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ボツ1  作者: クラスに1人は居た陰キャ
3/6

入団テストの日

(ふぅ~、ついにこの日がきたか、、)


ヴェスタとの打ち合わせを終えたのち、このサッカーの世界に転生してから9年が経った。


俺の選んだ能力は色々悩んだ末に『頭脳明晰』で、試合状況や、参考にしたい選手、自分をしっかりと分析して参考にしていけたらと思って選択した。


他にも両親をドイツ人の父と日本人の母で父の職業を医者にしてもらうことで金持ちにしてもらった。


おかげ様で運転手さんがいたりプールやでかい湯船があったりで、死ぬほど練習を全力で取り組んだとしても動けなくて家に帰れなかったり、翌日に疲れを残さなくて済むような生活がおくれている。



(バロンドールへの一歩目が待ち遠しすぎる!!)


このドイツの生を受け9年自我が芽生えてからは3年だが、幼少期(3歳)のときから自分で考案した英才教育を両親の手も借りながら自分に施してきたおかげもあって、身体のコントロール(肉体への適合)もばっちりだ。


今はもう、受付にむかうべく少し早めに会場入りしようと車で送迎してもらっている途中なのだが、昨夜は久しぶりにヴェスタと話をしたし、朝食時には両親からも激励してもらい、運転手さんも俺の合格を疑わない様子で話してくれている。


「ここからはひとりになりますが怪我がないよう頑張って下さい。」


車がめちゃめちゃ混んでいて、運転手さんの勧めで先に降りて会場へ向かうことになったが会場が開くのは8時、受付開始は8時半の9時半終了である。テストスタートはその15分後となっている。現在は8時半で、3分後くらいにはむこうへつくだろうという状況だ。



今日注意するのはオリバーとブレンデンてやつくらいだろうか?


オリバーのやつはいわゆる2世タレントでたぶん父親と同じFW志望のやつだ。ブンデスリーガの三部あたりがJ1四部がJ2~3レベルとあって、プロの息子·娘あたりはぼちぼちいたりするのだが、ドルトムントで5年ほど活躍した上にドイツ代表としてワールドカップに出場していた選手ともなればスケールの格も高く。



地元メディアからは2世タレントとしての期待から内定がすでにでていて、父親も∪23のコーチに去年から就任しており。間違いなく俺等の世代としては一歩飛び抜けた存在で、この世界ではときどきスカウトした選手との相性のよさをみるためにセレクションに参加させたりなんてこともあるというので、もしかしたらワンチャン参加してくるだろう。


(一度サッカーボールもって小学校に突撃したんだよな。)


サッカーボールとペンとサイン色紙をもって学校をサボって、オリバーの通っているという噂の学校に張り込みをしたことがあったんだが、そのときは事前に察知されてたこともあって、自然に話しかけてきた警備のおっちゃん)との会話を楽しんでいたら、ちょこっとだけ情報をくれたかわりに逃げられるハメになり結構な時間を無駄にしたという苦い思い出がある。


ちなみにブレンドンはオリバーの次に上手いとされるライバル候補でドリブルが上手いMF希望者らしい。らしいというのは、オリバーを探せなかった日、近くのボルツプラッツ(ゴールのある広場)に立ち寄りそこでサッカーをしている人達ところに乱入して一緒にボールを蹴り、帰りに情報を入手して帰ったのだ。


ブレンドンのほうは、だいたいのやつのが一緒にボールを蹴ったことがあるらしく俺のほうがたぶん上手いとのことだった。


ちなみに前世の子供時代と比べて周りのやつらはどうだったかというと、あまり変わらないがひとりだけ名前は忘れたが身長の低いやつで上手いのがいた。頭がいいというか気をつかえるタイプでそいつもドルトムントを今回の受けるみたいだからお互い順当にいけば再会しそうである。


(名前はサラッと入手できるか無理なら、お互い忘れててほしいが)


なんとなく同じとこ受けるってので仲良くなった気がしたからちょっとだけ悪い気がする。


(同じ学校のやつらではピエールか女子しかいないからな。)


去年は同じクラスだったライバルにはなり得ないやつ。


テクニック自慢だが全然走れず、自己中な小金持ちの息子というのがピエールの特徴である。


兄がU-12のメンバーでそれを得意げに周囲に自慢するようなやつで態度も悪いし女子にはかなり嫌われているし、陰で馬鹿にされている。だって、女子にだってそれくらいできるやつがゴロゴロいるからだ。



ちなみに、モチベーションアップのためなのかスポンサーとか人気集めなのかわからんが、この世界には女子サッカーという概念が存在しておらず、非常に女子がつらい目をみている。


ただ、男子もつらい目をみている。



当然のように男のほうがプロの世界には圧倒的に多いんだが、幼少期のときはお互いあまり身体能力的に差がないせいか、サッカーの上手い女子の割合も多く、それに負ける男子の大半は男の尊厳を保てないからである。



まぁ、俺と同じクラブを目指す限り容赦はしない!


なんて考えてるうちにもう会場は目の前だ。


(どんな仲間に会えるのか楽しみだぜ)

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