表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

希-83449

作者: サラ

それに 負い目もない。 そもそも夢も希望もなかったんだ‥。

「よかったね〜」

「んだよ っ おまえだけ〜」

お祝いと称した飲み会で 言いたい放題。

ただ、スグに決まってしまった事に 戸惑いもあった。

みんなが 投げつける言葉に 笑って頷く。

大した事じゃない。

みんなが言っている事も僕が頷く事も。下から 伺う彼らも、作っているだろう彼女達の笑顔も。


ただ 少し 滑稽に 見えただけ。



僕の就職先は しがないと言っていいくらいの コピー機を売る小さな会社だ。

毎日は 何となく過ぎ 当たり前の文句を言い 当たり前の笑顔で 頭を 下げる。

疑いよりも、流れる毎日に汗を流した。 戸惑いより その 揺れる毎日に

気づくと 指を小さく擦る癖がついていた。

問いかけも、疑問もない毎日。


それは もしかしたら 実は居心地のいい 毎日だったのかもしれない。


そして、

僕は、

拾ったんだ。

「ノラ猫」を。



iPhoneから送信


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ