唄の魔法編⑥ ~モンスターが唄に求めるもの~
モンスターたちが一斉に向かってくる? 今すぐ唄うのをやめる?
「ノアはそのまま唄って! 皆は僕がシールドをはるから動かないで!」
ラルムの指示に従い私は唄い続ける。モンスターたちに襲われる! と思った瞬間、モンスターたちは円になり、なんだか嬉しそうに唄を聴いてくれている様子にみえる。
え? 襲われない? どういうこと?
「ノアしゃま! 彼らはノアしゃまの唄が聴きたいそうでちゅ」とラルムの胸からライムが飛び出してくる。
「ライム、彼らはなんていっているの?」
「彼らは怒鳴り声や剣や魔法の音でうんざりしているでちゅ。だから心地の良い音で安らぐといっているでちゅ」
「ノア、これはもしかしたらもしかするかもだ!」とラルムはテレパシーで伝えてくる。
え? どういうこと?
「ライム、彼らにこの唄声を聴く対価をして仲間になる気はないか聞いてくれる?」
「わかったでちゅ!」
ライムはシールドの外に出てモンスターたちと話をしているようだ。私はどうしていいかわからないためそのまま唄い続けている。ライムとモンスターたちの話し合いが終わったのかそれぞれのモンスターのリーダーのような見た目が少し立派なものだけ残り、他のモンスターたちは少し離れていく。
「ラルムしゃま、詳しく話を聞きたいそうでちゅ」
「わかった。ライム、ありがとう。ノア、いったん唄うのをやめて話をしよう」
「わかった」
そう、今思えば。私が唄っている時はモンスターが近くにいつ場合、少し距離をとってじっと見られていた気がする。きっと唄を聴いていたってことなんだろう。私の唄声は悪意のある者には攻撃をしてしまうという力がある。モンスターも攻撃しようとしてくる場合は攻撃対象として攻撃が当たるはずだが、今回は傷つけている様子はない。どちらかというと傷ついたモンスターたちを癒した気がする。その証拠になんだか艶がでたというか見た目がキレイになったと感じるから。
「きゃあ、えっち!」とラルムの声が聞こえるので振り返ってみると。ルヌとアムールがラルムの胸をツンツンとつついている。
「片方のおっぱいだけ大きいってどうゆうことなん?」
「あっちにいるのが片胸のスライムなんだろう」
「ああ! じゃあ、このスライムたんを二つにすれば違和感ないってことねん」
「そういうことだな」
「触るな~やめてよ~」とラルムが叫ぶがその言葉は誰にも届いていない。
ルヌとアムールはラルムの胸を揉みしだき、二つの胸をつくろうとしている。アンジュはその光景をみて顔を真っ赤にしながら両手で顔を隠しているが隙間からチラチラとみており、エトワールとロゼはスライムの胸をリアルな肉と想像をしているのか、口を押え顔が蒼褪めている。そしてモンスターたちの視線も冷ややかである。
関わりたくないので見なかったことにしよう。
「ノア~! 助けてよ~! ひぇ~!」
困っている人助けたいけど、トラブルには巻き込まれたくない。
さて、静かになるのを待とうかな。
お読みいただきありがとうございました!
次回もよろしくお願い致します!




