気軽に自分のベッドに誰かを誘ってはいけません
メンバーの削除という名の一族の銷却。
僕も殺せませんよ。
それはどういう意味なんだろう。
「ちなみにWT7がはじまって集まるのも時間がかかりますからね。一人でも欠けると話は進めないという厄介なルールがありますね。そのルールのせいで過去には何年も集まらなかったが、その間に同種多種族間との争いを解決したという話もあるだとか。これは噂ですが、昔はWT10だったがルールを無視したことにより銷却されたとかいう話も聞いたことがありますね。そもそも僕が長になってからWT7を招集があったのははじめてなんですよね。なので僕もどこにいつ集まるとかも実は来たことがなかったりして。あぁ困ったな。そんなことで今回のWT7が終わったらまたお話ししましょう」
ディオスは微笑んではいるが怒りで手が震えている。ラルムは回復魔法で完全回復してから立ち上がり、ディオスの震えている手を取り、ブンブン振り回しながら握手をする。ディオスは握手をしていた手をスッと取り、一歩後ろに下がりワープゲートを開き、そのまま姿を消す。私たちは一度、街に帰ることにした。
ラルムの話では、WT7とは七種族の集いというものだそうだ。七種族とは、ヒト族、エルフ族、ドワーフ族、ヴァンピール族、マーメイド族、フェアリー族、ドラゴン族のこと。アムールのゴルゴーン族やロゼのウェアタイガーのような人の姿にもなれるが動物にも近い獣人はヒト族に入るそうだ。
さっきの出来事があってもこの街も皆も何事もなかったように過ごしている。今更だが街の外であれだけ激しく雷も落ちていても光の柱が立っていてもそれを見に来る野次馬のような者も街を管理する者が確認に来ることもなかった。まるで記憶が消されたかのように。
「ノアはこんなに美味しい食べ物とお酒があるのに考え事かな?」
テーブルを囲っているいつものメンバーも心配そうに私を見ている。食事の時に考え事して心配をかけるなんてダメよね。とりあえず温かい食べ物を食べて飲んで、楽しもう。
食事を終えて部屋に戻ろうとするとラルムが声をかけてくる。
「ノア、時間ある?」
「うん、どうしたの?」
「さっきの話の続きをしよう」
「わかった。ありがとう」
ラルムは部屋に入ると他の者に聞こえないようにと魔法をかける。ベッドに座り、ベッドをトントンと叩く。前世で友人とベッドで話すというシーンを見て憧れていたのでそれを実行してみる。
「えっと、ノアは誘っているの?」
「え?」
「だって、服のボタンを外しているじゃない……」とラルムは顔を真っ赤にしながらクネクネトと動いている。
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次回もよろしくお願い致します!




