その11
十月二十一日 早いもので
(作者)「あれから一年経ちました。」
「経ってねぇよ!一ヶ月だよ!何勝手に時間進めてるの!?」
(作者)「ちっ!うるせぇ欲だ!」
「『欲』とか呼ぶな!」
そう、あれから
(作者)「一年」
経った・・・わけないだろうが!一ヶ月!一ヶ月だと何回言わせるつもりでござるか?
ミニドラマ 所謂死亡フラグ編
(作者)「そうだな、あと・・・・・おや?何やら外が騒がしいな。ちょっと見てくる・・・・あっ・・・・・・・・・・・・・・・・」
・・・・・・・・・・・↑これから一時間が経ちました。僕はなぜ(作者)を待っていたのでしょう?これこそ無益な時間というものではなかろうかっ!けしからん、実にけしからんぞ!僕はこれから有益な時間というものについて考察を深めようと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
はっ!
もう二時間だと!?これは遺憾なことだ!!いかんいかん・・・・・
そんなこんなで毎日を過ごしています。カレンちゃんとは一ヶ月も会っていません。正直、狂い死ぬ僕が見られるとか微妙に期待していやがった奴もいる訳ですが・・・うん、(作者)ね・・・。僕はいたって普通です。何でしょうこの感覚、それが普通なんだと思えてしまいます。カレンちゃんなんていないのが普通?そうなのかもしれません。
「だって、私はこの世界の存在じゃないから(裏声)・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・父さんやめて。キモイから。いや、気持ち悪いから。」
「うん、すまん、ちょっと調子に乗ってたっぽい・・・。」
父さんは、先生を逃がしてしまったらしく、再び僕に目標を定めたようで、毎日のように僕のところにやってきては、「やらないか?」と、言いたげに自慢の肉体を「んはぁっ!」とか「むふぅんっ!」とか「うぃやぁっ!」とか言いながら僕に惜しげもなく披露してくるので、正直気が滅入りそうです。
「ホント、そういうのって引くよね?」
「うんうん、その通り・・・・・・・・・・ってカレー娘!?」
WAO、僕の心臓ドキドキバクバクパラダイス、HO!YEAH、なんか真横にカレー娘いやがった、YO!HEY、いつの間に来たのさこんちくSHOW!
「むぅ、カレー娘って言うな!」
「すみませんカレー娘さん。」
棒読みって良いよね?
「さんつけても駄目!」
ご立腹でござる。
「ごめんねカレー娘ちゃん。」
「ちゃんつけても駄目!それに、何気に見下してるでしょ?」
ちっ。
「舌打ちするな!」
「まあ、それはいいとして、カレーお姉さんはどうしてここに?」
「・・・・・・・・もういい、カレーでいい・・・・・・」
そして、僕の意識はこの数秒後途切れるのです。何故かといいますと・・・
注:サウンドオンリーでお楽しみください
ふにふに
くわぁっ!
ゴベシャッ!
と、言うわけです。え?セリフも欲しい?仕方ないですのぉ。
仕方なく再現VTR
「こらこら、そんな風にふてくされなさんな。もう、ほっぺをこんなに膨らまして・・・」
ふにふに
「・・・・てめぇ、何しやがんだこのド畜生がぁっ!!」
くわぁっ!
「え?ほっぺふにふnぬッ、ヴるッ、ヴぇっ・・・・・・」
「どうだ!?どうだ!!?どうだっ!!!??」
ゴベシャッ!
なんだかとってもヴァニ○アイス・・・・。
「か、カレーお姉さまはどうしてここに・・・?」
「うん、カレンちゃんのことでちょいとね。」
ちょい、とね。
「殺すぞ!」
「ひぅっ!ごめんなさいっ!!」
僕が何をちょいとしたかは知らぬが仏です。・・・ああ、もう、誤解の無い様に言っとくと、さっきと同じこと。
「で、カレンちゃんのことって?」
「待てっ!」
質問する僕を遮るように、父さんが前に出てきて叫びます。
「じ、実は男だったとか!?ハアハア・・・・」
ドュグシュッ!
「む、息子よ・・・何をする・・・・」
「何をする、じゃねぇっ!」
ゴキャッ!
「ごはぁっ・・・・・」
父陥落。何ていうか、この人は絶望の神と言うよりも欲望の塊でしかないような気がしてきた。・・・・ああ、だから僕が生まれたのか・・・・
・・・カレー娘が見てはいけないものを見た的な顔をしていたのは気のせいですか?
「・・・何ていうか・・・・世界にはそんな表情が存在してたんだね・・・って・・・うん・・・」
僕はそんなにすごい表情だったのですか?それとは全く関係ないのですが、この間会ったときはロングストレート状態だった髪がポニーテールなのは気のせいですか?
「え?初めからポニテだよ・・・・って、そうか、カレンちゃんもそうだけど私たち物凄く気の遠くなるくらい長い間この世界からいなくなってたからね。君のこと覚えてただけありがたいと思ってよ。」
「?よく分かんないけどまぁいいや。ところで、カレンちゃんのことって一体・・・?」
「うん、とっても重要なことなんだ。心して聞いてね。」
おっと、何やら重苦しい雰囲気に!僕はつい「ゴクリ」と唾を飲み込んだね!
「実はね、私とカレンちゃんと魔人ちゃんは別の世界からやって来たの!はいおしまい。それじゃあ、私帰るから。バイバイ。」
そう言ってそそくさと行ってしまおうとなされる。
「ちょっと待てぇぇい!そんなの薄々感づいてたし、今更言われなくても分かる上にさっき自分で『この世界からいなくなってた』とか言っちゃってるし!っていうかそれ言うだけのためにここに?」
カレー娘が「え、当たり前じゃん?」とでも言いたそうな顔をする。
「え、当たり前じゃん?」
言ってるし。
「そんなことより、私もう行くよ?地上で『キング・オブ・ゴット』とか言う奴が世界引きこもり運動を始めて大変なんだから。カレンちゃんと魔人ちゃんが待ってるから、それじゃあね。」
「何それ?ゴット?ゴッドじゃないの?」
「ん~、それっぽい響きのヤツ。どうだったかなぁ・・・・」
考え込む姿に思わず萌えてしまったわけですが、それはどうでもいいのです!僕はツッコむことに気を取られ、何故大事なことに気付かなかったのでしょう!?
「カレンちゃん、地上にいるの?何でそれを早く言わないのさ!さあ、さっさと僕も連れて行きたまへよ!さあ!さあさあさあさあさあっ!!」
「寄るな、変態ッ!!」
ゴボギャッ!!
カレー娘の巨大ハンマーで叩き潰される僕・・・・・・とでもお思いですか!?それは残念!僕は潰れる事こそ無かったものの、勢いで天上界道路、通称・天上界ロードを突き抜けて、どういう原理か知らないけれども上空(ピーーーーーーーーーー)メートルに出現、始めまして宇宙、後ろ髪を引かれる想いで重力、おいでませ大気圏、また会えたね嬉しいね地面・・・・
パァァァァァァンッ・・・・・・
トマトの気持ち
トマトは赤い
ちょっと緑いとこもある
皮は固い
でも中身は柔らかい
だから落とさないように気をつけて
そんな所から落とされたら・・・・
私・・・・・・ああっ・・・・
もう・・・・・っ・・・・・・
今の僕みたいになるわけですよ。いやぁ、撒き散らした撒き散らした。近くで「ひぃっ!」って言う悲鳴が聞こえたけど気にしない。とりあえず復活復活ゥ!
「復活、欲望er!久し振りに言ったよこの台詞!」
爽快感に打ち震える僕!その姿、まさに変態!
「・・・あの・・・もしかして中野くん?」
ああ、なんか聞いたことがあるような声が、最近全く呼ばれてなかった苗字を呼んでいる。
「いかにも!欲望の神・欲望erこと中野・J・舌とは僕のこと!・・・ん?いや、まてよ中野・J・舌こと欲望の神・欲望erの方が良いのかな?どう思う?」
「えっ?よく分んないけど、どっちでもいいんじゃないの?」
どっちでいい・・・・そうか・・・・僕の存在なんてどうでもいいんだ・・・・
「誰もそんなこと言ってないよ・・・」
冷ややかな視線を感じつつ、さっきから僕に話しかけるという珍しい行動を個ナウ女の子に目を向ける。・・・・・いや、個ナウって・・・・・行うだろ・・・
ミニドラマ 題名なんていらないだろうと思ってきた頃に もういいし編
(作者)「これってどうかな?個人的にナウいと思うんだよね。略して個ナウ。」
(玄人)「んふふ、その略し方もナウいですよ。まさに個ナウってね、んふふふふふ。」
(作者)「ウーーッ!!」
(玄人)「ハーーッ!!」
(二人で)「だららららんっ!」
(二人で)「個ナウッ!!個ナウッッ!!!」
意味分かんねぇよ!誰だよ玄人って!?
(作者)「警察関係の人らしい」
バカやろう!一文字違いじゃねぇか!!いろんな意味で訴えられるぞ!
「あ、あの、中野くん?」
「ああごめん。えっと・・・・・・・誰だっけ?」
いやぁ、言っちゃいけないこと言ったね。物凄く信じられないって顔されたよ。
「・・・初めまして・・・ボク・・・同じクラスの・・・鷹見坂 凛・・・・同じクラスだから・・・よろしくね・・・・・同じクラスなんだけど・・・・・・」
「うわああっ!ごめんよ、冗談だよ、覚えてるよ!引きこもって学校なんてほとんど行ってない僕だけど、同じクラスの、ましてや僕に唯一話しかけてくれてたタカミザカさんを忘れるわけが無いじゃないかっ!」
「何でカタカナでボクの苗字を言うの?」
「いや、それはほら、読者の方が読み方が分らなかったり、間違った読み方をしないようにするためであって!!決して僕が本気で忘れていたことを表す表現方法ではないのですよ!」
「ホントにちゃんと覚えてるの?」
ものすごく疑った目で見られてます。ごめんなさい、今猛スピードで記憶を漁っています。
「お、覚えてるよ!例えば誕生日は」
「乙女の秘密」
「で、好きなものは」
「乙女の恥じらい」
「で、嫌いなものは」
「乙女の花園」
「・・・・・・なんで伏せるの!?」
「なんとなく。」
「そう・・・・」
ああ、遊ばれてるだけなんだなと・・・・・そう思いたかったのですが、ホントになんとなく口にしていただけのようで、僕への疑いの目は晴れません。
「じゃあ、ボクの趣味は?」
「覚えてる!ちゃんと覚えてるよ!(検索中)・・・・・・鉄砲だよね!?」
「残念、『鉄砲』じゃなくて『てっぽう』だよ。まぁ、ボク的に平仮名で書きたいだけだけどね。」
・・・何が違うというのでしょう?
「でも、ちゃんと覚えててくれたんだね。」
「あ、当たり前じゃござりませぬか!なんなら3サイズも・・・・」
「えっ!な、何で知ってるの!?ばかぁっ!!」
すぱぁんっ!!
「おヴりびっ!!」
変な声が出ちゃった・・・・
「じょ、冗談だったのに・・・」
顔面が破壊された衝撃で倒れる僕。あの、何て言いますかね、彼女の趣味ってさ・・・・
「相撲のてっぽうかぁ・・・・・・」
そんなことを呟きながら、僕の意識は徐々に薄れていったのでした。