欲しいモノは強引に! ...ならキミも。
僕は好きになった子には強引に引き寄せて僕の事を好きにさせる。
今まで、そのやり方で上手くいっていた。
なのに最近、好きになった女の子がなかなか手強い。
僕が彼女にどれだけキミの事が好きなのか?
30分もかけて話したあげく......。
彼女の返事はこうだった。
『私は、あなたみたいなタイプの男性が大キライ! どうでもいいけど?
付きまとわないでくれるかな?』
『えぇ!?』
なんか? メラメラしてきた。
そういう言われ方したら......? ハートに火が付いたよ。
絶対に、彼女を落とす。
いやいや? 落として見せる。
でも待てよ? あんまりグイグイいくと? 変な風に見られてしまう。
嫌われることを前提に行動するのは違う。
『じゃ? どうする?』
まぁ、少しづつ彼女との距離を縮めていけば間違いなく僕の事を好きに
なってくれるはずだ!
...とまぁ考えたものの性格に合わん! やっぱり強引にグイグイいこう!
◆
あれから1週間後、僕は僕は...強引に彼女にアタックし続けた結果。
尋常じゃないぐらい嫌われた。
どうしよう? あんなに女性に嫌われたことが今までない。
もう、好きになってほしいより少しでも僕の事を知ってほしい。
嫌いじゃなければそれでいい。
僕は友達の友達の友達に頼んで、彼女と少しでも 『和解をしたい!』
その事を伝えてほしいと頼んだ。
当たり前だが、彼女には受け入れてもらえず......。
こんなところで、僕はめげないぞ!
もう、好きとか嫌いとかどうでもいい。
和解してほしい。僕を嫌わないで欲しい。
それだけの想いで、僕は彼女に【執着】していた。
でも、その僕の想いが良かったのか?
それから半年もすると......? 彼女が僕の事を受け入れてくれた。
しかも? 僕の事が好きだと言う。
...どうしよう? もう既に彼女に対して 『恋愛感情がない!』
付き合いたいと言う気持ちも一切ないし、もし付き合ってほしいとか
言われたら? まったく付き合う気がないぞ~! どうしよう?
変な事になったなぁ~ 困った困った?
◇
僕が悩んでいる間に、彼女から僕に直接話があると言われた。
『今までごめんね。 以前、あなたの事タイプじゃないって言ったけど?
こんなにも私の事を想ってくれていると思っていなくて。今は私の方が、
あなたの事を好きになったみたい。』
『えぇ!?』
正直、あの時みたいな事にはなりたくない!
ここは、彼女の返事にちゃんと答えよう。
『僕も、キミが好きだよ。』
本音はごめん、ウソだけど.....。
『ホントに! 嬉しい。』
そんなこんなで、僕は彼女と付き合う事になりました。
最後までお読みいただきありがとうございました。