第八話 乱入者!
「やれやれ、おてんばに育ったものだな。 前契約者をのさばらせすぎたかね」
「………あの人のことをそんなふうに言わないでっ!」
ガレキから起き上がる男にみなもは叫んだ。
そんな言い方されるのは気に食わないからそれが彼女のいちばんの理由だろう。
「本当のことだろう? さて、おしゃべりはここまでだ。 そろそろ終わりにしよう」
「そう簡単に終わらせると思う?」
男はすました顔で言っているのだろうローブで隠れてみえないだろうけど。
そう言いながら片足をひいて握りこぶしをして狙いをつけているようである。
みなもはというと、まずいと思いながらも軽口をたたいているようだ。
「やめろ! 女の子相手になにしているんだ!」
「………やれやれ、結界をしているのになぜ入り込めるんやら………ん? おまえ、契約者か?」
そう叫んだのはみなもが昼間に出会った特徴的な瞳の赤で不憫そうな雰囲気をもつ少年であった。
「! 逃げて!」
「!ぐっ!」
みなもは慌ててそう叫んでフードの男に一気に近寄り、右手で殴り飛ばしてから、地面に片手をついて回るように蹴りを繰り出す。
不意をつかれてしまった男はそのまま吹き飛ぶ。
「君も一緒に!」
「私は大丈夫だから!ってえ、ちょ!?」
秀久はそういうと彼女の手をつかんで走り出す。
慌ててそのまま連れ出されてしまうのであった……。
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そんなことが起きている頃明香のほうでは?
「ヒデはどコでショう?」
「なにしてんだ?」
きょろきょろと周囲を見渡していると声をかけられる明香。
気づいて視線を向ける。
「エっト……知リ合イをさガシテまシて」
「その知り合いさん、迷子なの?」
「いくらなんでもそれはないだろ」
困ったように話す明香にちょうど小学生だろうと思われるかわいい女の子が聞いてきた。
それに苦笑するのはおそらくは秀久と同じ年代ではないかと思われる青年。
「ソーなンでス! 迷子サンなンですヨ!」
ぷんすかと怒りながら言う明香。
まあ、契約者だという自覚が足りないというのと内緒で出かけたのが明香には許せないのもあるのだろう。
「え、冗談だったのに」
「マジかよ」
明香の返答に驚きを隠せないようすの二人。
「! …………あっチから音がしマス!」
「あ、おい!」
「待ってよ~!」
明香が走り出すとあとを追いかける二人。
おそらく兄妹だろうと思われる。
「ヒデ!」
「げっ! 明香!」
声が聞こえると若干ひるむ秀久と目をぐるぐるまわしているみなもがいた。
「ヒデ、あナたとイウひトは!!」
「わ、悪いと思うけど。 こればかりは譲れないというか。 ていうか、今はそれどころじゃ」
明香は秀久にご立腹のようであるから聞く耳をもたないようす。
「おねーさん、大丈夫?」
「だ、だいじょうぶれす」
「引っ張りまわされた後のような感じだな」
その間にみなもに声をかけている兄妹。
名前:朝霧裕樹
イメージCV:中井和哉
どんな存在:みなもの契約者
性別:男
身長:184cm
体重:84kg
容姿:肩まである髪を後ろで束ね、左目をバンダナで覆い隠した風貌。
顔立ちは割と整っており、引き締まった体躯をしている。
性格:人付き合いの良い、目的に対して情熱的に突き進む性格。
そのため周囲からは頼られる事が多い、兄貴肌。
一級フラグ建築士の素質と、致命的なまでのデリカシーのなさを併せ持っており、
平然と口説き文句あるいは乙女の禁句を堂々と言い放つ所為か、周囲(主に女性)からの評判は両極端
好き:焼肉
嫌い:玉ねぎ
趣味:バイク、読書
備考:海外出張で両親が留守の為、バイトと仕送りで妹と2人で生活している
剣道、空手などいくつか格闘技で段を持つほど身体能力は高く、文武両道を地で行くタイプだが、デリカシーだけは致命的になく、女性からの評判は極端に分かれている。
割と現実主義な面が強いが、基本的には困ってる人を見過ごせないタイプ。
裕香にお姉ちゃんが欲しいとせがまれてるのが悩みの種。
名前:朝霧裕香
イメージCV:田村ゆかり
どんな存在:女子小学生
性別:女
身長:136cm
体重:ひみつ
容姿:背中まで伸ばしたさらさらな黒髪に、大きな瞳に柔らかそうな頬が自慢の、
美少女で通用する顔立ち。
年齢の割には発育がよく、おしゃれが大好きな為、いつも違う髪型をしている。
性格;年齢の割にしっかりしており、人懐っこく明るい性格。
ただ表には出さないが、兄の裕樹や懐いてる女性限定で、2人きりの時には
抱きついたりだっこをせがんだりと、大の甘えん坊でお兄ちゃん子な部分がある
普段でも、裕樹におんぶや肩車をせがむ事があり、裕樹以外にそれらをされるのを嫌がる。
嫌い:攻撃的な人、子ども扱い
好き:オムライス、牛乳粥
趣味:料理、オシャレ
備考:朝霧裕樹の妹
オシャレ好きで人付き合いがよく、しっかり者のため学校では人気者だが、家に帰れば兄に抱っこしてもらうのが好きな大の甘えん坊
兄に理想のお姉ちゃんになってくれる彼女が出来る日を心待ちにしていて、3人で食卓を囲いたいと思ってる




