Stage2 GAMEOVERになると
(TARGET:しゃけおにぎり)
つまりはしゃけおにぎりをあのレジまで持っていけばいいんだな。
「思ったよりいけそうだな」
お兄さんが言うとおり、少し簡単なことであった。
処刑人に見つからないように、しゃけおにぎりを食品コーナーから取り出し、レジに持っていくだけ。
これならいける!
「うわぁ!やめてくれぇ!」
鼓膜が破れそうなほどに聞こえてきた。悲鳴が聞こえてきた。その声はあのガリ君から出ていた声だった。
ガリ君は処刑人に捕まっており、処刑人に両手で胸ぐらを掴まれていた。
「一体これからどうなっちまうんだ?あいつは」
ギロっとロボットの日本人形頭が白目を向き、ガァッと口をめいいっぱい開いた。
すると口の中がどんどんと光っていき、ピカッと光ったかと思うと、ガリ君はぐたっとうなだれてしまった。そして、ロボットはガリ君を地面に放つ。
ガリ君が地面についた瞬間にガリ君の姿はなくなり、GAMEOVERと言う文字が、人型に浮き上がった。
「なんじゃありゃ、どう言う技術だぁ?」
素野の言う通り、このようなことは、日本では到底できない技術であった。新鮮味がありすぎて、とても信じることができなかった。