事故にあった2人。未来を変える彼女。2人の未来はどうなるのか。
あの日までは、幸せだったのに。
これは20??年の冬に起きたお話だ。
「ねーねー○○くん!次どこ行く?」
「うーん、どこ行こうね」
バイクに乗った幸せそうなカップルがいた。その時は2人とも最高の絶頂に居た。
「水族館とかどう?」
「いいね!行こうか!」
と彼氏は答えた。
早く行きたいあまりにスピードを出していた。そこの道の出していい速度は75kmまでだった。だけど彼氏は85kmスピードを出していた。
「○○くん、スピード出しすぎじゃない?」
「そうかな?」
「もうちょっとゆっくりにして欲しいな……」
その時、前から車が突っ込んで来た。
その事故で私の彼氏は『死んだ』
私には1週間の入院位の怪我しかしてないが……その引き換えに彼氏が……
私はその後の事は覚えてない……
そんなにショックだったんだろう……
24年間生きてきた中で『1番愛してた人』だったから……
これからあの人無しでどう生きて行けばいいの……?
もう『死にたいな……』
その時突然
『こっちに来るな……』
と彼氏に似た声が聞こえた気がする……
生きてるの……?生きてるなら返事をしてよ……
私は貴方が居ないと生きていけないのに……
私が水族館行こうとか言わなければ事故にはなんなかったのかな……
もう一度彼氏に会いたい……
『お願い!もう一度彼氏に会わせて!』
と強く願った瞬間目の前が眩しくなった……
そう、『タイムスリップ』したのだ
よく漫画やアニメにある話……本当にタイムスリップしたの?
私が事前に防げと?でも、防いだら未来が変わる……
防いだ未来はどうなるんだろう……幸せになるのかな……
そんな事を考えると余計に胸が押しつぶされそうな感覚になる……
1度事前に防いでみよう……
「○○くん!」
「んー?どうした?」
「私ちょっと寒くなってきたから家に帰りたいな……」
「確かに……夕方になってから僕も寒くなってきたな…」
「OK!家に帰ろっか!」
「ありがとう……」
そして彼女の家に着いた……
(良かった……事故で死ななかった……でも、これから事故に合うかもしれない……)
「○○、暗い顔してるけど大丈夫?」
「あ、ごめん!全然大丈夫だよ!」
「せっかく家に来たからさ映画でも見ない?」
と彼女は言った……
「いいね!なんの映画見る?」
「うーん、ホラー系見たいかも!」
「まじか……僕ホラー苦手かもしれない……」
「お願い!今日だけはホラー見たいの!」
「しょうがないな……見ようか!」
そして、2時間がすぎて、外は真っ暗だった……
「あれ、もう外真っ暗じゃん」
「ほんとだ……○○くん、今日は家に泊まってきなよ」
「いやいや、流石に迷惑かかるし……」
「私のわがままに付き合ってくれたんだからこれくらいさせて!」
「ありがたく泊まらせて頂きやす!」
その後2人は一緒にご飯を食べたりした。
別々にお風呂に入って、少しまったりしていたらもう夜の11時30分になっていた……
「ねーねー! ベッドかソファーどっちがいいって……」
「ベッドで寝ちゃったか……」
「いいや、このまま私もベッドで寝よー」
翌朝
私が起きた時にはもう彼氏はいなかった……もしかしたら何かあったのかもしれない……
急いでリビングへ向かった……
テーブルの上に紙が乗っかっていたそこには……
「ごめん!上司に呼び出されちゃったから先に行くね!何かあったら連絡してー!」
と書いてあった……
特に何も無かったからテレビをつけた。
その時ニュースで
「午前7時半頃にスクランブル交差点で1人の男性の一ノ瀬○○さんが交通事故に合いました」
え?まさか……また彼氏が亡くなったの……?
もう、なんでよ……
また死んだ……
私が早起きしてたら……
もう一度あそこからやり直したい……
『お願い!もう一度あそこからやり直させて!』
強く願った瞬間あの時と同じ光が目の前で光った……
あの日の夜にタイムスリップした……
眠る前に私はベットで寝ようと思ったが、アラームを掛けないと私は起きれない為、彼氏に迷惑が掛からないようにソファーで寝る事にした……
次の日、彼氏が起きると思う時間帯の前にアラームを設定してた為、すごく眠かったが、彼氏が死なないのならこれくらい我慢する……
「おはよぉ」
「あれ、○○寝れなかったの?」
「おはよー!」
「少しは寝れたんだけど、途中で起きちゃったんだよね」
その時彼のスマホが鳴った
「あ、上司からだ」
「おはようございます。そうなんですか……出来るだけ早めに出勤できるように頑張ります!」
「失礼します。」
「なんの連絡?」
「上司の奥さんが倒れちゃったから代わりに出勤してくれないかって」
「あ、そうなんだ」
「途中まで着いてっていい?」
「別にいいけど……」
「今日予定とかないの?」
「別に無いよー」
「予定無いならいいんだけど……本当に大丈夫?」
「大丈夫だって!」
「じゃ、早めに準備してね!」
「はーい」
そして、2人とも準備をし終わって彼の仕事に着いて行く。
「今日のお昼何にしよう……」
「適当にサラダでいいか……」
「ちゃんとお昼食べなよー?」
「分かったよ 笑」
「んね、今日も○○家泊まっていい?」
「○○の家安心する笑」
「いいけど……帰りに迎えに行くからその時○○の家途中でよって着替えも持ってきてね」
「はーい!」
「夕飯……カレーにするか……」
「よっしゃ!」
「仕事頑張れるわ!」
「今日はこっちから行こうよ!」
「こっち遠回りじゃーん!」
「今日はこっちから行きたいの!」
「分かったよー」
歩きながら雑談をしているといつの間にか彼の職場に着いていた……
「着いたね」
「じゃ、頑張ってくるね」
「行ってらっしゃい」
「はーい!」
「さてと……帰るか……」
そして、途中で、夕飯のカレーの具材などを買って帰ってきた……
「よし、カレー作らないとな……」
「カレー作り慣れないんだよなぁ……」
「まずはじゃがいもと人参を切って……」
そして色々やってやっと納得のいくカレーが出来た。
いつの間にか夕方になってた。
彼に連絡をして、職場の前で待っててもらうことにした。
そして、30分位走って、やっと職場に着いた……
「仕事お疲れ様ー」
「ありがと!その前にめっちゃはぁはぁ言ってるけど大丈夫?」
「多分大丈夫笑」
「さ!帰ろ!」
そして、彼の家に寄って着替えも持ってきて、歩きながら雑談をしているといつの間にか家に着いた。
「カレー温め直すからちょっと待ってね」
「楽しみー!」
カレーを食べ終わって2人でテレビを見ていたら、いつの間にか10時を回っていた。
「先にお風呂に入ってくるから明日の準備してなよー?」
「はーい笑」
「明日の準備するかぁ」
2人ともお風呂が終わり、彼氏は寝る準備をしていた。
私は明日は仕事なので、急いで仕事の準備をしてから寝る準備をした。
「私、こっちで寝るね!」
「えぇ!○○もベッドで寝なよォ!」
「私、明日朝早く起きんといけんからさ」
「わかった……」
「おやすみ!」
「おやすみぃ」
そして、2人は眠りについた……
次の日、彼女は午前5:30に起きた……
今日も彼の職場まで着いていこうと思う……
これ以上、彼が『死ぬ』のは嫌だから……
私は朝ごはんを作り始めた。
作るって言っても、凝ったものではなく、パンにベーコンなどを乗せてトースターで焼いたやつだ。
朝ごはんを作ってる内に彼が起きてきた。
「おはよー」
「おはよーーー」
「○○、今日も寝れんかったん?」
「今日は寝れたよ」
「なら良かった!」
「朝ごはん出来てるから食べなぁー」
「まじぃ!」
「いただきまーーーーす!」
「どーぞ笑
「うまぁい!」
「ありゃとぉ」
「やべ!?もうこんな時間!?仕事行ってくるわ!」
「私も着いてく〜」
「今日は○○仕事だろ!」
「一緒に行くの( ˘꒳˘)」
「じゃ、10分で出来るだけ準備してきて!」
「はーいー」
そして、2人とも準備をし終わって急いで家を出た。
「今日も泊まっていくのー?」
「もちろん!てか、毎日居ていい?笑」
「いいよ笑」
「やったァァァ!」
こんな幸せな会話をしているといつの間にか職場に着いていた。
今更言うのもあれだが、彼は普通の会社員で、私はヘアスタイリストだ。
私たちがどうやって出会ったかって?
特別に教えてやろう。
あれは小学校の頃……
「将来○○と結婚する!」
「え?本当に?」
「もちろん!」
「嬉しい……ありがとう」
「どういたしまして!」
とこんな感じで彼が結婚するとか何とか……
そして中学では……
「小学の時に言ってた結婚とか何とか忘れてね!」
「なんでよ笑 せっかくのプロポーズだったのに」
「結婚するまで覚えとくね!」
「いやぁぁ」
とこんな感じ……
高校もこんな感じだった気がする……
いわゆる○○とは幼なじみだと思う……
○○のおかげで私は毎日幸せだ( *´꒳`*)
喧嘩もそんなにしたとこない。
したことと言えば……
紅白帽の被り方とか……
めちゃ昔にしか喧嘩してない気がする……
昔のことを思い出していたらいつの間にか職場についていた。
今日も新しい子に色々教えないといけない。
ヘアスタイリストは憧れる人が多いらしい。
「さ!今日もがんばろ!」
オフィスで一気に教えるため、エレベーターでオフィスまで上がる。
「おはよー!」
「みんな準備出来てるー?」
「私は出来てます!」
「私も出来てます!」
全員準備が出来できていたようだ。
見てくれてありがとうございます(_ _)
気に入ってくれたら幸いです。
1週間に1回は連載したいなとか思いながらいるんですけども……
あっ、関係ない話してしまい申し訳ないm(_ _)m
引き続き「逢恋 紫紅 (うれん しぐれ)」