七つの海のマーメイド⑦ 唄の力
太陽の光のようなブロンドの長いふわふわの髪を靡かせ、空のようなスカイブルーの瞳の美しい女性が私の目の前にいる。その女性はニコッと微笑むと私を強く抱きしめる。
あれ? 何が起きているの?
さっき感じた唇の温もりは?
この美女はどこから?
そんなことを考えてると、美女は両手で私の顔を包み込みキスをしてくる。
さっきの唇の感じはこれだ! と美女をじっと見つめていると。
「うふふ。三度目のキスが欲しいのかしら?」
美女は頬を染めながら自分の顔を両手で隠す。
「ノアの浮気者! 美男美女に弱いんだから!」とラルムは私の頬を引っ張る。
「美男美女に見惚れるのはボクだけじゃないと思うよ」
「あ! 認めるんだ! ノアのバカ! 僕だって、ノアがじっと見つめちゃうほど可愛くなってやる!」
ラルムのその感じがすでに可愛いのだけど、それに見た目もすっごく可愛いのにもっと可愛くなる必要なんてないと思うけど。
ラルムは私の考えを読んだらしくプンプンと怒っていたがニヤニヤデレデレと嬉しそうな表情をしている。
「ノア様、助けてくださり、ありがとうございます」とさっきの美女が私の両手をギュッと握ってくる。
「えっと、ボクはなにかしましたっけ?」
「あらあら、ノア様の唄声でわたくしとリベルテの氷の封印を解いてくださいましたのよ。わたくしたちマーメイド姉妹は七人いまして、ソレイユ以外の六人が氷の中に封印されていたんです。封印された後も意識はあったので、たくさんの方が氷をとかす努力をしてくだっていたのですが、誰も封印を解くことは出来なかったんです。そんな時、ラルム様がある人の唄声があればもしかしたらとおっしゃっていて。それがノア様の唄声だったのです」
「僕もノアの唄声にどんな力があるか理解できているわけじゃないんだけど、一緒にいて感じたのはノアの唄声には色んな力があるなってこと。攻撃にもなって、回復にもなって、時には変化をもたらすとか。だからもしかしたら封印も解けるんじゃないかって思ったんだ」
「そういわれると色んな効果があるなとは思っていた。心当たりがあるとしたら感情? とか想い? とか心を籠めるというのが影響しているのかな?」
「多分、そんな感じだと思う。ノアの唄っている状況によって纏っているオーラが変わるから」
「オーラ? そんなのが出ているの?」
「そうだよ、気が付いていなかった?」
「また多分なんだけど、この世界の人に魔力があるのと同じで異世界から来た人には魔力に似たオーラがあるんだよ。これの区別できる者は少ないけどね。それよりみて! 虹が降りてきたよ!」
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