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不思議な街・エトランジュ① 美少女が細マッチョイケメンに?!

 そんなこんなでドラゴンに乗って冒険の旅へ!


「今更なんだけど、どこに向かえばいいかな?」とラルム。

「そういわれると難しいな。皆はどこかオススメの街とかある?」と聞くと皆、旅をしたことがないようで誰からも意見が出て来ない。


「僕はこの辺から東の街にしか行ったことがないんだよね。だから西側に行ってみたいというのはあるかも」とラルム。

「それじゃあ、西側に行ってみよう。どこへ向かうは決めずにそれなりに栄えている街に行ってみよう。人が少ない街だと警戒されるかもしれないから。どうだろうか?」



 警戒されるというのは人間以外の種族が多いからという意味。私もこの世界のことはあまり知らないが、今の街でも人間がほとんどで他種族というのは滅多に見かけなかった。だから人が少ない場所では人間でないと言うだけで受け入れてくれない場所もあると思う。



「いいね! それで行こう!」とラルム。他のメンバーも賛成してくれ、目的はあるが目的地が未定の冒険の旅がはじまる。



 ラルムは翼を広げ大きく羽ばたき空高く舞い上がる。空から見た地上は街のある場所以外は森が広がっていた。道はくねくねと曲がりながら街と街を繋ぎ、川を辿るとそこには街がある。ミニチュアの街の景色を楽しんでいると、遠くで大きな煙が上がっているのが見えてくる。


「あの煙はなんだろう? 火事かな? すごい煙だ!」とラルム。

「ラルム、大急ぎで煙の場所に向かってくれ」


「了解!」と言ってラルムはスピードを上げ場所へと向かう。


 煙を上げていた場所へ着くとそれは煙ではなく、地面に雨雲があり、そこから空に向かって雨が上がっていくという光景であった。雨雲と雨や霧が煙に見えていたようだ。逆さまの空が気になり近づくとラルムが壁に激突してしまう。その衝撃でラルムの変身が解け、私たちは空から真っ逆さまに落ちていく。


「なんで? 変身が出来ないよ!」と慌てふためくラルム。

「オレもだ、魔法が使えない!」とエトワールは魔法詠唱をするが魔法が発動しない。


 二人の魔法が使えない? どういうこと? このまま私たちは死んでしまうの?





***

 目を覚ますと天井が見える。あれ? また天国なのかな?


「死ぬというのが当たり前じゃ、困るんだけどな。普通は死んだらもう別人になって別の世界に行くと思わないとダメだよ。折角の命だから大事にしなきゃだよ」とラルムの声が聞こえてくる。


「ラルム? ここは?」

「ここはエトランジュという街らしい。とても変わった街があるのは耳にしたことがあったんだけど、それがここみたいなんだ。そういうことで今、僕らは雲の上の街にいるんだよ」とラルムは窓を指差す。


 私は立ち上がり窓から景色を見る。窓から見えるのは雲の上にある街並みと天色の空。人々は雲の上が地面のように普通に歩いている。しかし、よく見ると筋肉ムキムキの男性がエプロンとスカートを履き買い物籠を持ち子供と歩いていたり、華奢な女性が鍛冶屋らしき場所で鉄を打っていたり、獣人や半獣人も多く歩いている。


 これが異世界の本当の姿なのね!

「と言いたいんだけど、ここはチグハグな街といわれるところでね。他の街と違ってよくある当たり前がない場所なんだよ。現に空と地面は逆だし、魔法も逆さ詠唱にしないと使えない。美味しい食べ物より変わった食べ物が好まれ、固定概念というものがない世界なんだよ。しかも人によって自分の理想の姿になったり、姿を変えている者は本来の姿に戻ったりとか見た目まで変わってしまうんだ。ということで僕の姿を見てよ」


 ラルムをよく見ると、見た目はほぼそのままで美少女から細マッチョ美青年の姿に変わっていた。


「どういうこと? それが理想の姿ってこと?」

「そんなわけないでしょ。これが僕の本当の姿ってこと。もう! すっごーーーーーく頑張って可愛くしているのに‼ こんなの僕じゃないよ‼」とラルムは泣き叫ぶ。


 ちょっと待って! 目の前に推しの相方のノエがいる‼ 推しは一番ですが! 推しの相方も同じくらい大好きです! だってノアにはノエがいるからステキさが増すんだから!


「私はすごく好きです! 推しに……って推しがわからないよね。私の今の見た目の人と一緒に唄っていた人にそっくりで大好きです!」

 って! 私は何を言ってるんだー! 今、告ったよね? は、はずかしい‼


「え、え、え? あ、ありがとう?」とラルムは顔を真っ赤にする。


 え? どうしよう? 嘘じゃないけど、なんか気まずくない?

 え? この後なんていえばいい? え? ほんとどうしたらいい?


 中身は女で外見は男の私が、中身が男性の今の外見が男性に告白する?

 どういう絵面なの? これはどう受け取られるの?

 なんてパニックになっていると。


「し、師匠! オイラのことも好きっすか!」と大人のガチマッチョになったロゼが目と手をギュッとしながら、ドアの前で大きな声で叫んでいる。


 えええええーーーーーー?

お読みいただきありがとうございました!

次回もよろしくお願い致します!

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