独りぼっちの遠距離恋愛
遠距離恋愛で中々会えない片割れへの恋煩いがテーマです。なんとか独りぼっちの生活に片割れの存在を繋ぎ止めたい、ピュアな乙女心を書きました。
処女作のようなものです。
拙い文で恐縮ですが、良ければご覧下さいませ。
8月の息苦しい程蒸し暑い快晴を眺め、夏の真っ只中を記憶に刻む。煙草に火をつけ、ああやっぱり息苦しいなと思いながら煙を肺まで押し込み、快晴の向こうにいる彼を想像する。そして、それもまた青春であると記憶に刻んだ快晴にメモを書き残す。
そんなありふれた日常の中、ふと向こうは台風だったと思い出したが、こちらは快晴である。ああ、電車は止まっているのだろうか、恙無く働けているだろうかと思い、空を見上げても太陽はこれでもかという程に空気を更に蒸し、余計に息が詰まる。
雨も雲も何一つない蒸し暑さが私を苦しめているのに、遠くの地の彼は台風に苦しめられているのだと思うと、本当に同じ空なのかと疑わざるを得ない。この世界は何を根拠に同じ空だと信じてやまないのか。よく考えてみると雨や雲だけでなく、気温や湿度まで違う。最早空の色だって同じとはいえないだろう。
同日深夜に、相変わらず暑苦しいがよく澄んだ夜空を見上げてみた。今見える星座というものは、地域によって違うと博物館のお姉さんが言っていたが、この濃淡の夜空からはほとんどの星も何も見えないではないか。月明かりだけがはっきりと見える空だった。
彼も同じ空を見上げているのだろうか、それは断じて異なるであろう。大気や気温などの環境の変化で、きっとその空もまた大きく様相を異ならせるのだろう。もしも私が電話か何かで、目の前の星を見てあの星が見えるかと聞いたら、どの星だと言うに違いない。しかし彼が見上げる空にも、柔らかく射し込む月明かりははっきり見えることだろう。
目の前に見える、空を照らす美しい満月は変わりがないだろうか。少なくとも、同じ月を眺めているに違いない。
また煙草に火をつけ、煙を吸い、空を見上げる。先程と違うのは、空を見上げる私の視線が、月を愛おしく見つめていることだろうか。
最後までご覧下さり、ありがとうございます。
駄文で恐縮ですが、ここまで読んでいただいたこと、嬉しさを噛み締めます。
これからこのような短編をたまに投稿するかもしれません。
またお見かけしたら何卒、よろしくお願いします。