調査編①
「ーーー! ーーーん!」
遠いような、近いような距離から必死な声が聞こえる。
美波はゆらゆらと夢の中を揺蕩う。
ああ、そうか
箱庭なんて夢だったんだ
自分の意識が浮上することを拒否する。
しかし、自分の耳に届く必死な声は、僅か数日で大切な友人へと昇華した者の声で、否が応でも美波は海面の外へと顔を突き出すことになる。
「酒門さん! 酒門さん、起きて!」
「……ん。」
辛うじて返答すると目の前の整った顔は明らかに安堵の表情を浮かべた。
体感的には夜のはずであるが、部屋は爛々と明るかった。
「良かった、無事で。」
「……? というか、何で私の部屋に」
ぼんやりとした頭のまま言葉を発していると急に意識がはっきりとしてきた。
ここは【箱庭】、呑気なことを言っている場合ではない。
明らかに顔色の悪い彼を見て、嫌な予感が胸の内を駆け巡る。
「久我、無事、って何? もしかしてーーーー。」
「端末を、見てみなよ。」
恐る恐る端末をみた。
そこには信じたくない事実が淡々とかかれていた。
「やっと集まったっすね。彼女以外。」
端末に送られていた集合のメールに従い、2人はモニタールームに集まった。
巨大な暗いモニターには、白い字ではっきりとルールが追記されていた。
『強制退場者が出た時の注意点。
記憶を使われた参加者の自動消滅プログラムは削除される。
代わりに24時間以内に【強制退場】を使用した人物がログインルームにてログアウト処理を行えば、次の世界の構築を開始する。処理が行わなければ使用した参加者以外の消滅プログラムを開始し、残った者は正規の手続きでログアウトを行う。』
『なお、今回【強制退場】をされた寿綾音は【サポーター】ではなかった。』
「どうして寿が……。」
「……。」
千葉が悔しそうな声で椅子に当たる。
顔面蒼白な者、冷静に思案する者、はたまた真実を受け入れられず呆然とする者、様々であった。
「酒門、お前がやったんじゃねーか?」
「え?」
千葉の言葉に間抜けな返事が漏れる。
しかし、御構い無しに彼は美波に詰め寄った。
「お前が自分の命を守るためにアイツを利用したんじゃねーかって言ってんだよ!」
「そんな……。」
「……あり得る話ですよね、自分の命が大事ですもん。」
「まぁ、妥当な手ではあるな。」
幾人かが同意する。
否定の言葉が出てこない。
いや、頭には浮かんでいるのだ。
口が開くことを拒む。
そんな時であった。
「いい加減にするっす! 」
怒鳴ったのは梶谷だった。
先程までモニターに向けていた身体をこちらに向けて鋭い眼光で皆々を睨む。
「状況証拠だけで考えたら確かに酒門さんは疑わしい。でも、物的証拠が一切ないままこんな不毛な言い争いをしても無駄っすよ。」
「でも、それならーーー。」
「簡単っすよ。」
不安げに言葉を発した菜摘に梶谷は微笑む。
「調べればいいんすよ。寿さんを襲った真実を。それにね、状況証拠だけなら酒門さんは親友だったから襲うはずないって推理も出来るんすから。」
「……梶谷。」
「だから、酒門さん。下を向いている場合じゃないっすよ。寿さんがただで消されるわけない、彼女が最後残した真実を見つけないと……先には進めないっすから。」
目尻に溜まっていたものを大雑把に袖で拭く。
「……そうだね、ありがとう梶谷。確かに状況だけで見れば私は怪しいんだろうけど。それは話し合いが終わってから言ってもらえるとありがたいね。」
「……チッ、」
千葉が大袈裟に舌打ちした。
はて、彼はまだあのことを怒っているのだろうか。
「じゃあ2〜3人組に分かれて探索しようぜ。善は急げだ。明日の18時がタイムリミットだし、うかうかしてらんねー。」
「端末に情報が送られてきてるみたいだしね、これを参考にして動いた方がいいかもね。」
高濱と荻の言葉に、一斉に皆端末を開く。
「じゃあこうしようぜ。
荻と香坂、華ちゃんと莉音ちゃん、麻結ちゃんと楓ちゃん、オレと菜摘ちゃんは2人組。千葉、須賀、遼馬、それと久我、美波ちゃん、梶谷は3人組だ。千葉は冷静じゃねーし、美波ちゃんは一応疑わしいから、な。悪く思うなよ。」
「勝手にしろよ。」
「まぁ、仕方ないね。」
抵抗するだけ時間の無駄だし、高濱の裁量は適切に思えた。
「ならさ、高濱サン。全員で現場に行ってその後は各チームで動く。今は21時だから……0時にログインルーム集合でどう?」
「ああ、荻の提案通りでいいと思う。みんなは?」
誰も否定する者はいなかった。
高濱が声をかけて、全員で移動する。
先程からビシバシと視線が突き刺さるがうまく久我2人の間に入っており幾分か緩和されていた。
端末の情報は以下のように退場情報というものが載せられていた。
画面をスライドさせると、【今回退場させられた人物】、【退場させられた時間】、【退場させられた場所】、【アバター状態】について記されているのだ。
【今回退場させられた人物】は寿綾音、【退場させられた時間】は20:00〜21:00、【退場させられた場所】はB棟奥の階段前、【アバター状態】全身に打撲痕、頭部より激しい出血があるが意識あり と記載されていた。
現場に着くとそれはまた凄惨であった。
【床には出血跡】が残っていた。
楓や梶谷、菜摘は明らかに顔をしかめた。
それもそうだろう、莉音に至っては直視さえもできていない。
高濱と香坂、石田がどうにか、といった様子で現場に近づいた。
「出血は激しかったみたいだ。それ以外有力な証拠はなさそうだな。」
「見て、ここ。」
石田が手招きした場所には、火災報知器があり、扉は【何かをぶつけたような跡】が残っていた。
出血跡からは離れており、なぜついたのかは明らかでなかった。
それを見た高濱は頭を掻きながらはぁ、とため息をついた。
「ならオレらでアリバイをまとめるわ。教えてくれた班から散ってもらっていいぜ。」
高濱の言葉に皆が素直に応じる。その場に留まりたくない者から告げ始めたため、美波たちは結果として最後になる。
順々に伝え終えたものからその場を離れて行った。
「で、美波ちゃんたちは?」
「私は千葉と梶谷に用事があったから部屋を訪ねたけど須賀さんと久我しかいなくて、それから部屋に戻ったよ。確か19時くらい……。それから久我に起こされるまでぐっすり。」
「……立証できませんね。」
菜摘はメモをとりながら悩ましげにつぶやく。
「まぁ、それに関しては僕もです。彼女が来てからしばらくしても2人が戻ってこなかったんで施設中を探し回ってました。途中、梶谷くん含め加藤さんと香坂さん、荻くんが一緒にいるところ、高濱さんにも、あと石田さんとにも会いました。」
「そうだな。うーん……、何も事件については見てねーのか?」
「ええ、残念ながらね。」
「オレはたぶん3人と同じ、ほとんど酒門さんのお兄さんの部屋にいたっす。でも途中LANケーブルが必要になって20時になってすぐ、モニタールーム、ログインルームに行ったっす。結果としては、リビングにあったんすけど。あとカフェテリアに寄って少し水を飲んだくらいっすかね。途中誰かに会うことはなかったっすよ。」
菜摘がメモを取り終えたらしい。
しかし、彼女はどうもパッとしない表情を浮かべていた。
「どうしたんですか?」
「……聞く限りでは、私、矢代さん、武島さんはずっと自室にいましたのでシロですわ。香坂さん、荻さん、加藤さん……梶谷さんもほぼ、ですね。シロ。石田さんはずっと温室にいて久我さんとお会いしたんですね。高濱さんもずっと倉庫にいて久我さんとお会いしました。須賀さんと酒門さんはそれぞれ自室。
で、ここからが妙なのですけれども、」
彼女は流暢に語っていた言葉を詰まらせる。
それを高濱が補うように話し始める。
「ああ、【楓ちゃんが図書館で寝こけてた】ことと、【凌二がずっとカフェテリアにいた】って妙なことを言った、っつーことな。」
「カフェテリアに? でも、会った人は……。」
「そう、いねーんだわ。まぁ、なんかすげーピリピリしてるし問い詰めるのはみんなのいる場の方がいいと思うけど。なら本当はどこにいたんだろうな。」
はて、彼は何故居場所を明らかにしなかったのだろう。
「ちなみに高濱さんはなんでそんな時間に倉庫に行ったんすか?」
「ん? ああ、明日周りの林を放火してみようかと思って着火剤探してたんだよ! 遼馬と縛と、あと睦と夕飯食べてる時に出たんだよなー。」
「ええ、斬新なアイデアでしたね。」
久我は苦笑しながらその時の様子を思い出しているようだった。
端から聞いていると珍妙な意見だが、本人たちは本気であったのだろう。
「でも、着火剤無かったんだよな。リストには書いてあったからあるはずなんだけどよー。だから【倉庫に1時間近くいることになった】んだよなぁ。」
「へぇ……、妙っすねぇ。」
梶谷は首をかしげる。ならば、その2人には話を聞く必要があるだろう。
3人はその場を後にして、別のことを調べることにした。
「あれ?」
倉庫の方に向かおうと玄関に出るとカフェテリアに突っ伏す楓が目に入った。
梶谷が駆け寄り楓に声をかける。
「体調悪いんすか?」
「うーん、ちょっとね、頭痛いの。」
顔色はどこか悪く、ぐったりとしていた。
「使いもんにならねーんだよ。寝こけてた割に酒門は元気だな。」
「……そういやそうだね。起きた時は同じ感じだったけど。」
「そうだね、珍しく支離滅裂って感じだった。」
何となく、寝起きを見られたことは気恥ずかしく、つい久我を睨みつけてしまった。
「そういやカフェテリアのゴミ箱にこんな箱あったぜ。お前らこれ飲んだのか?」
「ん?」
麻結が渡してきたものは【赤と白の派手なパッケージである睡眠導入剤と書かれた箱】であった。
美波はどこかで見たことがあると思い首を傾げる。中を見てみるが空の容器のみであった。
「説明書とかないんだね。」
「ああ、薬にしては珍しいよな。どっかに落としたのかもな。」
「そういえば、本山さんはなんで図書館で寝てたんすか?」
ああ、と楓は気だるそうに顔を上げた。
「実はね、【綾音ちゃんに相談があるからって呼び出された】んだよ。」
「……綾音に?」
「うん、夕方頃にカフェテリアにいたらそう言われて。最初は探し物がてら倉庫でって話だったんだけど夜に部屋に【メモ】が残されててね。はい、これ。」
渡された【メモ】にはこのように書かれていた。
『申し訳ないんだけど場所を倉庫から図書館に変えてもらってもいいかな? 時間は予定通りで!』
「だから私、図書館に行ったんだけど急に眠気が襲ってきてどうしようもなくなっちゃったんだよね。本当は図書館を調べたかったんだけど、こんな調子で見落としがあったら嫌だから荻くん達にお願いしたんだよね。」
「……なら後で図書館に行ってみたほうがいいかもね。」
「そうっすね。」
それから、外に出てみると何やら屋上へ続く梯子の下で千葉と須賀がライトを照らしながら騒いでいた。
「何してるんすか?」
「ああ、屋上に今石田が行っているんだ。情けないがオレは高所恐怖症でな!」
「なんで屋上に?」
会話を続けるが、千葉は全く参加してこない。
不審に思いつつも、美波は屋上を見上げる。
するとライト共にひょこっと彼が顔を出した。
何やら大量の物を背負って降りてきた。
「矢代が屋上に何かある気がするとか行ったからな! 武島さんが探せといったら探すしかないだろう!」
「……2人は付き合わされてるわけっすね。」
「上にこれがあったよ。」
梯子は美波の顔の高さくらいにあり、彼はそこから飛び降りた。
彼の背負うカバンの中には【大量の着火剤】が詰められていた。
「結構な重さだね。」
「うわー、オレこれ背負って上れる気がしないっすね。」
「そうだね、これ背負いながら懸垂って相当だと思う。」
石田はやってみせたが、かなり疲れるらしくため息をついていた。
美波や梶谷に至ってはそもそも上に上がれなかった。
「まぁ、関係あるかは分からないけど、男性だろうね。着火剤を屋上に持って行った人。」
「別にそんなの関係ねーだろ。」
千葉がため息をついた。
どうやら彼はこの場から早く離れたいようだ。
久我がまぁまぁと宥めていると、石田が美波と梶谷に近寄ってきた。
「……ここ、梯子の跡とか無かったから梯子で補ったってことはないと思う。昼間は倉庫に着火剤あったしね。千葉が嫌がるから、オレたちは探してないんだけど、今倉庫を矢代たちに調べてもらってる。」
行ってみたら、と彼が勧めてきたため、美波と梶谷は顔を見合わせ頷いた。
「おっ、美波たちだぞ〜。」
倉庫に行ってみると、ちょうど2人が出てきた。
「何か見つかった?」
「奥に、【足跡】がありましたよ。関係ないと思いますけど。」
端末のライトで照らして、奥まった場所を覗く。
「普通に探してたら見つからないよ。こんな場所。すごいね、武島。」
「別に……矢代さんがいない時隠れられるように把握してただけだし。」
今の一言は聞かなかったことにしよう。
「試しに【足跡比べてみたら、華の一回り大きかった】ぞ〜。男の人のっぽいね〜。」
「オレよりも大きいっすね。」
「僕と同じくらい……だけど靴裏が違うね。写真撮っとこうか。」
久我が端末で写真を撮る。
はて、何故こんな奥まった場所に行ったのだろうか。
美波は思案する。
「もう少しで集合時間だし、華たちはもう少し探してから戻るぞ〜。」
「そうだね……なので早く帰ってください。特にそちらの2人!」
莉音は久我と梶谷を指してしっしっと手を振る。
久我は苦笑しながら了承するが、梶谷はブーブー文句を言っていた。
「皆さん、いい所に。」
ちょうどB棟から香坂と荻が戻ってきた。
彼らの手元には見覚えのある箱が収まっていた。
「図書館に何かあったすか?」
「何も無かった。無駄足だ、あの女。」
香坂ははぁ、と態とらしく大きくため息をついた。
「そうそう、暇すぎて色々検証したんだよね〜。聞きたい?」
「うん。」
「あら、素直。」
美波が頷くと荻はきょとんとさせて、箱を手渡してきた。
「まず1つ。中をご覧くださいな。」
中を見てみると、説明書と粉薬が入っていた。
梶谷が説明書を手に取り、音読する。
「【この薬は服用後、1〜2時間で効果が出ます。アレルギーのある方は服用を避けてください。効果は6〜8時間です。水溶性のため、飲み物に溶かしても服用することが可能です。なお一度に大量摂取すると、起床後頭痛、目眩、吐き気などの副作用を呈することがあるため十分にご注意ください。】」
「……まさに本山さんの症状だね。」
「そ、気になってダウンロードしたんだよねー。」
荻はにこやかに言う。
次に彼は端末を開いた。
「それで次にご注目いただきたいのは、梶谷クンが作ってくれた【アイテム使用歴】。これは香坂クンが言い出したことなんだけどね。」
「余計なことを言うな。……履歴を見てみろ。」
各自の端末で見てみると、つい数分前に外傷治療薬を使った履歴が残っていた。
「これはね、さっきオレが本で指を切ったから試しに使ってみたんだけど、【外傷治療薬も記入されるみたい】だね。つまりは、ここ数日で使用されたのは【18時と18時半の睡眠導入剤2つのみ】。さて、どうして彼女は外傷治療薬を使わなかったんだろうね?」
荻の投げかけに、3人共黙り込む。
しばらくすると、高濱が約束した時間になり、次々と集まってくる。
「どうっすか? 考えは纏まりました?」
「……まぁ、」
「でも、信じらんないっすよね。オレらの誰かが寿さんを……。」
彼は沈んだ表情を浮かべた。
「……でも、やるしかないでしょ。それに、」
私がやらなきゃいけないことだから、
それだけ告げると、彼は小さくそうっすね、と呟き頷いた。
ログインルームの中から、高濱が顔を出し、皆を呼ぶ。
美波も梶谷に倣って中に入ろうとした時だった。
「あ、」
彼女はとあることをふと思い出した。
それと同時にまさか、と嫌な仮定が自分の中に浮かび始めた。
「どうしたんすかー?」
「いや、何でもない。」
大きく首を横に振り、美波も部屋に足を踏み入れる。
まさかそんなことはない、彼女は自身の胸に何度も言い聞かせながら、真実を明らかにするために全員と向き合った。
集まった情報
①退場情報
【今回退場させられた人物】寿綾音
【退場させられた時間】20:00〜21:00
【退場させられた場所】B棟奥の階段前
【アバター状態】全身に打撲痕、頭部より激しい出血があるが意識あり
*彼女はサポーターではなかった
②階段周りの状況
階段真下の床には大量の出血跡、そして少し離れた消火栓に何かをぶつけたような跡がある
③みんなのアリバイ
菜摘、莉音、華は自室にいた。
梶谷、香坂、荻、麻結は美波の兄の部屋にいた。
20時になってすぐ梶谷はケーブルをとるためにリビングとモニタールーム、ログインルームを探した。
須賀は自室で1人だった。
高濱は倉庫に1人でいた。
楓は図書館で眠っていた。
美波は自室で眠っていた。
石田は温室にいた。
久我は施設中を探し回っており、石田と高濱には会っている。
千葉はカフェテリアにいた。
④高濱の探し物
高濱は倉庫にある着火剤を探そうと計画していた。
明日実行するために探していたが見つからなかった。
⑤睡眠導入剤
空箱が2つほどカフェテリアのゴミ箱に捨てられていた。
パッケージは白と赤の派手な柄である。
『この薬は服用後、1〜2時間で効果が出ます。アレルギーのある方は服用を避けてください。効果は6〜8時間です。水溶性のため、飲み物に溶かしても服用することが可能です。
なお一度に大量摂取すると、起床後頭痛、目眩、吐き気などの副作用を呈することがあるため十分にご注意ください。』
⑥綾音との待ち合わせ
楓は相談があると言って綾音から倉庫に呼び出された。
⑦待ち合わせ場所変更のメモ
『申し訳ないんだけど場所を倉庫から図書館に変えてもらってもいいかな? 時間は予定通りで!』
⑧屋上に置かれた着火剤
屋上には大量の着火剤が置かれていた。
梯子は美波の顔の高さから始まっている。
かなりの重さで女性がまとめて運ぶのは難しそうだ。
⑨倉庫の様子
奥の埃が溜まった所に足跡が残っている。
どうやらそこそこに大きい足のようだ。
⑩アイテム使用歴
使用されたアイテムは睡眠導入剤2つ。
使用されたのは18時頃と18時半頃
他に同日に使用されたものはない。
外傷治療薬も使用歴が残る。