第2話 生まれ変わった先は韓国時代劇のようです
断片的な状況を繋ぎ合わせて考えてみると、どうもここは現代の日本ではなく、過去の韓国のようだ。
判断基準は、生活水準と文明のレベルだ。
着ている服、寝かせられている布団、私のいる部屋の内装、訪れる人の服と髪型、化粧。
それらの全てを、私の知る知識と示し合わせて考えてみると、過去の韓国、といった結果が出た。
ちょ、神様、仕事しろしww
そう思ったが、転生してしまったからには、仕方ない。私はここで生きていくしかないのだ。
けど、両班の家に生まれて良かったー。この時代は身分の差が生活水準まで左右してくるし。
あとはお父さんがなんの役職についてるかが、問題だなぁ。
はぁ、早く大きくなりたいなぁ。
乳母らしき人の胸を含ませられ、母乳を飲みながら遠い目をする。
ご飯も自分で食べられない、排泄もままならない、体の自由も効かない。
出来ることは、考えることだけ。
早く自分の意思で動けるようになりたい、好きなようにご飯を作って食べたい、この時代のご飯を味わいたい。
ただひたすら毎日、大きくなりたいと考えながら過ごしていたら、ようやく、ペギルという生まれて100日目のお祝いをすることになった。
この時代の新生児の死亡率は高く、生まれて100日目まで無事にスクスクと育った子のお祝いを盛大に行うのだそうだ。
身内や親しい人々を自宅に招いて宴を開き、赤ちゃんの成長を祈って、飲めや歌えやの大騒ぎをする。
また出席者にトクと呼ばれる韓国の餅を出席者に配り、私はペギルパンジという、赤ちゃんの指につける金の指輪を貰うのだそうだ。
そんなイベントがあって、私はペギルを楽しんだ。
皆が食べている料理は、家庭料理にカテゴリーされるもので、あまり見たことがないものばかりだった。
早くその料理を食べてみたい、作り方が知りたい、あわよくば、アレンジしたい。
あ、あれはチヂミだ! ニラなどの野菜がたっぷり入ったモチモチの生地の韓国のお好み焼きといえば、わかるだろうか?
ごま油でカリっと表面が焼かれて、中の野菜はシャキッと、所々はしなっとしていて、モチモチの生地は出汁が効いて、つけて食べるタレもあっさりとポン酢で頂くようだ。
きつね色のチヂミ、美味しそうだなぁ。
今は食べられないけど、いつか、いつか大きくなったら食べてやる!
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語彙の説明
両班 ヤンバン
李氏朝鮮王朝時代に作られた身分階級の一つ
身分階級では最上位に位置し、いわゆる貴族階級に相当する
韓国ドラマにおいて、王宮で役職に就いて仕事している人々がこの階級にあたる




