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七つの海のマーメイド① 人魚の世界への入り口

 子供の時に読んだ、人魚姫や浦島太郎の絵本の世界が海の中の世界と想像したことがある。カラフルな魚やサンゴ礁、ヒトの言葉を話す生き物や宝石のようにキラキラと輝く海の植物、絵にかいたようなメルヘンファンタジーな世界……まぁ現実はそう想像通りにはいかないものですよね、はい。


 ラルムに乗って雪が吹雪く地域からカラッと爽やかな空気と日差しが眩しい地域へと飛んできた。

 

 青い空に青い海の中にポツンと小さな八つの島があり、中央の島にはビーチベッドが置かれ、その横には真っ白な目にオレンジとブラックのシマシマ模様の人より大きな魚が横たわっている。赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の宝石で出来た七つの島が中央の島を囲っている。


 私たちは中央の島に降り、ラルムは人の姿へ変化する。


「その大きな魚? は、お亡くなりになっているの?」

「ああ、これはね。寝ているだけだよ、ねぇギルトス。起きて、仕事だよ」


 ラルムはギルトスの背中を軽く蹴るが反応はない。


「ラルム、足で蹴らなくても……」

「え? ノアはこのヌメヌメを素手で触れるの?」


「ヌメヌメ? 魚だから?」

「ちょっと違くて、ギルトスのカラダは地上でも生活が出来るようにヌメヌメした膜? みたいので守られていて、なんか素手で触ると水で洗っても取れないスライムみたいなのがまとわりつく感じ? とにかく素手で触ると危険なんだよ。仕方がないから靴の先で蹴るしかないというか」


「それにしても反応がないようだけど、本当に生きている?」

「もっと強く蹴った方がいい?」


「それもなんかね。あ! わかった! 海に戻してみたらいいのでは?」

「ああ、それがいいかもね! って結局蹴り飛ばすってことだよね?」


「そ、そうなるか」

「じゃあ、一緒にお願いしてもいい?」


「わかった」

「せーのっ!」


 二人でギルトスを海へと戻すが、静かに落ちていき。泡も出ずに息をしている気配が感じられない。


「やっぱり死んでない? 息していないよね?」

「うーん。ブクブクってしないね」


 二人で海を覗き込むが泡もなければ音もしない。姿がみえなくなっていくので水面ギリギリを覗き込んでいると、ゴボッと息をしたかと思われる音と同時にギルトスが飛び出してくる。


「お前ら、俺様を殺す気かぁ!」

お読みいただきありがとうございました!

次回もよろしくお願い致します!

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