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お化け屋敷の調査クエスト⑤ 唄の力

 とりあえず街には戻ってきたもののどうすればいいのだろうと考えていると。


「ノア、アタシにいい考えがある! こういう時こそ、唄の力を使うんだよ」とソレイユは背中をバシンと叩いてくる。

「唄の力?」


「唄には色んな力がある。ココロを癒やしたり、カラダを癒やしたり、感情を沈めたり、ネガティブをポジティブに変えたりとかね。アタシたち人魚の特技は唄が多い。けどそれぞれに個性があるように唄の力も異なっている。アタシの場合は『カタチをつくる』という力がアタシだけの持つ能力。アタシが描いたものをカタチにする、理想がある者にはそのカタチをみせ、理想より現実に立ち向かっていう者には現実をみせる、そんな力。ほとんどの人魚は男女ともに魅惑の唄を歌うことが出来るがそれにもそれぞれに個性が出てくる。ノアも唄の力を持っているのなら自分だけの特殊な力があるはずだよ」

「そうだったのか。教えてくれてありがとう。勉強になったよ。自分だけの能力か、ボクには悪意のある者をみつける、正確には傷つけてしまう力があるようだ」


「それ、今回使えそうな力じゃない?」

「唄で犯人探しをするということか」


「そうそう、いけそう!」

「でも唄が届く範囲があるだろうし、歌い続けるのは難しい気がするのだが」


「そこは任せて! いい案が浮かんだの! とりあえず、ノアは喉の調子を悪くさせないように帰って寝る! 後のことは任せて! 明日に唄ってもらうからその準備だけよろしく」


 私はとりあえず明日何を歌うかを考えながら一人帰ることになった。他のパーティは集まって明日の作戦を立てているようだ。


 私には歌う以外の力はない。魅力以外のステータスはずっとずっと1のままなのだから。こんな無力な私が願いを叶えたいと思うことがそもそも烏滸(おこ)がましい。そして多くの人に迷惑をかけていることにも憤りを感じる。私も皆に何か返せる日が来るだろうか。そんなことを思いながら眠りについた。





***

 次の日の朝。雲ひとつ無い天色(あまいろ)の空。

 昼の時間に広場に集まるようにいわれたのでそこに向かうと、ルヌ、アムール、アンジュ、ソレイユの女性陣だけがいた。


「ラルムとエトワールとロゼはまだか?」

「ノアたん、これで全員なんよ」とルヌはニコッと笑う。


「男性陣はなしでいくのか?」

「いや、彼らには別の役割があるのだ」とアムールは得意げな顔をする。


「では彼らとは別行動ということか」

「ノアさま、そうです! なので私たちは私たちで作戦を開始いたしますわ」とアンジュはうふふと微笑む。


「それで、ボクはどこで歌えばいい?」

「ノアはここで歌うの! 準備ができたら教えて! ノアが唄を歌うタイミングが作戦実行の合図なのよ」とソレイユ。


「了解した!」と言ってココロと息を整えるために大きく深呼吸をする。そして目を閉じ、ノアになりきるためにノアの歌っているステージを想像する。ココロとカラダが温かくなったので準備完了!


「ソレイユ、歌えるよ!」

「OK!」

 ソレイユは空に向かって「キー」という声というより鳴き声のような声を発する。


 すると空に二匹のブルードラゴンが現れる。

お読みいただきありがとうございました!

次回もよろしくお願い致します!

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