第33話:ぬれ衣
「だれっ?だれなの?」
あの高音が教室の中をこだまする。
「今の音はなに??今なにか鳴ったわよね。誰なの!誰なのよ?」
『お前こそ・・・・・・・
なんでお姉系なわけ?』
と僕。
この携帯音事件で完全に授業は止まってしまった。
「白状しないさい!携帯ならした人は誰?
犯人がわかるまで授業はしません。」
『あ~あ、やらかした。やらかしちゃったよ。携帯電話を鳴らしてはいけない時に、それも鳴らしてはいけない先生の前でやらかしちゃったよ』
『誰なんだ~。こんな時に鳴らしたやつは?』
僕は周りを見渡した。
そんなときだった。
先生の目と僕の目が合ってしまったのだ。
『えっ??』
「そこのあなた!あなたね。あなたがやったのね」
『えっ俺?』
思わず目が飛び出そうになった。
先生はどんどん僕の方に近づいてくる。
「携帯電話はあれほど切りなさいと言っておいたじゃないの」
彼はそう言いながらどんどん近づいてくる。
『俺じゃない。俺じゃないって』
「なんで私の、私の言う事がきけないの!!」
いつものキーキー声がさらに1オクターブ高くなって僕の方へ。
『違う。違う俺じゃない。俺は潔白だよ』
僕は心で叫び続けた。
そして先生は僕の目の前に立ったのだった。
「あなたの携帯電話を今すぐここに出しなさい」
『やっべー。こんな授業くるんじゃなかった・・・・トホホホホ』




