唄の魔法編③ ~特殊スキルの開放~
え? 特殊スキル『想い』がレベルアップ?
それってどういうこと?
ステータスを確認すると今までと変わらず、魅力以外のステータスは1のまま。よくみると別タブの画面が増えていた。そこを確認すると特殊スキルという項目があり、そこには『想い』と書かれ、レベルが2と表記されている。
特殊スキルに関しての詳細を確認すると『特殊スキルは行動により追加されることがある。尚、特殊スキルは魔力を消費しない』と書かれている。次に『想い』のスキル詳細を確認すると『能力(魔法など)の使用時に誰かを想う気持ちがスキルとして発動し、能力の効果を増幅される』と書かれている。
唄う時に推しを想う気持ち、相手を想う気持ちが特殊スキルの開放になったとか? とりあえず魔力ステータスも1である私にはとても都合が良いとは思う。要するに魅力のステータスにではなく唄う時に発動するってことよね。そもそも使い方が書かれていないのでよくわからないけど今まで通りに唄えばいいよね。
ドタドタと足跡が聞こえてきたと思うと、バンっ! とドアが開かれる。
「ノアた~ん!」とルヌはベッドの上にのってきて。
「ノア!」とアムールは右手にそっと手を重ねてきて。
「ノアさま!」とアンジュは両手で左手をぎゅっと握ってくる。
「ルヌ、アムール、アンジュ?」
「ノアたんが倒れたっていうから心配したんよ」
「そうだ。お前が死んでしまうんじゃないかと……」
「ノアさま、ご無事でよかったですわ」
と三人は涙ぐみながら心配をしてくれている様子。嬉けどちょっと重いし動くことが出来ないような。
ルヌ、アムール、アンジュが何かを喋っているようだが声が出ておらず、突然宙に浮き、壁に整列させられ棒立ち状態になる。
「はーい! 君たちの想いは重いです! もう一度いいます! 重いです! ちょっと落ち着こうね」
どうやら、ラルムの魔法で声が出なくなり動けなくなっているようだ。
「ノア、具合はどうだ?」
「師匠、大丈夫っすか」とロゼはルヌのようにベッドにのってくると、ラルムが魔法でロゼをルヌ、アムール、アンジュの横に移動させる。
「ああ、ボクは元気だよ。皆、心配かけてごめん」
「まったく、寝ている人の上にのるなんて野蛮よ」
「ラルムよ、同感だ」
ラルムとエトワールは微笑みながらフィストバンプをする。
エトワールがここにいるのは私に触れていないからってことなのか。ベッドにのられるのはちょっと考えるけど、人に触れられるというのは悪い気分ではないかも。心理的効果として、人と触れ合うとか抱きしめあうと幸福ホルモンがでてリラックス効果やストレス軽減になるって聞くしね。
「え? ノアは人と触れ合う方が好きなの? 抱きしめてほしいの?」とラルムは両手を広げる。
「え?」
「え?」
「え?」
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