バッドエンド
「え、ちょっと、え?うそだよね!?ねえ桜くん!!?どこ!?ねえどこなの!?どこどこどこどこどこどこ!?ねえ!私桜くんいないと生きていけないよ!?ねえ!私が死んでもいいの!?私が好きなんだよね!?だったら出てきてよ!?ねえ桜くん桜く桜くん桜くんん桜くん。ねえどうしたら出てきてくれるの?ねえねえねえねえ私、桜くん大好きだよ。今日告白しようとしてたんだよ。ねえ桜くん、どうやったら出てきてくれるの?どうしたら…あ、そっか。桜くん死んじゃったんだ。私 桜くんとずっと一緒がいいな。ねえ、桜くん死んじゃった?じゃあ私も死ねばいいの?ねえねえねえねえ。私も死ねばいいの?うん、そうだよね!ありがとう桜くん!私ももうすぐ行けるよ!じゃあ、いってきます―」
今日、○○高校の裏山で女子高校生の遺体が見つかりました。昨晩、帰宅しない娘を心配した神木氏が通報したところ、裏山へ毎日のように通っているという目撃情報があり、調査員が出向き、発見。何度も頭を桜の木とぶつけた跡があり、その他の外傷もないため、自殺の可能性が高いと見られるが、友人の○さんが、最近親しくしている男子生徒がいるとの証言をしたため他殺の疑いもある。だが、容疑者と思われる男子生徒は未だに謎で―
―人の命とは、なんと儚きものよ―
そこまでバッドではありませんが、まあ。




