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また君に会えるなんて‼ ん? 嘘でしょ? 私はまた死んだの?

 私は唄を歌うが何の反応もない。攻撃力はまだないけれど、ここは戦う以外選択肢がない! と剣をギュッと握る。モンスターが狙うのは基本、私。一番弱いのを理解してなのか、魅力があるせいなのかわからないけど確実に狙ってくるはず。とチョウチンアンコウの目をじっと見ていると、チョウチンアンコウは大きく口を開けスライム状の何かを私にぶつけてきた。そしてそのまま倒れてしまう。



 あれ? この感覚、知ってる! 前世で死んだ時と同じだ!

 意識はあって目もハッキリとみえているのに体だけが動かない。スライム状の何かは触れた瞬間は冷たかったけど、どんどん温度が上がっていく。温かい温泉に入っている温度からチクチクと激痛を感じる熱さに変わっていく。そして全身が針で刺されているような感覚。痛いのに声が出ないよ。


「ノアたん! ノアたん!」

「ノア様! 死んじゃダメです!」

「師匠! 目を開けて!」


 あれ? 三人の声がするのに姿がみえないよ。意識が朦朧とするような……。





「ダメ、死んじゃ」と聞き覚えのある声が、する?


 目を開けると霊体のように半透明になって宙に浮いていた。下を見下ろすとルヌとアンジュが泣き叫び、ロゼが私の衣服を抱いているようにみえる。


 声の主は私をここに連れてきてくれた白い天使だった。天使がいるということは……。


「えっと、あれ? 私、また死んじゃったの?」と聞くと白い天使はコクリと頭を下げてイエスと答える。そして顔を上げて首を左右に振り「まだ、時間、ある」と言う。


「でも、見た感じ……私の体がないみたい? だし。もう、肉体がなければだよね」

「今、時間、止めて、る。少し、だけ、時間、戻せる」


「本当に? でも時間戻しても何も状況が変わらないんじゃ?」

「そう。だから、選ぶ。自分、の、意志を、貫き、通すか。通さ、ないか」


「自分の意思を貫く?」

「そう。それ、無理、なら、リセット、して、転生、やり、直す」


 自分の意思を貫き通す? それって? もしかして?

「そうか! わかった! ステータスを魅力だけに極フリするってことだ!」

 天使はコクリコクリと頷く。


「そっか! ステータスをバランスよくしようとしたから魅力極フリのステータスの効果が下がっていたんだね」

 天使はまたコクリと頷く。


「まだこの世界でやりたいことがあるの! だから! お願いします! レベルが上がってバラけさせたステータスを全て魅力にしてください! お願いします! お願いします!」と言うと、私の体が光だし目の前が真っ白になる。





 目を覚ますと巨大チョウチンアンコウが歩いてきた時間に戻っていた。しかもヒットポイントも快復していて、着ていた服もキレイな状態になっている。見た目は美しい状態。そして魅力極フリの状態で心を込めて唄う。


 選曲はもちろん推しの曲で「shooting star」というBPMの上げ下げがあり、まるで起承転結の物語のように転調する曲。曲名のように流れ星に想いを込めたリリックが特徴の唄。私は「この世界に生き続けたい」と願いを込めて唄い上げる。


 すると流れ星のようなキラキラした光が降り注ぎ、巨大なチョウチンアンコウは獲物を誘うために用いられる頭部のイリシウムだけを残して消えていく。頭部のイリシウムは丸い玉になっていた。


 私はこれがクエストにあった『幻の泪』だと確信していると「おい、それを寄越せ」とどこからか声が聞こえてくる。

お読みいただきありがとうございました!

次回もよろしくお願い致します!

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