飲む時に使う盃を逆さまにした感じの大きさと形をしている。

この様な物を誰が何の為に置いたのか、目的は何だったのかわからない。


当然の事ながら、浴室の窓から入れる事は不可能に近い。

誰かが合鍵を持っていて鍵を開けて入って来たとしても、ただ砂山だけを置いて帰っただけとゆう行動も意味がわからない。


その後この様な不思議な事は起こらない。


あれから数ヶ月が過ぎた頃、学校の中間テストがあり毎日徹夜で勉強を頑張っていた。

テストの最終日は流石に寝不足で、眠気が襲い掛かってくる。

睡魔に堪え、テストを受けて家に帰る。


昼食を取り午後3時頃、ついに限界がきて寝ることにした。

リビングでは邪魔になるので奥の部屋で寝る事にした。


夕飯が出来たら誰かが起こしてくれると思いそのまま眠りに着いた。

どの位経ったのかわからないが目を覚ますと、辺りが真っ暗で何の音も聞こえ無い。


暫く様子を伺っていたがやはり何も見えないし何も聞こえない。

今自分が部屋のどの位置、どの方向に居るか判ら無いので急に立つのは危険と思い、とりあえず手足をゆっくり動かして何もないか確認をしてた。


暗闇の中、身体を右に寝返りをうち、手足を動かす。

次は左に寝返りをうち、手足を動かす。

2~3回すると指先に何かが当たり、慎重にそれが何か調べて見る。


感触的に襖の様な形なので身体を起こして取手を探していると、指先に取手の感触があったので襖を開ける。

すると今まで何の音も聞こえ無かったのに、襖を開けた瞬間親の話し声が聞こえテレビの音が聞こえて来た。


今まで暗闇の中にいたのに灯りが差し込み明るくなると、気持ちが落ち着きよく部屋の中を見ることができた。


裏口には薄手のカーテンを閉めているが、外の灯りが薄っすらと入っているし襖を閉めてもすき間から少し灯りが入って来る。

それでは今までわしがいた部屋は何だったのか、異空間にでも紛れ込んでしまったのか、今でもあの不思議な空間が何だったのか分からないままです。



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