その6
9月21日 あれから一ヶ月以上経ちました
今日僕等は天上界に旅立ちます。先立つ不幸をお許しください。
「縁起が悪いよ。」
ズバシュッ!
「手癖が悪いよ。」
いたらないことを言った瞬間カレンちゃんがこの一ヶ月の間に開発した『某辞苑サーベル』で斬りつけてきます。なので、がんばって口で反撃してみますが・・・・しきれませんでした。
カレンちゃんは、天上界に行こうといったにもかかわらず、今日というこの日まで僕をいたぶり続けてきました。例の筋肉を緩くする薬も何度も打ち込まれました。そして、僕は強くなりました。何事にも屈しない(一度屈して復活するとも言う)体を手に入れたのです!そう、僕がこの体を手に入れる為にカレンちゃんは!!僕を!!!某辞苑でぇ!!!!!(省略)たのです!!!
「・・・・・・・・なんで省略とか入るの?そこには本来『散々いたぶって鍛えてい』という僕の台詞があるはずでしょう?そして、それに乗じて僕がカレンちゃんに愛の告白をするという素晴らしいシナリオ展開が待っているはずだったのでしょう・・・・・・。」
(作者)「無いよ」
「またかよ!出てくんなよ!!ああ、分かってた。分かってたさ!どうせそんなもんないってことくらい・・・・・分かっていたのさ!!なのに・・・・なんで僕の淡い期待、通称・乙女の恋心を無残にも踏みにじっていぎゅああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!カレンちゃんダメ!ダメだよ!!僕の腕はそれ以上その方向には曲がんないよ(ごきん!)わあっ曲がった、曲がったよ!これは流石に痛い!治ると分かってても痛い!何でカレンちゃんは僕にそんなことを!そんなにも優しい微笑みを顔に張り付かせたままにぃ!痛い痛い、捻じっちゃダメだって!!僕の指の先たる部分、すなわち指先から肩に至る中間地点であるところの関節という形で構成された肉体の節目部分、すなわち肘が!肘が雑巾のように!!え?ちぎっても元に戻るのかな?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いや、戻るかもしんないけれども、ちょっと真剣に考えちゃったけれども、ダメだって!!ほら、ミチミチっていってるじゃん!?マジでやばいって!え?僕が(作者)との会話に夢中になってるのが妬けちゃった?それならそうと言ってくれればいいのに!ほら、言ってごらん!!僕はその言葉をしっかりと受け止めてうわぁああああああああああぐぇええええるぅうううううううううううあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
「言ってねぇよ!この、(自粛)兄がぁぁぁぁぁ!!!!!」
『某辞苑流・超奥義 ドリル某辞苑・極』
世界の時間が停止し、素晴らしい達筆でカレンちゃんの技名が画面いっぱいにカットイン・・・そして再び動き出した世界で僕は
ミニドラマ 『ッ帝』の啼く頃に 啼き声は『痛かった』編
(ッ帝)「痛かった」
ったのでした。・・・・・・・いや、確かに痛かったよ?でもね、僕そんなこと言った覚えないよ!何でさっきから僕の台詞に違うものが被るのでしょう?これは陰謀です!!
(作者)「気のせいだって(笑)」
・・・・・もう、そういうことでいいですよ・・・・。って言うかミニドラマ以外で喋るなって何回言ったらこの人には伝わるのでしょう?
注:一生伝わりません
さて、(作者)と不毛な争いをしていても仕方が無いのでそろそろ天上界に行こうと思います。行き方はカレンちゃんが知っているので安心ですな。
「・・・・あれ?いつの間にか見知らぬ景色だよ?ここがもしかして天上界!?スゴイ!ドスコイ!!なんかうねってるでごわすよ!!」
何故かお相撲さんっぽい喋り(陰謀!作者の陰謀なのよ!!)になってしまった僕を「何言ってんだ?こいつ馬鹿じゃねぇのか?」的な目でカレンちゃんは一瞥すると言いました。
「ここは『天上界道路』。通称『天上界ロード』だよ。」
「へえ、それはまたナウい名前だね・・・・・・・・違う!それは一見違う様に見えるけど『ド』と『ロ』が入れ替わっただけの簡単なトックリ・・・・いや、トリックで!!」
「意味は同じだろうが!」
ごぴゃ!!
諸人こぞりて言ふ。
「え?何の音?」
と・・・・・・・・
ならば答えてしんぜよう。カレンちゃんが僕の(自粛)たる(自粛)部を(自粛)したので、僕の(自粛)が(自粛)って・・・・・・やっぱりこれは書けないや、あははははは。
「お兄ちゃん気をつけて!」
突然、カレンちゃんが天使の羽と天使の輪っかを出現させて叫びます。よくよく見れば僕等の前方から大量の天使(と思われる生物)が突っ込んできています。
「天上界ロード護衛部隊、通称『天ブタ』よ。」
「天ブタって言うな!」 (スゴイ!聖歌団のような澄み切った声で大合唱!!)
「お兄ちゃんお願い!」
そういってカレンちゃんは僕の後ろに隠れます。
「おう、僕にませろ!そして僕は何をすればいいのか分からない所もとても素晴らしいことだと思う!!」
そうこうしている間に天ブタが銃的なものを僕等に向けてきます。
「危険な感じがキてます!!ホントに僕は何をすればいいの?そして、カレンちゃんは羽と輪っかを出して何がしたかったの!?」
「身代わり兄貴 ~護って妹天使~。」
「カレンちゃん・・・・そんなにも僕のことを頼りにしてくれていたなんて・・・・。よく意味は分からなかったけれども、護ってみせるよ!僕は今、愛するカレンちゃんのためにベルリンの壁にメタモルフォーゼ!!(ゼを強調する感じで)」
でも、僕は壁にはなれないのです!そんなに大きくないのです!!『ッ帝』だったら壁になれたかもしれません!僕は歯痒くてなりませぬわ!!
「テメェはいつでも役立たずだなぁっ!」
がぼしゅ! (よく分からない音)
でゅわあああああああああああああああああああああああああああ!!!
カレンちゃんが怒りに任せて僕を引き伸ばします!今の僕は、そう、まるでスライムの様に!伸びる音が「でゅわ(省略)」なのは分かるけどその前の音はなんなのさ!?
ミニドラマ タイプミスファンタジー タクティクス
(作者)「来い、来るんだ!『ッ帝』、『イ阿多人』を越える新たなる刺客!!時を越え、時空を越え、ひらめけ天啓!解き放て戒律!身にまとえ聖衣!我こそは聖戦士!! 来た!来たぞ!!これが新しい」
(偉い人)「もうおうぼしないでね☆(岩塩を撒く)」
(作者)「そ、そんな・・・・・・(岩塩を食べながら)」
(セロい人)「ワタシと一緒にマジシャンになりませんか?」
結局何がしたいんだこの人は・・・・。
まあ、アレです。何故僕がのびのびしてしまったかは後で設定を考えてもらうとして、今現在の僕の状況説明からいってみたいと思います
1 伸びています
2 天上界道路(通称・天上界ロード)護衛部隊、通称・天ブタが何かを撃ってきます
3 そしてそれが「撃つ」ではなく「打つ」であると知れ!
4 だってそれはカレンちゃん曰く「きんしかんざい」
5 そして僕曰く「筋弛緩剤くらい漢字で書いてください」
6 デモ子の場合・・・・でもこの場合撃ってきてるから「撃つ」でいいんじゃない?
7 変換ミス・・・・・・出て良かったね(作者)。
8 多分ここらでアレが始まる
ミニドラマ タイプミスクエスト ソレの紋章
(作者)「デモ子か・・・・これはよく出るからね。」
(書いた人)「最初やっちゃったのは友人のN君だったね。」
(製作者)「デモ子ってなんだろうね?」
(レナい人)「かぁいいのかな?」
(文作りし者)「萌えるのかな?」
(デモ子)「ヴァイ!!」
「何だそりゃ!?ヴァイって何だ?まさか『場合』からきてるの?『デモ子のヴァイ』?そりゃあないよ、あんまりだああぁあぁぁぁぁ!(涙を流しながら精神を安定させようとする僕)しかもなんか一人いちゃマズイ系な人がいるよ!?その人は鉈を持ってるあのオヤシ○の人で間違いNOTHING!?『い』付けてソレっぽい人でごまかそうとしてるのかな?かな!?ダメに決まってるじゃん!」
僕は(作者)にツッコみながらも体の緩さを克服している真っ最中!
その時でした!
「ゲィ・ハーン・ビーム!!」
謎の掛け声と共に巨大な熱線が僕等(厳密には盾にされた僕)を襲います。僕の腕がジュッていいました。
「ああ、ゲィ・ハーン様だ!総員対閃光防御!目をやられないうちに逃げるんだ!!」
天ブタがサングラスを掛けつつ逃げ出します。何か恐ろしい物がやって来る。そんな予感がします。・・・・・ほら、来た!変なの来た!!
「私は光の天使『ゲィ・ハーン・ビモウ(微毛)』。」
「ぷっ!ハゲだ、ハゲ親父だ!!」
カレンちゃんは、オジサンが名乗った瞬間、彼の頭を指差して笑い始めました。失礼極まりないとはこのことですね!でも、カレンちゃんのすることに間違いは無いはずです。だってこのオジサンは見たまんまな名前ですもの。ツッコむしかないんですもの。きっとこのオジサンはそこに生きがいを感じているのでしょう。ツッコまれるということに!これは僕がやれねば誰がやる!そぉれ
「わあ、オジサンの頭ピカピカじゅううううううううううううううううううう!!!!」
僕は蒸気になりました。口で「じゅう」って言っちゃいました。でも、カレンちゃんはもっとひどかったから大丈夫。こんな蒸発程度なら僕には傷一つ負わせられませんよ!
「復活、欲望er、カレンちゃんは僕を桜島の火口に突き落としましたスペシャル!!ゲィ・ハーン・ビモウ、アナタのソーラービームもどきなど僕には何の影響もじゅわああああああああああああああああああ!!!!」
「やめてゲィ・ハーン。っていうかやめろハゲ!アナタがそんなにがんばっても、頭の毛は戻ってこないんだから!!!・・・・・・・・あ・・・・言っちゃった☆」
多分わざとです。
「違う!これは私の証。光の天使の証なのだぁ!!(目に並々と涙をたたえながら・・・・)」
多分苦し紛れってやつです。
「そんな悲しい証、無くてもいいんじゃないですか?微妙に残った毛が邪魔してますし。」
「悲しくなんか無い!こ、これはぁ・・・・」
うなだれていく毛無し。
「すみません言い過ぎました。」
僕はあまりにも可哀想なその姿に、つい、慰めに行こうとしてしまいます・・・・でも、奴が敵だったのを忘れていました。
「引っ掛かったな!!喰らえ、毛の目潰し!!!!」
ブチブチッ!
ふぁさぁ・・・・・・・・・
「ぎゃああ!!!毛が!毛が目にぃ!!!短くて薄い髪の毛がぁ!!!!!僕の眼球に擦り傷を!!擦り傷をををををををを!!!!!!!!!!!」
「ふっふっふ、これぞ『ビモウ流 奥義・自毛殲滅波』!我が毛の威力、とくと味わうがいい!!」
味わってます。そして、彼は泣いています。泣くほど悲しいなら、引き千切ってまで自分の残り少ない髪の毛を投げなければいいと思うのは僕だけですか?いえ、きっと僕だけじゃない!だってカレンちゃんは笑っていますもの!!某辞苑にさっきの『自毛殲滅波』の動画を撮り、繰り返し見てはダイヤモンドが砕けるんじゃないかという程の腕力で僕の腕を掴みながら激しく笑うのですもの!!っていうか、その電子某辞苑には一体いくつの便利機能があるのか、今度レポートにして提出するように!
ぐぷちゅ・・・・・
「痛い!痛いよカレンちゃん!腕が、僕の腕が!!砕けた!KU・DA・KE・TAよ!!もう分かったから!自毛殲滅波がカレンちゃんの笑いのツボに入ったのは分かったから!!それは後で家に帰ってから二人でじっくり見よう?そうしよう!?そうじゃないと僕の腕が刺繍糸みたいに繊細な感じにSHAPE-UPされちゃうよ!!」
「もう細いよ?」
「分かる!見れば分かるけれども!!もう潰れて圧縮されてしまっているけれどもぉ!あ、ダメだってカレンちゃん!オジサンの前でソレを再生したら!『ほぉら、ブチブチ』とか言っちゃダメだって!!」
「うをおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」
ゲィ・ハーン・ビモウは激しく泣いている。もう、僕にはどうすることも出来ない。
「ぼ、僕等は先を急ぎますんで・・・・」
彼の横にさっき(彼によって引き千切られ)投げられた毛をそっと置いて先を急いだ。しかし、それが彼にとっては『植えても戻らない髪・・・・屈辱だ・・・・』とただの嫌がらせに過ぎないということに気付いたのはまた後の話・・・・。