ポルカドットボーンイーターとの遭遇
声がする方を向くが姿はみえない。スケルトンたちは一斉に声がする方へ向かっていく。しばらくして、バキバキッバリバリバリという音が聞こえてくる。この音ってまさか?
とにかく私には唄うことしかできないので唄うことにする。唄いはじめると地面の揺れは大きくなり音も大きくなっていき、モンスターが近づいてきているのがわかる。
「ぎゃおおおおおおおおお」と声がした瞬間、数メートルの大きさのハイエナに似たモンスターが現れる。目は真っ赤で肌というか毛並みは真っ白で口からは大量の唾液を垂れ流している。
「ぎゃおおおおおおおおお」ともう一度声をあげると猛スピードで私がいる方へと向かってくる。
私の唄は攻撃になっていない?
そうか、相手に敵意がないから唄が攻撃にならないってこと?
「もりもり! のびー!」
「じゃーじゃー! ざぶーん!」
「キラキラ! ぴかーん!」
フォレが木々で壁をつくり、メールはモンスターに大雨を振らし、ルミエールはモンスターに電撃を落とす。モンスターは感電したらしくその場に大きな音と振動を起こし倒れる。
何も指示をしていないのに状況を見て判断をするなんて、なんて優秀なスライムたちだ!
「フォレ、メール、ルミエール! ありがとう! 助かったよ」
「にゅーんにゅーん☆」
「にゅーんにゅーん!」
「にゅーんにゅーん♪」
スライムたちはピョンピョンと飛び跳ねている。
「ボクの唄って本当に役に立たないな。君たちがいてくれて本当に感謝しているよ」
「気が付いていないかもしれないがマスターの唄は癒しだけでなく、ステータス上昇になっているんだ。現に今もスタイムたちは自身の攻撃力、防御力が高くなっていた。これは唄の効果だ」
「そうなんですか。ボクには実感はないのですが」
「マスターの特殊スキル『想い』というのは色んな効果があるのか。それは興味深いな。それにしてもスケルトンを喰らっていたモンスターを一瞬で倒すとは驚きだな」
「強いモンスターなんですか」
「モンスター名はポルカドットボーンイーター。名の通り、骨を喰らうモンスターだ。雑食でもあるが主食は骨だから骨を好むはずだ。骨がない時は生き物も襲うとは思うが、今はただ唄が煩かっただけなんだろう。奴にはこちらを殺意も攻撃意思もなかった。ただ音を止めたかったから襲ってきたんじゃないかな。睡眠でも邪魔されて暴れたじゃないだろうか」
「それは申し訳ないことをしてしまいましたね」
「この状況を把握して行動するなんて無理な話だ。気にするな。それよりポルカドットボーンイーターは生き物も前に現れることがほぼない希少なモンスターで、素材の価値も高いぞ。ポルカドットボーンイーターは骨が好物だからな死んだ後にこっそりと現れる。人からするとダンジョンの掃除をしてくれるモンスターでもあるな」
「サニー様は色々と詳しんですね。勉強に……」
突然、ドンッ! という大きな破壊音と振動が起こる。土煙が起き、目に入らないようにと目を閉じていると今度は私自身に衝撃が起きる。そうまるで腹部辺りが何者かに刺されたような感覚……。
お読みいただきありがとうございました!
次回もよろしくお願い致します!




