人生最大の事件!?
「婚約破棄?逆ハー?そんなの他所でやって下さいよ」の断罪メンバー4人のお話です。メインは牧野啓太君です。どうぞ、お楽しみくださいませ。
――生徒会リコールから2週間が経った爽やかな登校時間、
「お?なんだあこれ…※#!K!□&!!%#*!?※!!??」
「「「啓太、うっっせえぇぇぇえ!!!」」」
……一躍、有名人となった4人は今日も仲良く、元気なようです。
「……で、朝から奇声を発した原因は何でしょうか?牧野啓太くん?」
ヤッベエ……今喋ってる豊川薫がぶちギレる一歩出前だわ。一緒にいる朝比奈孝二と長嶺美咲もニヤニヤしてるし……とりあえず謝ろう。
「スイマセンでしたあ!昼にジュース奢るんで勘弁してください」
「じゃ、俺サイダー」
「わたし、いちごオレ。購買のやつで」
ぐっ、孝二と美咲が乗っかってきやがった、抜け目ねえな。
「……飲み物よりも、私は理由を聞きたいんですけど?」
「ひ、昼にちゃんと話すんでとりあえず席に戻ろうぜ?」
「むぅー……仕方ないな、小テストあるし。」
ふう、なんとかなったな。と思ったら急に肩を叩かれたので、そっちを向くと
「楽しみにしてるぜ、下駄箱に入ってた『ナニか』は一体なんだろうな〜?」
「わたしも気になるぜぇ〜け・い・たくん♪」
こいつら、すんげえ悪い顔してやがる。………選択ミスったか?
こんなとき、人生もロードが出来れば……って心から思うわ。実際に言うと薫に殴られるから言わないけど。
――キーンコーン、カーンコーン
「じゃ、ジュース買ってくるから屋上のいつもの場所集合な」
「オケオケ」
購買に着いたが……今日も混んでんなあ。確か、サイダーといちごオレだったよな…他はカフェオレとブラックコーヒーしかない、って誰だよ茶買い占めたの?サンドイッチと菓子パンを幾つか掴んで
「オネーサン、これ頼む!」
「毎度上手いんだから、全部で1,000円だよ。」
「ほい、ピッタリで」
「あいよ、ありがとさん」
さて、待たせてるし屋上にいくか。それにしても……『コレ』を見せたらあいつらもきっと驚くぞ〜
「あ、来た来た。おっそいぞー!!」
「教室から購買に行って屋上まで約10分……今日は早い方だぞ?」
「あーあー、悪ぅございました。ほらよ、いちごオレとサイダー。豊川はブラックコーヒーやるよ」
「あ、ありがとう。啓太はコーヒー牛乳なの?」
「ノンノン、カフェオレとコーヒー牛乳は似て非なる物だよ」
割合が違うんだよなあ〜ま、特にこだわりはないけど。
「んくんく……プッハア、うまい!」
「オヤジ臭いよ、みさ……それで啓太は朝、なに騒いでたのさ。2人に聞いても何かは分からなかった、て言うし気になるじゃないか」
腰に手を当てて飲んでた長嶺にツッコンでから、豊川は聞いてきた。
とうとうこの瞬間が来たか……ポケットから例のブツを取り出す。
「クックック……見て驚け!俺は人生初の『ラブレター』を貰ったのだ!!」