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来光  作者: よだななえ
8/11

7 到着


 そのこぢんまりとした村に着いた途端、雪がちらちらと舞い降り始めた。

「どうやらギリで間に合ったな」

 空を見上げて、宮麗(みやあきら)はため息をつく。

「よし。それじゃさっそく安芸(あき)のところへ挨拶に行くか」

相模(さがみ)さまのところではないんですか?」

 雷奈(らいな)が訊く。相模とは雷奈たちも面識があったし、何より宮麗の魔法の師匠だったと聞いている。

「一応安芸がここで一番偉いやつなんだ。真っ先に挨拶に行かなきゃなんねえし、和泉(いずみ)のこと頼むのも安芸の気持ち次第だしな」

 そこでふと、宮麗は思い出す。

「あ、でも長老とかいう呼び方はダメだぜ? 本人が聞いたら嫌がってヘソを曲げちまう」

「じゃあ年齢(とし)とは関係なく、一番強い人なんだな?」

 辺りを見回しながら、宮良(みやら)が尋ねた。宮麗はうなずく。

「ああ。ここじゃ魔法力は一番強い。でも年齢(とし)はどうなんだろうなー。他の人間(ヒト)族と比べるとやけに年の取り方が遅いような気がするんだけど。結構長く生きてるんじゃないかなあ?」

 そうして一行を連れていったのは、村の一番奥にある大きなテントだった。

 途中何人かとすれ違ったが、彼らは軽く礼をしていく程度で、特に宮麗と親しいわけではなく、かといってまったくの見ず知らずでもないらしい。

 案内されたテントは、簡素だが丈夫で、多分に装飾的だった。

「さて、と」

 何故か宮麗は気合いを入れなおす。

「じゃ、行くぜ」

 そしてテントの中に向かって声をかけた。 


 出てきた女は大層な美女だった。

 背まである長い黒髪。切れ長の黒い瞳。

 つば広の黒いとんがり帽子と、たて襟の長い黒マント。しかしその下に身に着けている服、手袋、靴は白い。服は胸と肩のあいた、体のラインにぴったりとそった長いドレスで、裾は引きずる程あるが左側に膝からスリットが入っている。手袋も長く、二の腕まであるが甲までしかなく、中指の指輪で留めてある。

 そして耳飾り、首飾り、腕輪、指輪、足首の飾りに、小さな青い石を使っていた。

 まだ若く見えるが、雰囲気は老成しており、年齢不詳なイメージを受ける。

「なんじゃ宮麗。おぬしもう帰ってこぬとか言っておったのではないか? 相模から聞いておるぞ」

 開口一番、安芸はけだるげに宮麗を見上げる。

 テントの外である。

「オレの里帰りじゃねえよ。こいつ……、和泉をここに置いてもらおうと思って連れてきたんだよ」

 宮麗は、自分の後ろにいた和泉の腕を取って、安芸の前へと押し出す。

「ふん」

 ハイヒールのせいで背丈にはほとんど差がなく、見下ろされている気分になって和泉は萎縮した。

「わかった。話は本人から聞こう。おぬしは相模のところにでも行っておれ。アタシの年齢(とし)のことなんぞ、気にせんとな」

 安芸は手で追い払う仕草をすると、テントの入り口の布を上げる。

「客人は中へ。各々自己紹介をしてもらおう」

 目で促され、五人は中へと入る。そこで安芸はばさりと布を下ろした。

「……」

 何を言う間もなく、宮麗は一人ぽつねんと取り残された。


 テントの中は意外と広かった。

 半馬人(ケンタウロス)である雷奈も、余裕で入れる。

「それではおぬしから聞こうか。名と種族を言え」

 安芸がまず指したのは良桜(らおう)だった。

「良桜。(セント)悪魔(デビル)族」

「ん……?」

 ごく簡単に答えたにも関わらず、女には何か引っかかるところがあったようだ。少し考えるそぶりを見せると、良桜と目を合わせた。

「もしや……、修師(マスター)か?」

 良桜は黙って目を伏せ、肯定の意を示す。

「ふむ」

 安芸はそれ以上は何も尋ねず、座布団を良桜に渡した。良桜は受け取り、その場に座る。

「次はおぬしじゃ」

「あ、はい。あたしの名前は雷奈。見ての通り半馬人(ケンタウロス)族です」

「では剣士(フェンサー)か?」

「はい、一応……」

 そこで雷奈にも座布団を渡す。雷奈は良桜の隣で足を折り曲げ、前足を座布団に乗せた。

「次はおぬし」

「僕の名は宮良。王家(ロイヤルファミリー)です」

「まさか狩人(ハンター)か?」

「はい……」

「そして宮麗が魔法使い(ウィザード)、か……」

 安芸はため息をつき、宮良にも座布団を渡す。受け取った宮良は雷奈の隣に座った。

「次」

「えっ……と、へ、璧玉(へきぎょく)、です」

 自己紹介など人生初めてである。どもりながらも、璧玉はなんとか名乗った。

「種族は?」

「あ……、ありません……」

 璧玉はうつむく。族長との約束だ。自分はもう蛇女(ラミア)族ではない。

 安芸は首をかしげたが、重ねて尋ねることはしなかった。

「そうか。おぬしはこちらへ座れ」

 座布団で良桜の向かいを示す。

「最後。おぬしには詳しく聞かねばのう」

「和泉。人間(ヒト)族です。宮麗さんに助けられて……。帰るところがないと言ったら、ここへ連れてきてくれました」

「ふむ」

 璧玉の隣に座るよう、安芸は座布団で示すと、自分は入り口正面に据えてある、クッションたっぷりの座椅子に座って足を組んだ。

「そこのところをもう少し詳しく聞こうかの」

 安芸は和泉を見据えた。 


 安芸にしめだされた形となった宮麗は、相模の家へと向かった。

 テントに住んでいるのは安芸だけだが、相模も(ここ)ではそれなりの実力者である。

 安芸のテントから近い場所に、家を構えていた。

 戸を叩いて声をかけると、相模がびっくりした顔で出てきた。

 相模もまた、肩で切りそろえた黒い髪と、黒い瞳を持った小柄な女性である。

 帽子はかぶっていなかったが、全身黒ずくめの服は相変わらずだ。

「何、どうしたの!? もう帰ってこないとか言ってたじゃない!」

「訳あって人を連れてきたんだ。今安芸と会ってる。オレはしめだされた。安芸の地獄耳は相変わらずだな」

 宮麗は肩をすくめる。

「何、また悪口でも言ってたの? まあいいわ。入んなさいよ。いつもの二人も来てるから」

 そして通された部屋には、二人の男がいた。

「げ。おまえもう帰ってこないんじゃなかったのかよ。前言撤回にしても早いな」

 端正な顔を歪ませて嫌そうな声を出したのは、上総(かずさ)

 少したれ気味の黒い瞳と、背中まで流れる長い黒髪。黒いローブを着て、青い石のはまった指輪をつけている。色男である。

「あ、みやー。久しぶりー」

 のんびりと手を振ってみせるのは、周防(すおう)

 眠たそうな黒い瞳と、伸ばし放題にしている長い黒髪。フード付きの黒いローブを着ている男は、宮麗の親友である。

 どうやら三人でお茶を飲んでいたらしい。男二人は椅子に座ったまま宮麗を出迎え、家の主である相模は、宮麗のために新しいお茶を淹れた。

「ま、客人については後で安芸から詳しい話があるでしょ。良桜さんたちも一緒なの? あたしたちと別れてからの話をしてよ」

 相模に促され、宮麗はこれまでのことを語った。


 ここまで我が身に起こったことを語り終え、和泉は深く息をついた。

 その様子を見て、安芸は立ち上がる。

「そういえば客人にはまだ茶も出していなかったな。今用意する」

 そうして奥へ入っていき、しばらくして戻ってきた。そして五人の前に茶碗を置いていき、最後に自分の茶碗を持って再び座椅子にもたれると、茶をすすってから口を開いた。

「で、それは全ておぬしの意志か?」

「え?」

 熱いお茶に口をつけようとしていた和泉は、慌てて顔を上げる。

「この村に来たのは、宮麗の単なるお節介ではないのか?」

「いえ……、そんなことは……」

「この村に住むということは、ここまで旅を共にしてきたこの者たちと、そしてもちろん宮麗とも別れることになるのだぞ。そこまで覚悟してここまで来たのか?」

 和泉はうつむく。

 考えたことがないといえば嘘になる。初めから、宮麗はそのつもりだった。

 いや、宮麗が和泉を助けたのは、己と同じ(オウガァ)族が、恩ある人間(ヒト)族の自分を虐げていたのが気に食わなかったからだけのことであって、後のことは何も考えていなかったのかもしれない。

 けれど良桜は。

 良桜が、宮麗に和泉をこの村に連れて行けと言った。良桜は初めから、自分と旅を共にする気がなかった。そして良桜にその気がないということは、誰にも、宮麗にも、その気がないということだった。

 それは悲しいことだけれど。

「はい」

 とても悲しいことだけれど。

「ボクは、自分の意思で、ここに来ました」

 でもそれは仕方がない。

「どうか、この村に置いてください」

 自分には、良桜たちについていく価値がない。

 和泉は歪めた顔を見られないように、深々と頭を下げた。


 璧玉は初めて、和泉の身の上を聞いた。

 それはどこか、自分と似ているような気がした。

 自分もまた良桜に助けられ、拾われた。

 けれど自分には目的がない。行ってみたい場所もない。そもそも何も知らない。

 自分はただ逃げたかっただけだ。

 そんな自分を、良桜はどこへ連れていくのだろう。それともどこかで捨てられるのだろうか。

 でもそれは仕方がない。

 もしもどこかで捨てられたら、その時はそこで生きていこう。

 もしも何も言われなかったら、どこまでもついていこう。

 良桜の選んだことならば、それはきっと自分にとって最も良い選択なのだろうと、璧玉は盲目的に信じていた。


「あいわかった。ならば今日から和泉はここの住人じゃ。後で村人に紹介する。他の客人たちも冬の間はここでゆるりと過ごされよ」

 和泉の下げた頭を見ながら、安芸は口を開いた。

「良桜と雷奈は相模の家へ。宮良と璧玉は宮麗と共に周防の家へ。和泉はこのテントに泊まるがよかろう」  

 それから良桜に目をやった。

「実はいまひとり、ここには珍しい客人がおってな。本人が客分扱いは恐縮すると言うので、今は少し使いに出てもらっているが、じきに帰ってくるだろう。……おぬしたちとも縁深き者ぞ」

 宮良と雷奈は顔を見合わせる。

 和泉はどことなくうちひしがれており、璧玉は好奇心に満ちていた。

 ただ良桜だけは無関心なそぶりで、ひとり静かにお茶を飲んでいた。


 五人はまず、安芸に相模の家へと連れていかれた。

 あらかじめ宮麗から事情を聞いていた相模は、特に驚きもせず、一行を笑顔で出迎えた。

「いらっしゃい。みなさんお久しぶり。こちらのお二人は初めましてね」

「相模、おぬしの家に良桜と雷奈を泊めてやれ。宮麗、宮良と璧玉を連れて周防の家に行け。上総、おぬしは人を呼んで宴の準備をせよ」

 てきぱきと指示を出すと、安芸は自分のテントへと戻っていった。

「じゃあ、宮麗たちは周防の家で夜までのんびりしてるといいわ。旅の疲れもあるでしょうし。ええと、和泉? あなたもそこで一緒に待っていたらいいわ」

 そして上総は一人村の中央へ、周防は男四人を連れて自分の家へと向かった。

「良桜さん、雷奈さん、どうぞ。安芸のところほど広くはないけれど、ゆっくりしてね」

「お久しぶりです、相模さま。お世話になります」

「世話になる」

 雷奈は深々とおじぎをし、良桜もまた目礼した。


 雪はちらついただけで積もることはなく、その夜は火を囲んでの宴となった。

 一段、高くなった壇上に、安芸が和泉を従えて立つ。

「今日からこの和泉が、我等が村人となる。しばらくはアタシの家にいるが、皆も色々と教えてやってくれ。それから宮麗が客人を連れて帰ってきた。そこに座っておるから興味のある者だけ挨拶すればよかろう」

 一息にそこまで話すと、杯を掲げる。

「乾杯」

 皆がそれに和し、安芸は杯をあけると、和泉をその場に残してテントへと帰っていってしまった。

 一人壇上に残された和泉は呆然としていたが、宮麗に招かれるとほっとしてそちらへと降りる。

 それとほぼ同時だった。

「良桜どの、雷奈どの、宮麗どの、宮良様!」

 和泉の後ろから女性の驚いた声がした。

 和泉が振り返るよりも早く、呼ばれた四人は反応した。

桜奈(さくらな)さま!?」

「皆さんどうしてここに?」

「そりゃこっちのセリフだぜ。ここはオレが世話になった村だ。あんたこそどうして」

占者(フォーチュン・テラー)の予言に従いまして」

「姉上は?」

「はい。お二方ともお元気でいらっしゃいます」

「久しぶりだな」

「はい。良桜どのにもおかわりなく」

 そうして四人と一通りの挨拶を交わしたのは、黒い化猫(ケットシー)

 戦士(ソルジャー)の二つ名をもって麗宮王(りくおう)を討ち、現在は宮良の姉である大神官の護衛をしているはずの娘だった。


 桜奈は黒い肌と明るい金髪、金色の瞳を持つ、今ではただひとりの化猫(ケットシー)族である。

 紋は額と両頬。髪は頭頂で束ね、動きやすそうな白い服に身を包んでいる。黒い指なしの手袋をはめ、ズボンの上から膝当てを、上衣の上から黒いベルトを締め、ベルトには腰の後ろに短剣を収めていた。マフラーを軽く巻き、コウモリ羽十字のペンダントを下げている。大きく変わった点は、そのペンダントである。

 雷奈はそのことを聞きたかったのだが後回しにし、和泉と璧玉に桜奈のことを簡単に紹介する。そして宮麗が桜奈に、和泉と璧玉について簡単ないきさつを話した。

「最後の生き残り、というのは?」

「麗宮王陛下によって滅ぼされたのです。ご存じありませんか?」

「すみません。ぼくは外のことを何も知らなくて……」

 璧玉と桜奈の間では、意外と話がすすんでいる。お互いの存在が興味深いようだった。

 璧玉はもともと何も知らない好奇心の塊であるし、桜奈にとっても蛇女(ラミア)族の男、というものは極めて珍しかったのだろう。

 一通りの質問がすんだところで、宮麗が口をはさんだ。

「ところでさっきも訊いたが、なんだってこんなところへ? 占者(フォーチュン・テラー)の予言だとか言ってたが」

 雷奈が手を叩く。

「安芸さまがおっしゃってた『珍しい客人』て、桜奈さまのことだったのですね!」

「こちらには秋の初め頃に来たのですが、以来ずっと安芸どののところにお世話になっています」

 桜奈は雷奈にうなずくと、姿勢を正した。

(わたし)がここに来たのは、そうすれば化猫(ケットシー)族が復興すると予言されたからです」

 一同に、軽い衝撃が走った。


 桜奈は火を背にして良桜たちの向かいに座り、説明を始めた。

人間(ヒト)族と交われば、化猫(ケットシー)族は復興すると言われました。普通、他種族との交配は合成獣(キメラ)を産みますが、人間(ヒト)族には例外もあるそうで、完全に相手の種族が産まれることもあるのだとか。この村に来たのは、方角は東が良いと言われたからです。神殿の東門から出てまっすぐ歩き、この人間(ヒト)族の村にたどり着いたのです」

 安芸に事情を話すと、それならばしばらくここに滞在するといいと言われたのだという。

占者(フォーチュン・テラー)とはいかないが、あいつもえらくカンの鋭い女だからな……。もしかしたらオレたちが近いうちにここに来る気がして引き止めたのかもな」

 桜奈の説明の間も、かまわずがつがつ食べ続けていた宮麗がため息をつく。

「未来を知る魔法なんてないはずなんだが、安芸もタダモノじゃないからなー」

「はい。それは私も感じました。それでずっとこの村でお世話になっていたのですが、まさか良桜どのたちとまた会えるとは」

 桜奈は微笑んだ。

 ふと、和泉は、桜奈に見とれていたことに気づく。

 桜奈には、良桜のような美貌も、雷奈のような愛敬もない。

 それでもどこか目を離せないような、強烈な光が桜奈にはあった。

 そして気づく。

 その光は、良桜、雷奈、宮良、宮麗たちと同じものなのだと。

 自分はずっと、その光に憧れて、旅を共にしていたのだと。


 時折何人かが宮麗のところへ挨拶にやって来た。

 そして宮麗の連れに気がつくと、誰もが興味を示す。

 圧倒的な美貌を誇る良桜。

 まるきり体のつくりが違う半馬人(ケンタウロス)族の雷奈。

 その上真っ白な蛇女(ラミア)族の璧玉。

 そして珍しい王家(ロイヤルファミリー)の宮良。

 それに比べて、自分のなんと平凡なことだろう。

 和泉は思う。

 確かに自分も、同じ人間(ヒト)族とはいえ、ここの村人たちに比べると色素が薄い。

 だがそれだけなのだ。

 自分には、光がない。

 落ちこむわけではなかったが、食欲はなかった。

 そこへ安芸がやってきた。

「今宵は桜奈は相模の家へ、和泉は周防の家へ泊まるがよい。積もる話もあるだろうからな」

 そして村人たちを見渡した。

「皆の者も、そろそろ終いにしろよ」

 その声に従い、ゆるゆると片付けが始められる。

 安芸は再び視線を落としたが特に何も言わず、自分のテントへと帰っていった。




挿絵(By みてみん)

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