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Bly  作者: レフェル
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第三話 とある学園での話

秀久が学園の教室でぐったりしている中で教室の中はいつもどおりのにぎやかである。

 伏せている秀久に近寄る影が一人。


「今日は早いね。 なにかあったの?」


幼馴染のリコという女の子だ。

 秀久よりは低いが本来の女子高生よりはたかめといえるであろう。


「リコ、はよ。 なにもないよ、今日はたまたま」


「そう?」


じーと見つめる彼女の視線にそらす秀久。

 彼はリコに想いをよせており、それは誰からみてもあきらかである。


「なあ、校門の前で綺麗な女の子がいるんだけど。 誰待ちだろうな?」


という、一人の男子生徒の発言に嫌な予感がして窓の外を見るとそこには明香がおり。

 秀久に気づいて両手をぶんぶんと振っている。

冷たい汗が彼の背中におちる。

勢いをつけて、走りこむと窓のとってをつかみ、窓をあけて中に入る明香は笑顔で。


「ヒデ、一緒にスクールなのデす!」


と言って、抱き着いてほおずりする。

 昨日の彼女はどこへいったといわざるおえない変化だ。

男子生徒たちからの嫉妬の視線を一斉に浴びる秀久の冷や汗はとまらない。

 このあと、明香は教師に連れていかれて、なにか話をしてから正式に学園の生徒となった。

なにをしたのかと聞くと理解のある先生で生徒になっていいと言われたと告げられたそうな……。

 彼の気苦労はどこへいってもつきないであろう。


さて、彼女が正式に学園の生徒になってからというもの抱き着かれてことが多くなった。

 それにまして嫉妬の視線もくるという彼の疲労はたまる一方だ。

彼のすこやかな一日はいつ来るのであろうか……。


学園がえりに買い物をする秀久と明香。

 品物を楽しそうに選んでいるのがみてとれる。

疲れた体をおしながら眺める秀久。

 それに気づいて近寄り、悲しそうに尋ねる。


「ヒデ、ワタシメーワクです?」


「え、あ……その」


その問いに答えれなかった。 だって、はちゃめちゃで大変だけど、楽しい気持ちもあるのだ。


「そ、それより! この契約を切りたいんだけど」


「ソれは無理でス。 キッタらヒデは……」


首輪をつかんでいうと彼女は悲しそうに見つめるのである。

 それからはそんな話をすることなく買い物をして帰宅することに……。


「アキカ。 上からの命令でお前は廃棄となった。 だから、ここで死ね」


「んな、そんな勝手なこと!」


マコトの突然の登場とセリフに口をはさむ秀久。


「貴様も迷惑じゃないのか? かってに契約されて命を繋がれて、それにあいつが思えばお前を簡単に操れるというのにそれすらもしない」


マコトの発言に目を見開く秀久は明香を見る。

 彼女の頭上にハテナマークが浮かんでいるのがわかる。


「そこは壊れているのか、まあ、仕方ないか」


と、言うマコト。

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