ファースト・キス
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
喚かないのが~。の二人。
初めてのキスが終わった後って、どんな気分なんだろう……。
この子は今、親愛全振りに向かったけれども。
と作者が『そう来たか( ◉ω◉ )』という顔してます。
人生におけるファースト・キスというのはやはり、大切にされるものである。初めては誰にも奪われず、だらこそ神聖視される。それはある意味、処女性と似たものだと思う。
あの水族館で関節キスを行ってから、随分と待たせてしまった。そして私は腹を括った。
『さぁ、掛かってこい』。そんな思いを胸に秘め、彼がポッキーを咥えるのを眺めていた。伏し目がちな瞳が顔に陰りを与え、一種の哀愁を醸す。一服でもした様な一幕に、思わず息を呑む。
「ん」
唇だけを器用に動かして、端の方を私に向かって振る。『咥えろ』というのは直ぐに分かった、だから、クッキーが剥き出しになっている部分に口を付ける。
始まるんだ。〇ッキーゲームが。それでも私はキス、されるんだ。
ゲームは静かに始まった。カリポリと短い音を立てて、互いの距離が短くなっていく。あと数センチ、あと数ミリ、あと少しで触れ合う。其れを見越して、黙って目を閉ざした。不思議と緊張はしなかった。ただ彼のものを受け入れる。
まず最初の感触はやわこい弾力からだった。次に指が髪を撫でる感触。薄ら目を開けると、彼の顔が新近距離にあって、黙って目を閉ざしていた。
呆気ないものだ。あれだけ緊張を繰り返していたのに、今は全然ない。それ程までに気遣いを見せるキスだった。
合わせること数秒。彼の顔が離れていく。代わりに近付いて来たのは彼の体躯。幾度となく私を抱き締めて来たあの、男の人の体躯。それが私の体をすっぽりと包み込む。
「有難う」
「お礼を言うところじゃないよ」
寧ろ私の方が『ごめんなさい』だと思うよ。あれ程待たせて。随分と待たせて。
そんな思いを込めて、私は彼の髪を撫でた。先ほど彼がしてくれた様に。
「このまま……」
「ん? どうしたの? 緊張でお腹空いた?」
「いや、何でもない……」
彼の言葉の続きは口の中に飲み込まれる事になった。彼の腕が離れた後、時計を見ると、もうすぐ正午を迎えようとしていた。
後書きは若干、R15の恋愛です。
今回は良作になりそう( ¯﹀¯ )ムフー。
※今のところ。
という気分で二人を見てます。
個人的意見として、ダレてないですし、テンポ良いし、作者の予想を裏切りまくるし、面白い二人です。
最初は彼女が『待って!!』掛けるシーンでした。
ファースト・キスって皆様どんな感想持つんだろう。
やっぱり緊張するのかな?
そのあと『気まずい……』みたいな空気になるのかな?
接触恐怖症故、その後の皆さまの話はよく分かりません。恐らく生涯無縁だと思います。
でも親愛に向かうキスがあっても良いと思うんですよ。
彼が『このまま』と言ったのは、そのまま手を出したかったから。
彼女の『お腹空いた?』発言で全てぶち壊されたので、黙りました。
明日は決まってないんですよ。