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武器は人に向けてはいけません!

 仲間とはなんだったのか! 今、敵意が……殺意に近いものが向けられている。皆さん、武器は私に向けるのではなくモンスターに向けましょうね。


 ルヌはプルプルしながら弓を引いていて、アムールはロングソードを向けていて、アンジュは鉄槌を真上に上げて、エトワールの掌には氷魔法らしき玉がみえ、ロゼは尻尾を太くし爪を出して、それぞれ私に敵意むき出しの視線が向けられている。


 私は小さくなったラルムを抱きかかえ、皆を集めた場所に向かった。何故、ラルムを抱きかかえているかというとラルムが小さい体に慣れておらず転んでしまったからだ。いつもなら自分で傷を癒やすのだが今の姿になるために大量の魔力を使い果たし、こうして抱きかかえて運ぶしかなかったという訳である。





 ええ、話を少し戻します。


 ラルムは甘えたいのかわからないが、ニコニコしながら私にしっかりと抱きついていた。突然の少女の登場と、その少女との親密な姿を見て最初は皆何事だ? 誰だ? というような様子だったのだが、ラルムの一言で皆が豹変した。


「パパ、大好き」と言ってラルムは私にスリスリと頬ずりをした。

 それから皆、それぞれ何かを想像したのだろう。


「ノ、ノア、可愛い女の子を連れてきたんね」とルヌは状況が読み込めないのかキョロキョロしながらソワソワしている。

「今、パパっていったか?」とアムールは眉間にシワを寄せながら冷静に問うが「ノアさま、迷子さんを連れてきたんですか? とってもお優しいです!」とアンジュはパパと言う言葉を無視するかのように話をすり替えている。


「ママを探しているって?」とエトワールはアンジュに合わせたかのように言うが「パパ? オイラのパパも師匠ってことっすか?」とロゼは話を紛らわしくする。


「あのね、人の話はちゃんと聞こうね? だから! ノアは僕のパパなの!」とラルムが言っても話を聞かず、迷子やらママ探しやらパパやらで揉めているメンバーたち。


「うーん、面倒だな。よし! パパ、こっち向いて!」と言われたので振り向くとラルムは私の頬を両手で包み込み私の唇にキスをする。


 ん? 柔らかい? じゃない! キスしている? なんで?

 ファーストキス? いや? 推しがキスしいてる? パニック!


「ノアは僕のパパなんだからね!」ともう一度、私にキスをするラルム。


 ああ! キスは挨拶だものね、ビックリしたけど挨拶か。うんうん。

 大人の男性が少女とキスするのって挨拶なの? 本当に?



 そんなこんなでやっぱり大人の男性と少女がキスするなんて挨拶の訳もなく。皆の敵意というかが向けられたという現状。


 これは私が父親ならアリなのよね? と思うけど皆の反応を見る感じでは私はロリコンおじさんとして見られている気がするのは気のせいだろうか?


「はい! 皆、よーく聞いて! ノアは僕のパパなの! わかる? パパ! 父親ってこと! 理解できているかな? もう一度いえばいい? ノアはお父さんなの!」とラルムは大きな声でゆっくりと喋る。


「え? あ! 娘なん? どういうことなん?」とルヌは目をグルグルさせている。

「お前! 子持ちの男だったのか!」とアムールはショックだったのか廃人になったかのように真っ白になり向けていたロングソードをカランと落とす。

「え? え? 迷子ですよね?」とアンジュはまだ現実逃避をしている。


「ん? ママを探しているんだったな?」とエトワールもアンジュ同様、現実を受け入れられない様子で。

「オイラに妹ができたっすね!」とロゼだけ嬉しそうな反応をみせる。


「あの、大事なことを言い忘れているのでは?」と言うと「あ、いっけない! 今日からノアの娘になった、ラルムだよ」とラルムはお得意のウインクとピースをする。

お読みいただきありがとうございました!

次回もよろしくお願い致します!

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