プラチナドラゴン
演奏をしていた海の生き物たちは流され、渦潮の中に巻き込まれていき、悲鳴が響き渡る。ラルム、ネプトゥーヌスや姉妹たちは防御魔法でその場に留まっているが流されないようにと必死に抵抗をしている様子がみえる。
真っ白な髪に肌、真っ白な大きな翼を広げた人物が光を放ちながら現れる。真っ白な光のオーラを纏っており、眩しすぎて目を細めてしかみることが出来ない。
あれは天使?
「ノア、あれは天使じゃない。プラチナドラゴンだ。ドラゴンの中のトップの地位にいて、この世界を裏で操る連中だ」
ラルムは言葉ではなくテレパシーで伝えてくる。
「ああ、ラルム、お前か?」
プラチナドラゴンは黄金の色の瞳を眩しく光らせると、大きな鍵のような杖を出しラルムに向ける。ラルムは広い光の紐状なものに拘束される。
「ぐわああああああ」
ラルムは気絶をし、ブルードラゴンに戻り海底に落下していく。
「マーメイドたちよ。其奴に騙されるな。もし其奴に力を貸すと選択をすれば次は封印ではなく、それ以上のことが起きると思え」
プラチナドラゴンはそう言うと再び杖を向け、光の玉でラルムを包み込む。光が消えるとラルムの姿がなくなっていた。そして、プラチナドラゴンの姿も消えていた。
「ラルム!」
私は声を出しているつもりだが自分の声が聞こえない。
「ノアしゃま」
声がする方を振り向くとスライムの姿がある。この声はラルムの胸にいたスライム?
「ノアしゃま。オイラの名前はライムでちゅ。ラルムしゃまの使いのスライムでちゅ。今、ラルムしゃまの力でオイラたちの姿がみえなくなっているでちゅ。オイラがネプトゥーヌスしゃまに事情を話すでちゅ。それが終わったらラルムしゃまの元へ向かうでちゅ」
私は声が出せないので大きく頷く。
ネプトゥーヌスとの話が終わり戻ってきたスライムとラルムがいる場所へと向かおうとするとソレイユが声をかけてくる。
「アタシも一緒に行く。スライム、ラルムの居場所は海の近く?」
「はいでちゅ。海の墓場に飛ばされでちゅ」
「海の墓場の上? 下?」
「上でちゅ」
「上なら殺す気はないってことね」
「墓場の中央にある砂幅の上にいるでちゅ」
「上とか下っていうのは?」
「上は地上、下は海底。墓場は要するにゴミ溜めよ。そこの海底にいるなら探すのが難しくて、流れも速いから肉体が破壊されるとか、まあ色々あるわけ」
「そうなんだ。教えてくれてありがとうございます」
「いいえ。早速そこへ向かいましょう」
「行くでちゅ」
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