表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/38

あの人のために

 旅行から帰ってきた馬頭は、荷物の整理を始めた。やはり、ここを出て行く気だ。


 ついに見つけた

 捜し求めていたもの


 きっとできる

 夢の実現のために


 でも、選ばれなかったら?


 臆することは何も無い

 勇気を持ってアタックするだけ


 難しいことは解ってる

 誰も掴めなかったんだから


 でも、ここで動かなかったらきっと後悔する

 そんなのは嫌


 あの人はどう思うかしら?

 いいえ、相手のことなんか気にしちゃダメ


 待っているだけじゃ、夢は掴めない

 心のままに進もう

 きっと道はある


 地獄の砂漠を越えて

 あの人のために


 振り向いてくれないかも?


 でもかまわない

 あの人の役にたちたい


 行かなくちゃ

 地図は無くても運命が導いてくれる

 さあ、出かけよう

 大切な人のために


「旅に出る。」

 そう言い残して馬頭はどこかに出かけてしまった。一週間、一ヶ月と月日が過ぎるが、馬頭は帰ってこない。学校もしばらく休学しているようだ。


 僕はこの時初めて一番大切なものを失くしたことに気がついた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ