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Bly  作者: レフェル
11/15

第九話 自己紹介と新たな契約?

感想おまちしております!!

「えっと、とりあえず自己紹介しない? 初対面だらけだし」


「ちょ、裕香ちゃん。 それはひどくね!? 俺は初対面じゃないっしょ!」


「え、誰だっけ? ユウ兄ちゃん、わかる?」


裕香の言葉に秀久がそう叫ぶとだれだっけと首をかしげて兄である裕樹に尋ねるのであった。


「さあな、俺も知らん」


「二人とも、俺のこと忘れるの早くない!?」


裕樹もしれっとかえすとショックをうけた様子の秀久。


「ヨしよシ?」


「わからないまま頭を撫でるな! むなしいだけだからな!!?」


明香は疑問符をうかべながら秀久の頭を撫でるのであった。

 それに関してツッコミをいれる秀久。


「じゃ、じゃあ。 わたしから自己紹介しますね?

名前は涼宮みなもです。 えと、最近の趣味は絵を書くことと写真を撮ることです」


話を戻すために先に自己紹介するみなも。

赤みある髪に桃色とも赤色ともとれる特殊な色をしており、スタイルもよし。


「ハイ! ヨシーイアキカでス! エと趣味?は探し中?デス!」


「上狼秀久。 このぽけぽけに振りマわされているのが悩みのタネかな?

あと、普通の高校生だ」


明香はにこにこ笑顔で自己紹介をし、秀久も自己紹介をしぶしぶとしながら言う。


「朝霧裕樹。 今は妹の裕香と二人暮らしをしているな。 いろんなこと請負して生計もたてて高校生もしている」


「朝霧裕香です! 平凡な小学生です! わたしのお姉ちゃんでユウ兄ちゃんの彼女さんになるひとを募集してます♪」


と、裕樹と裕香も自己紹介をするが、裕樹は最後の部分に苦笑をうかべていた。


「あの、朝霧さん。 今の話は本当なんですか?」


「裕樹でいいよ。 まあ、裕香が姉が欲しいってねだっているのは事実だな」


みなもの問いに困ったように頬をかく裕樹。


「そうなんですか。 裕樹さん、カッコイイのに」


「あー、裕樹さんの場合女性にデリカシーが致命的に足りないから、できないんだよ」


みなもが不思議そうに裕樹を見て言うと秀久が苦笑するのであった。


「デリカシーってなんデスか?」


「明香お姉ちゃんもいつかわかるよ、というか秀久兄が言えるセリフじゃないと思う」


「だな、俺も裕香の意見には同意見だ」


不思議そうに小首をかしげる明香に言う裕香とうんうんと裕樹はうなずいていた。


「あ、裕樹さん、裕香ちゃん!危ないです!」


みなもはそう言うと裕香と裕樹を守るように前に立って、髪が金色にかわり、手がメキメキと変化して大きな盾へとなった。

 それにチュインチュインと音が当たる。

ドクン、と心臓の脈動がそのときに起こり、がくっと膝をついた。


「みなも姉ちゃん、大丈夫!?」


「おい、大丈夫か?」


「だ、だいじょぶ……です」


そんな彼女に近寄る、裕樹と裕香。


「やれやれ、また目撃者が増えたか。 ファースト。 お前は何人道連れを増やせば気がすむ」


「わたしはそんなつもりはないです! 道連れにするつもりもないですし、逃がすつもりです!!」


黒いフードの男は大きめの銃を構えた状態でそう言っているが。

 彼の手、事態がみなもみたいに変化しているようである。


「ファースト? カノジョがそウなンですカ……」


明香はそれを聞いてみなもを見て目を丸くしている。


「どういうことだ?」


「ヒデ、彼女は最初に作られた素体ナんデす。 今まデ行方不明デシタ」


秀久の問いかけに明香はフードの男を睨みながら答える。


「契約者ができる前に逃げたやつもいるか。 ちょうどいい、まとめてしとめるか」


フードの男はそう言いながらちら、と明香を見てつぶやいた。

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