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宝の山の匠ドワーフ⑦ 『アルコンスィエル』がある場所

 グランはユミルエルデの中、居住区、発掘現場、加工場などを案内してくれる。少し寄り道をと加工された金属、宝石や武器や防具やアクセサリーなどが並ぶ店通りを歩くと今までみたことがない煌びやかで細かい装飾の品々が並び、意味もなく手に取ってみたくなる衝動に駆られてしまう。


 ちなみにペッシュとシトロンの二人は門番ついでに日焼けをしているらしく水着を着用して引き締まっていたが、他のドワーフたちは地下で生活を送っているため背は低めで肌白く筋肉質という外見をしていた。


 しかもドワーフたちはコミュニケーション能力が高いというか商売上手というか、知らずのうちに身につけられて買わされそうになったりもした。人の目に入りやすいというのは魅力スキル的にも仕方がないのだけれど、それにしても圧迫されたというか久しぶりの満員電車に乗った気分を味わった気がする。


 それから最後に案内したい場所があるといって連れてこられた場所はアンジュの父が発見した黒曜石の洞窟であった。独特な匂いが鼻を衝き、何十にも封印がされた場所。


 私とエトワールが封印の多さに圧倒されているとラルムはシールドで私たちを包み込む。そしてラルムは今まで見たことのない憤怒の形相でグランを睨みつけている。


「グラン、ここに連れてきた訳は?」

「ここに例の物があるのだ」


 ラルムはグランの顔をみながら声はいつもより低く強い口調で話しており、グランはラルムと顔を合わせようとはせずに声は低く弱弱しい口調で話している。


「そう。でも直接ここに連れてこなくてもいいよね。ここは危険な場所なのはよく知っているよね」

「ああ。でも口で説明するより良いと思ったのだ」


 バタン。音の方を確認するとエトワールが意識を失い倒れている。私も少し朦朧とするような。それよりエトワールの様子を確認しないと。体に力が入らない、立っていられない?

そう思った瞬間には膝から崩れ落ちていた。でも意識はまだ……。


「ここのどこにあるの?」

「トレフルが身に着けておる」


「どういうこと?」

「トレフルを抑えようと使用する予定だったのだが」


「ああ、わかった。特別な魔力が込められた石が使われているものね。あっさり奪われたのか」

「ああ」


「トレフルの話を聞いたときに少し疑問に思うことがあったんだよね。発掘したはずの宝石が回収出来ていないと噂を耳にしていた。けどココの人たちは全て回収したと言っていた。しかしその回収したものは確認させてもらえなかったと聞く。とすると回収したのが嘘か、回収したがみせることが出来ない場所にあるかの二択だと思ったんだよね。それって、トレフルが全ての宝石を回収というか吸収した? そういう感じなのかなって」

「……」


「トレフルはユミルのように宝石に執着し始めた。でなければアレがトレフルに奪われたというのは納得できるんだよね。どうなの?」

「隠しきれんな。その通りだ。ワシが今身に着けているコレは似せて作った偽物だ」


「それで。なんで封印するときに言わなかったの?」

「言い訳になるがそれどころではなかったとしか、今は」


「そう。わかった。それって要するに封印を解いて、トレフルから取り返して、また封印するってことだよね?」

「アレが必要であればそうなる」


「もしくはトレフルを叩き割って回収するとか? 叩き割ったところで見つからないか」

「……」


「ま、事情は理解した。ちょっと考えるよ。それより早く戻らないとね。流石の僕でも耐えられないよ。あれ? ノア? 意識がある? ノア?」


 ラルムに話しかけられているような気がするけど反応が出来ないだけじゃなくて目が開けてられないや。

お読みいただきありがとうございました!

次回もよろしくお願い致します!

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