Welcome to the グレートシティーズ! -47都道府県制覇の旅を終えて③(20位台)-
みなさま、こんにちは。未来屋環と申します。
今日も元気にリーマンしながら、ぽちぽちと文章を書いております。
さて、早速本題に入りますが、みなさんは47都道府県で行かれたことのない場所はありますか?
――というのも、私、昔思い立って47都道府県を制覇したことがあったのです。
その時自分に課していたルールは「1都道府県で少なくとも1イベントをこなすこと」。新幹線や車で通過するだけではカウントしないことにして、長期休みの度に色々な土地に出かけ、2017年の頭に無事全制覇を達成することができました。
その時気付いたのは、日本には素敵な場所が沢山あるということです。
そんなわけで、都道府県魅力度ランキング順に47都道府県の素敵ポイントをおすすめするエッセイシリーズをすこしずつ書き始めました。
今回は第3弾! ということで、素敵な都道府県がひしめき合う20位台に絞って、私が個人的に思う素敵ポイントをご紹介したいと思います。
なお、前作まででご紹介した第47位~第30位の都道府県は下記の通りです(出典:ブランド総合研究所「地域ブランド調査2023」)
■第47位:茨城県 ■第38位:福井県
■第46位:長崎県 ■第37位:島根県
■第45位:埼玉県 ■第36位:滋賀県
■第44位:群馬県 ■第35位:岡山県
■第42位タイ:山口県 ■第34位:愛媛県
■第42位タイ:徳島県 ■第33位:福島県
■第41位:鳥取県 ■第32位:高知県
■第39位タイ:岐阜県 ■第31位:山形県
■第39位タイ:栃木県 ■第30位:和歌山県
前作までに引続き、個人的なオススメかつもしかしたら今は変わってしまっている場所もあるかも知れませんが、すこしでも楽しんで頂けましたら幸いです。
■第29位:岩手県【南部藩長屋酒場】
はい、今回はしょっぱなから居酒屋さんのご紹介です。
47都道府県を旅行する中で色々な居酒屋さんにお伺いしましたが、実はこちらのお店、自分の中では旅行先居酒屋ランキング第2位です!
入口がちょっと古めかしくむっちゃ小さいんですが(あえて)、コの字形の炉端席がとても良くて……アトラクションとして店員さんが盛岡名物『さんさ踊り』を踊ってくれたりとサービス満点!
そして、お食事もとてもおいしかったんですが(ほやのお刺身とか、いくらがあしらわれた茶碗蒸しとか、三陸わかめのしゃぶしゃぶとか……!)、一番印象的だったのは飲み物です。
梅酒をロックで飲んだんですが――正直人生で一番おいしい梅酒でした。
あまりお酒が強くないので、たまに梅酒を飲むときはソーダとかお湯で割るんですが……店員さんのおすすめに従って本当に良かったなぁと思いました。
お店のホームページをチェックしてみたところ、2024年1月現在臨時休業中のようです。
また岩手に行った時には、是非再訪したいお店です。
ちなみに、私の旅行先居酒屋ランキング第3位は山口県萩市の海鮮食道 十八番さんでした。
こぢんまりしたお店なのですが、とにかくお魚のおいしさにびっくり……!
そして第1位は――魅力度ランキング上位県のため、このエッセイシリーズの後半で登場する予定です。乞うご期待ください。
■第28位:香川県【三島製麺所】
別名『うどん県』とも呼ばれる香川県、やっぱりおすすめはうどんなのです。
色々なお店に伺いましたが、特に印象的だったお店――それが、三島製麺所さんでした。
2006年にうどんをテーマにした『UDON』という映画が公開されました。
当時この映画を観てとにかくうどんが食べたくなったことを覚えています。その映画の冒頭で主演のユースケ・サンタマリアさんと小西真奈美さんが道に迷った果てに辿り着くのがこのお店なのです。
えっこんな所にお店が……? という場所にあるんですが、そこで頂いたうどんの何とおいしいこと……!!
メニューは超シンプル。
大か小か、温か冷か、のみです。
薬味はねぎと唐辛子のみで、玉子は追加料金でトッピングできます。
玉子を割り入れて醤油を一回しして食べたら――そのシンプルなおいしさに驚愕。
あっという間に食べ終えてしまいました。
ちょっとわかりづらい場所にあるのですが、全力でおすすめします!
ちなみにその後、香川再訪時にどうしても食べたかったのですが年末休業で食べられず……おいしいうどんをあきらめきれずに調べたところ、近くに谷川米穀店さんというお店が。
実はこちらも超有名店で、長蛇の列でした!
谷川米穀店さんもとてもおいしいので、よろしければセットで行かれてみてはいかがでしょうか。
■第27位:秋田県【鶴の湯温泉】
雪国には多くの素晴らしい温泉がありますが、こちら秋田の山奥に位置する鶴の湯温泉は秘湯とされ、1688年頃から湯宿を経営していたそうです。すごい……!
ということで、当時5月のGWに行ったんですが、広々とした敷地内には雪がまだ残っており、長い歴史を感じさせる建屋が軒を連ねて建っている様子は情緒満載。
それぞれの建屋には別の泉質のお湯が用意されており、露天風呂は何と混浴!(ちなみに混浴のお湯は白く濁っているので、あまり見えずセーフです笑)
ちょっとドキドキしましたが、雪景色を眺めながら入る温泉は格別でした。
なお、私は日帰り温泉利用のみだったのですが、こちら泊まることもできるようです。
建物は囲炉裏が付いていたりととにかく趣があるので、外国人の方にもものすごく人気そう……!
話のタネにもなるので、温泉好きの方には是非おすすめしたい場所です。
■第26位:新潟県【宵の竹灯籠祭り】
たまたま通りすがった旅先で知った竹灯籠祭り。
灯籠祭り自体は日本各地で行われているようなのですが、ここ村上市ではランタンなどではなく竹灯籠を使っているとのこと!
そこで、暗くなる時間帯めがけてお伺いしたのですが、とにもかくにも竹灯籠の数に圧倒されました。道の至る所に置かれていて、準備が大変そう……!
調べてみるとボランティアの方々が対応されているようです、すごい。
竹灯籠の灯がゆらゆらと夜の街を彩る様子は、とても幻想的でした。
また、面白いなぁと思ったのが、市内のお寺やお店、お宅で様々な演奏会が開催されていて誰でも自由に観て回れること。
民謡やコーラス、クラシック、ジャズやロックと幅広く、私はタイミング良く入れたお宅でテノール歌手さん(だったような……10年以上前なので記憶が……)の歌を聴かせて頂きました。
ご興味のある方は是非、秋の季節に合わせて行かれてみてくださいね。
■第25位:大分県【別府温泉保養ランド】
別府といえば温泉! ということで、温泉好きの私は幾つか温泉を回らせて頂きました。
その中でも何といってもインパクト大だったのが、この別府温泉保養ランドです。
名前だけ見ると、健康ランドかな? という感じなのですが、実はここ、全国トップクラスの濃厚な泥湯なのです!
私自身泥湯は初めてだったのですが、本当に泥! そしてここでも露天風呂は混浴……!!
勿論お湯自体は泥で濁っているので近くに居ても身体は見えないのですが、なにしろ大自然の中にあるので、すごく広くて見晴らしがいいんです。
なので、山の方を「綺麗だな~」なんて見ていると、泥湯から上がって全力ととのい中のおじいちゃんたちのお姿が見えたりします……笑。
ということで、恥ずかしい方はすみっこの方で入ることをおすすめします。
天然泥パックでお肌もつるつるになると評判なので、ご興味のある方は是非!
■第24位:三重県【志摩の海女さん民宿】
残念ながらネットの予約履歴が残っておらずどこの民宿かわからないのですが、2014年の年末~2015年の年始にかけて、海女さんがいらっしゃる志摩の民宿にお世話になりました。
そこのお料理がとにかくゴージャスで……!
当時の写真が残っていたので、見返してみると――
大きなお皿に立派な鯛のお刺身が1匹まるごと盛られているだけでもすごいのに、そこに伊勢海老、あわび、さざえもどどんと!(これ以外に通常のお食事が用意されています)
翌朝も朝食にプラスして金目鯛の煮付け、そしてウニがあしらわれたごはんが桶いっぱいに……!
しかも、記憶の限りですが、値段が破格だったんですよね。
多分1泊2食付き(上記のお料理です)で1万円台前半だったような。
私がおじゃましたのがどの民宿かは記憶が曖昧なのですが、周辺にも同様の民宿が多くあったので、海鮮好きの方は是非是非志摩に行ってみてください!
■第23位:宮崎県【高千穂峡】
高千穂峡といえば、神話の里とも呼ばれている有名なパワースポットです。
パワースポット巡りをしているわけではないのですが、折角宮崎まで来たし行ってみよう……と軽い気持ちで行ってみたところ、ボートに乗るのにまさかの4時間待ち!!
――え、ここって夢の国……??
この大自然の中4時間どうしようと思っていたところ、待っている間退屈しないように様々なアクティビティが用意されていました。
釣り堀でニジマスを釣ってそれを焼いてもらったり、緑あふれる渓谷の中をお散歩したり、おなかが空いたら流しそうめんを楽しんだり……そんなことをしていたら、4時間もあっという間!
ということで、高千穂峡に行ったら、まず最初にボートの予約をすることをおすすめします。
上から眺める高千穂峡も素敵ですが、やはりボートから見上げる風景の美しさといったら……神聖なオーラのお蔭かわかりませんが、空気もとても澄んでいて気持ち良いですよ。
是非!
■第22位:富山県【藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー】
日本を代表する国民的キャラクター、ドラえもん。
私も子どもの頃から劇場版ドラえもんを観て育ちましたが、実は大人になってからもこっそり一人で映画を観に行っています。
それは、数年前に富山県を旅行した時に、この藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーに行ったからなのです。
中ではドラえもんだけでなく、藤子・F・不二雄先生の作品展示やオリジナルムービーの上映が行われており、すっかり童心に返った私は、そのまま旅先の映画館で当時上映されていた『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』を観に行ったのでした。
子どもの頃にオリジナル作品を何回も観ていたので、声が違うなぁとか、今風の絵に変わっているなぁとか思いながらほのぼの観ていたら、途中からのストーリー展開に衝撃。
てっきり話はそのままかと思ったら、ストーリーもリメイクされている……しかもかゆいところに手が届く素晴らしい仕様に……!
そんなわけでラストはしっかり号泣し、大満足で映画館を後にした私は、それから毎年ドラえもんを映画館に観に行っています。そして新たなドラえもんの名作に出逢えたり。
あの時富山に行ったお蔭ですね。
■第21位:山梨県【天下茶屋】
みなさまはお好きな文豪、どなたかいらっしゃいますか?
こういう質問をすると必ず出てくるのが太宰治だと思いますが、そんな彼にゆかりのあるお店が山梨県にあります。
それがここ天下茶屋。太宰治だけでなく井伏鱒二等他の文人も滞在しており、茶屋の2階には太宰治文学記念室が併設されています。
富士山と河口湖を見下ろすこともでき、「富士には月見草がよく似合う」という一節で有名な『富岳百景』の舞台です。
そんな天下茶屋のおすすめメニューはきのこほうとう鍋!
山梨県といえばほうとうが有名ですが、こちらのきのこほうとう鍋はなめこを中心にきのこが贅沢に使われており、とても食べ応えがあります。
春菊の苦みもアクセントになっていて、おすすめです。
文学的な気分に浸りたい時に、是非行ってみてはいかがでしょうか。
ちなみに、私の推し文豪は川端康成先生なので、太宰さんとは或る意味縁があるのかも……笑。
■第20位:青森県【ブルートレインあけぼの~KANDY SPICE】
今回のラストは青森県です。
人生で一度だけ寝台特急に乗ったことがあるのですが、それが2014年に運行終了となったブルートレインあけぼのでした。
私はB寝台個室の2階建て下の部屋を無事に確保。
夜に上野駅から乗り込み、ウキウキ缶ビールを開けて出発!
電気を消した後は、車窓から見える夜景を楽しみました。
寝る時はカーテンを閉めていたんですが、一度明け方に目を覚ましてふと窓の外を見ると、一面に広がる緑とまだ明けきらない空の色とのコントラストがとても素敵で。
思い切って乗ってみて本当によかったです。
そして到着した青森で、たまたま立ち寄ったお店がKANDY SPICEというスープカレーのお店でした。
実はスープカレーを食べたことがなかった私。
言うても普通のカレーとそんな変わらないでしょ……と思っていたら、びっくり!
ほうれん草になす、しめじににんじん、ピーマンと、お野菜を取り囲むように盛り付けられたベーコン、そしてゆで玉子と具沢山! スープカレー自体もスパイスが効いていて、おいしい……!
それ以来スープカレーを見かけたら、ついつい食べたくなってしまいます。
そんなKANDY SPICEですが、調べてみたところ去年の1月に閉店してしまったようです。
ざんねん……としょんぼりしていたら、何と茨城県つくば市に出店していることが発覚!
――ということで、このエッセイのお蔭で思いがけず思い出のスープカレーと再会できそうです。
エッセイを書くといいことありますね笑。
――と、本作も取り留めもなく書かせて頂きました。
写真を見ると当時の思い出がよみがえってきて、おなかが空いてきます……笑。
みなさまも、どこかおすすめの素敵ポイントがあれば、是非是非教えてください。
特においしいもの情報(その地で食べるものでも、おみやげでも)、大歓迎です!
19位以上も、ゆるっとペースにはなりますが、また書きたいと思います。
それではみなさま、素敵なジャパンライフをお過ごしください。
(了)
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。
読み返してみたら混浴露天風呂2連発ですね……人生でも混浴ってこの2回+1回しか行ったことないので、たまたまです……笑。
夜行列車は今でこそ数が減りましたが、また乗ってみたいなぁと思いました(´ω`*)
続きは月1ペースくらいでのんびり書いていこうと思いますので、すこしでも楽しんで頂けましたら幸いです!
お忙しい中あとがきまでお読み頂きまして、ありがとうございました。