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Episode 2

余談なんですけどこの作品勢いだけで始めて全く設定を考えていなかったんです。その弊害から時々矛盾していたりするかもなのでもし気になることがあれば教えていただければ嬉しいです。自分の中の設定的には現代の日本にファンタジーを追加したみたいな感じです。

読んでくれてありがとうございます。

桜希には兄が二人いる。この世界は一妻多夫制である為に桜希の母、サラは三人の夫がいる。第一夫は桜希の父である健一で第二夫は拓海の父の聡、そして第三夫は大輔でそれぞれお互い仲が良い。サラも健一同様上流階級の人間なのだがかなり特殊な環境で育った為令嬢らしさが比較的ない。


そもそもこの世界の女性は基本的に自己中心的である。桜希はまだ知らないがこの世界の男女比率は女性が圧倒的に少ない。約六人に一人しか女性が生まれない世界なのだ。その影響から一般的な女性は世界は自分中心で回っていると信じて疑わないのだ。中には例外もいるが稀でサラや桜希のような女性は絶滅危惧種のような存在である。


桜希は未だ屋敷の外に出たことがない。屋敷には圧倒的に男性が多いが桜希はそこまで気になってはいないようだ。また屋敷で働いている女性もこの世界では珍しくしっかりしているので桜希は未だこの世界の常識を知らない。母に三人の夫がいることは知っているし、一妻多夫制であるということはすでに聞いていた。けれど何故かまでは興味が及ばなかった。


ーーーーーーーーーー


桜希視点


今日は兄様たちが来る。母様には三人の旦那さんがいて兄様たちとは父親が違う。けれど二人の兄様たちは私を妹として可愛がってくれる。でもやっぱり甘やかされるのは恥ずかしいし照れる。


兄様たちのお父さんにはまだ会ったことはないけど私の父様のように忙しいと聞いている。


「「桜希〜」」


「たくみにいさま!はやとにいさま!」


拓海兄様は一番上のお兄様で私とは8歳違いだ。そしてもう一人のお兄様である隼人兄様は6歳違い。


二人のお父様も父様同様に上流階級の人間らしい。ただ父様の経営しているグループ会社の規模は三本の指に入るほどなので夫の序列的なのは父様が一番らしい。ちなみにこの話は私がまだ話せなかった時期に執事さんから教えてもらったので詳しいことは知らない。一妻多夫制なのもその時に聞いたが何せ話せなかったので母様に父様の他に夫がいるということしか知らない。


兄様たちは時々我が家に遊びに来る。長い時は1ヶ月くらいの滞在もある。基本的に学校に通っているので長期的に滞在するのはお休みの時くらいだ。


「にいさまたちがっこうは?」


「ん〜?夏休みだからずっと一緒にいられるよ」


拓海兄様は私を膝の上に移動させ抱きしめられた。隼人兄様はソファに座っている私たちの真横に腰掛けた。


兄様たちは私が生まれてからずっとこんな感じだ。両親同様私に甘い。あまり覚えていないとは言え人生2回目なので一応分別はある。もしも普通の子だったら我が儘放題になっているだろう。


ーーーーーーーーーー


ぐぅ〜〜〜


「にいさま、おなかすいた」


大きな音をたててお腹が鳴った。お昼をまだ食べていなかった。兄様たちが来てから何時間かが経ちいつもお昼を食べている時間より遅くなっていた。


「お昼ご飯まだだったね。ダイニングに行こっか」


ふっと笑って私を抱き上げた。


「たくみにいさま、さきあるきたい」


「ええー!桜希は兄様の抱っこ嫌い?」


「きらいじゃないけど、、、でも、はずかしい」


自分で言っていて恥ずかしくなりつい顔を覆った。


「じゃあ!いいよね!!」


流された。。。抱っこされるのは赤ちゃんだから仕方がないと思い、歩けるようになるその時まで恥ずかしさと格闘していた。けれどどうだろうか、私は日々練習を重ね歩けるようになった。なのにこの家にいる人たちは抱っこされて当たり前だと言わんばかりで私が歩きたい!と言っても子犬のような瞳を向けられ私に罪悪感を植え付ける。


いま現在も兄様に抱っこされ屋敷の長い廊下を歩いている。


最後までお読みくださりありがとうございました。よければブックマークや感想をお願いします。作者のモチベーションにつながります。

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