お化け屋敷の調査クエスト③ アンデットには音は響かない?!
私は唄、ルヌ、アムール、アンジュ、ロゼは物理攻撃、エトワールとラルムは魔法を使ってアンデットのスケルトンに攻撃をする。スケルトンはバラバラにはなるがすぐに元の姿に戻ってしまう。
「アンデットなら浄化の魔法が効くかも!」と言ってラルムは目が開けられないくらいの眩しい光魔法を使う。しかし、スケルトンは浄化され消えたかと思うとまた元の姿に戻っていく。
「え? なんで僕の魔法が効かないの?」とラルムはショックのあまり立ち尽くしていると「そりゃそうでしょう。今のちびっこの姿で通常の力が出ているとでも思っているの? ちびっこになってオツムまでおこちゃまになったのかしら?」とソレイユが現れる。
ソレイユは「あー」と高音の音波でスケルトンたちを遠くに吹き飛ばす。
「ソレイユ? え? こんなところで何をしているの?」とラルムがお化けでもみたように目をパチパチさせながら驚いている。
「久しぶりだね。ちょっと探しモノをしていてね。アナタたちの後を付けて来たの」
ソレイユをよく見ると人魚の姿ではなく人の姿。地上なので当然なんだけど、人魚が人の姿になるのは苦痛が伴うとかいってなかった? 心配なので聞いてみよう。
「人間の姿で足は痛くないのか?」と声をかける。
「あ~それは伝説でしょ。別に人魚の姿になっても足は痛くないけど、歩くのが慣れなくて疲れるから人の姿にならないだけよ」
「そうだったのか。それならよかった」
「あら、心配してくれたのね! 美しい人だとは思っていたけれどココロも優しい紳士なのね。気に入ったわ」とソレイユは私に抱きつき、頬にキスをする。
「ソレイユ!」とラルムはソレイユを強引に引っ張る。
「なによ? アタシのことを心配してくれる人なんかいないのよ。いいじゃない、お礼のキスの一つや二つ」
「二人共! 今は戦闘中だからこっちに集中してくれないか」
二人共といったけど、本当は他の皆もだったりするんだけどね。私がこんな感じで絡まれると皆、気になってしまうようで戦闘中なのにこちらの様子を見ているのがわかる。
よし、ここは! 私が率先して戦おうじゃないか! 私は前にも唄った「shining sun」を歌ってみる。なんとなくアンデットに効くかなという考えだったんだけど……光が射したところでスケルトンには全く効果がないようである。唄ってみたのに何も効果がないとただただ恥ずかしい。あぁ、穴に入りたいです。
私の戦おうという姿勢をみたからなのか、皆も真剣に戦いはじめる。
「そりゃそうよ。アンデッドには耳がないからね。音や言葉はアンデットの主であれば骨伝導で伝えられるけど、他の者からの音は一切聴こえていないよ。だから、こういう時はこうするのさ」とソレイユは音波でアンデットたちを吹き飛ばす。
「それは……音波?」
「そう、少しはわかるようね。音の三要素を利用するのよ。音の高さ、音の大きさ、音の音色を使うんだ。それを上手く使うと色んな攻撃パターンになるのよ」
「そうなんだ。詳しいな」
「だってアタシは人魚だよ。人魚は唄を歌うことが仕事みたいなものだからね。音の扱いも得意分野なのよ。この戦いが終わったら色々と教えてあげるよ」
「是非、お願いします!」
「任せてよ! それで、ラルム。見つけられたの?」
「ああ、主は一番上の部屋にいる」とラルム。
「主?」
「あぁ、スケルトンを操っている主のことだよ。エトワール! この天井をぶち抜いて、最上階までの道を作ってくれるかい? 僕はシールドを張って皆を守るから、思い切りやっていよ」とラルムは私たちを守るようにシールドを張る。
「承知した!」とエトワールは詠唱をし、炎魔法で天井に大穴を開けていく。
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